慶應志望 英語の参考書ペース
相談ありがとう。
まず、経済・文志望で「ぶっちゃけどこでもいい」っていうスタンス、正直かなり正しいと思ってて、慶應に限らず合格ラインを安定して越える力をつければ、どの学部でも最終的に受かるし、学部によってそこまで大きく戦略が変わるわけでもない(特に英語)。
あと、「古漢が苦手だから早稲田は考えてない」ってのも大いにアリ。慶應にしぼって対策できるのは、時間的にも精神的にも大きなアドバンテージになります。
じゃあ本題のアドバイスいきます。
まず、今の時点で「文法・単語・精読の基礎」が一通り触れてあるっていうのはすごく大事で、慶應に受かった今振り返っても、この時期にこれだけやってる人ってなかなかいません。だから、このままいけば十分間に合うし、今すぐ焦る必要はない。ただし、ここからは「完成度」と「アウトプット」のフェーズになる。
以下に、今後やるべきことを「単語・文法・長文・英作・ペース」の5つに分けて書きます。
【① 単語について】
シス単見出し語が完璧、派生語6割、ターゲット1000が6割とのことなので、まず優先すべきはシス単派生語の完成。ターゲット1000は、別に今のまま止めてもOK(どうしても気になるなら、語彙力テスト的に使ってOK)。
→今後の目標:シス単派生語を8月末までに90%に仕上げる。
1日100語、3周して完成。スマホアプリや暗記カードにして、スキマ時間で毎日見返すルーティンを作ると良い。
【② 文法について】
Vintage2周済みってのは超安心材料。これを極めたら基本的にはどの私大にも対応可能。次にやるべきは、
・Vintageの「間違えた問題」だけを3周(=苦手潰し)
・併せて、問題演習型の総合問題集に移る
たとえば「パワーステージ(Vintageと系統同じ)」「全解説頻出英文法・語法問題1000」あたりがおすすめ。
→目標:8月までにVintageのミス潰し+9月から頻出1000などの演習形式に移行
【③ 長文について】
熟考上が終わったら、次のステップに進むタイミングです。ぐんぐん読めるbasicを併用してるなら、そこから
・やっておきたい500 → 700
・速読英熟語(英文を読みながら熟語を覚える)
・志望学部の過去問を1年分(夏に一度、現実を知る目的で)
をやっていくといい。500は1日1題ペースでOK。解いたあとに「音読5回+精読(構文・文の切れ目を確認)」を徹底することで、初見への耐性が確実についてくる。
→目標:
・7月末までに熟考下に進む+やっておきたい500を並行
・9月以降は700に入る
・10月からは過去問5割、演習5割くらいの比率で切り替える
【④ 英作文】
手をつけてないとのことですが、慶應経済は基本的に英作が出ません(文でも)。ただ、英訳問題(和文英訳)は出ることがあるので、文法とイディオムの運用の練習は必要です。
おすすめは、
・「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」(例文暗記と文法確認に最適)
・自分で1日1文英作して、添削アプリ(GrammarlyやChatGPT)でチェック
→目標:
・8月からドラゴン英作に着手、毎日5文ペースで覚える
・9月からは慶應の英作問題を過去問で触れておく
【⑤ 全体のペース感】
・6月:熟考下+派生語強化+Vintageミス潰し
・7月:やっておきたい500本格スタート、長文の精度強化
・8月:熟考下終了、派生語ほぼ完成、ドラゴン開始
・9月:やっておきたい700に進みつつ、過去問も1〜2年分解いてみる(復習に時間を使う)
・10月:過去問中心に演習+苦手単元の見直し
・11月〜12月:志望学部の過去問で得点率60〜70%安定を目指す
この時期から「過去問解いたけど4割だった…」みたいなことがあっても、マジで大丈夫。慶應に受かる人でも、最初の過去問はみんな撃沈してる。本番で取れればいいから、今は「取れない理由を探す」ことの方が大事。
最後に。
厳しめに言うと、ここからは「ただやる」だけじゃもう伸びません。
・「どうやって覚えるか」
・「どこをミスしたのか」
・「このミスを次にどう防ぐか」
を、毎日1mmずつでも意識していけるかどうかで、秋以降の伸びに直結します。
偏差値69は立派すぎるくらい立派です。だけど、ここで安心せず、ちゃんと「質」と「演習量」を積んでいける人が受かります。マジで自分との戦いです。
参考書のペースに迷ったら、「とりあえず1日1個前進したか」で判断してOK。
1日で単語100個確認できた、長文1題精読できた、Vintage5問やった、それで十分。
受かるペースで進んでるから、大丈夫。自信持っていこう。