横の繋がりで覚えたいけどどう勉強すればいいかわからない
京大文学部所属のvenusと申します。よろしくお願いします!
早速回答していきます。
①重要年号は暗記
ただ、暗記しようしようと思う必要はなく、教科書や問題集を何回も読み続けることで、自然と覚えるものです。ここでいう重要年号というのは、重大な歴史事象があった年、という意味のみならず、複数の事象が起きた年、とも捉えるべきです。
例えば、751年には、タラス河畔の戦いとカロリング朝成立、という2つのイベントがあり、751を抑えるだけで、唐・アッバース朝・フランク王国という3つの国の状況を抑えることができ、何ならこれはこの当時で言えばほぼ世界の大半網羅くらいのレベルです。
1453年にはビザンツ滅亡、及び百年戦争終結が起こり、これも重要年号と言えます。
②複数の国や地域が関わる事象を抑える
具体的には、戦争や条約は、意識的に、年代まで詳しく覚えましょう。
上記の例で言えば、タラス河畔はどこ対どこなのか。どの国の誰がビザンツを滅ぼしたのか。それが何を引き起こしたのか。などです。
いわゆる横の繋がりの、つなぎ目の部分は、繋いだ両側を示す部分なので、押さえておくことで横にどんどん繋がっていきます。
③世紀の感覚を大切にする
重要でない年号は覚える必要はないのですが(基本問われないので)、人物や歴史事象が何世紀の前半または後半のものなのか、くらいまでは感覚として押さえておくべきです。
その上で、各世紀に自分流のタイトルをつけてみるのも面白いです。例えば、「13世紀、モンゴルの時代」「19世紀、イギリスの自由主義から帝国主義へ」みたいな感じ。世紀の大枠が分かっていれば、各事象をその大枠に沿って理解できます。
世紀ごとに白地図に国を書き込んでみたりしても良いかもしれません。
この③を意識した上で、①・②で核となるターニングポイントの情報の精度を上げるというイメージです。
これらを実践し、普段から他の地域の様子を考えることを習慣づければ、特別な参考書はなくても、「横の繋がり」の感覚は身についていくと思います。
共テでも、「同時代」系問題は頻出ですし、論述でも「横の繋がり」の感覚は大きな武器になります。
質問者さんの健闘を祈っています!