逆転合格に向けたスマホ封印の是非と適切な休憩の取り方
受験を控えて、スマホを1年間封印しようかと悩んでいるあなたの気持ちはよくわかります。「スマホさえなければ集中できるのに」と感じたことがある受験生は多いはずです。しかし、本当にスマホを完全に封印することが正解なのでしょうか。私の経験をもとに、率直にお伝えします。
スマートフォンは今や、生活のあらゆる場面に深く根付いています。友達との連絡手段はもちろん、クラスや学校全体の情報共有、模試の成績確認、志望校の最新情報の収集など、受験生活においても欠かせないツールになっています。1年間完全に封印してしまうと、こうした情報へのアクセスが一切断たれ、知らず知らずのうちに大きな不利益を被ることになりかねません。
また、友達との会話においてもスマホは共通の話題の中心になっています。流行りのコンテンツや日常のやり取りから切り離された状態が1年も続けば、人間関係にひずみが生じることもあります。受験はメンタルの戦いでもあります。友達とのつながりを失うことで孤独感が増し、むしろ精神的に追い詰められてしまっては本末転倒です。
さらに、もっと長い目で見たときのことも考えてください。大学に入学すれば、スマホはさらに不可欠な存在になります。授業の連絡、サークル活動、アルバイトの調整など、スマホなしでは動けない場面が山ほどあります。受験期にスマホと完全に距離を置いてしまうと、大学入学後に突然その波に飲み込まれ、適切な使い方を学ぶ機会を逃したまま依存してしまうリスクがあります。今のうちにスマホとの健全な付き合い方を身につけておくことこそが、長期的に見て大切なことです。
では、スマホ依存をどう防ぐか。私が実際に行っていた方法は、勉強中はスマホの電源を完全に切っておくというものです。機内モードやサイレントモードではなく、電源オフです。電源を入れ直すという一手間があるだけで、衝動的にスマホを開いてしまうことを大幅に防ぐことができます。
勉強が終わったらスマホを解禁する。そのシンプルなルールを守るだけで、集中力と息抜きのメリハリがしっかりつきます。スマホを持ちながらも自分でコントロールできるという経験を積むことが、受験後の生活にも活きてきます。
次に、休憩の取り方についてです。
まず、「休憩なしで10時間勉強し続ける」などの勉強法は非効率的です。あなたは機械ではなく人間なので、必ず限界が来て、心身に支障をきたします。そして、時間で休憩時間を区切るポモドーロテクニックについてはも、私は懐疑的です。なぜなら、過去問演習などを除き、受験勉強の大半は時間で区切るべきものではないと考えているからです。時間で区切ると、時計やタイマーばかりを気にしてしまい、勉強に無駄な思考が入ってしまうからです。そこで、「問題集の3章まで」「単語帳の100ページまで」といった分量によるノルマを自身に課し、それが終わり次第休憩に入るべきだと考えます。
休憩をどのくらいの長さ取るのかについては、1日の最初に決めたその日全体のノルマが終わるまでは5分から10分程度の短い休憩のみにとどめ、その日のノルマが全て終わったら時間を気にせず休憩して良いと考えます。こうすることで良いメリハリが生まれ、受験に良い影響があると思います。
次に、通学中にmp3プレーヤーで音楽を聴くことについてです。これは正直、あなた自身が音楽をどれほど好きかによります。
私自身は音楽が大好きで、通学中の音楽鑑賞は受験期を通じた大きな心の支えでした。満員電車の中でも、疲弊した帰り道でも、好きな音楽を聴いているだけで不思議と気持ちが整い、また頑張ろうという気力が湧いてきました。あの時間がなかったら、精神的に持たなかったかもしれないとさえ思っています。
通学時間はそもそも勉強に集中できる環境ではないことが多く、単語帳を開くにしても混雑した車内では難しい場面もあります。そういった時間を、好きな音楽で心をリフレッシュする時間として使うことは、十分に合理的な選択です。
mp3プレーヤーを使う点については、スマホと切り離されているため余計なアプリやSNSへの誘惑がなく、音楽に集中しやすいという利点があります。スマホで音楽を聴くとついSNSを開いてしまうという人には、特におすすめできます。
ただし、音楽にそこまで思い入れがない人にとっては、無理にmp3プレーヤーを用意する必要はありません。単語帳やリスニング教材など、自分に合った通学時間の使い方を選べばいいだけです。