早稲田志望 世界史のスケジュール
京大文学部所属のvenusと申します。よろしくお願いします!
結論からいうと、遅すぎることは絶対にないです。私のような、地方の公立高校は、通史が終わるのは、どんなに早くても高3の1学期、私の場合は確か11月頭くらいです。なので、質問者さんは、結構な割合の受験生からリードを奪った状態で学習を進めていけることになります。
地方公立校からすれば、世界史で参考書という発想がそもそもあまりないです。教科書に習熟し、図説や用語集などで知識を強固にする、それくらいです。問題慣れは一問一答の本を買うか、あるいはすぐに過去問に取り組み出すかって感じ。
質問者さんのスケジュールにひとつ足りないことがあるとすれば、通史を終えた時点で、一度過去問に取り組んでみることです。もちろん、昔に蓄積した知識が抜けてしまっているとは思いますが。
そうすると、どのような勉強をしたら合格に直結するのかが理解できるので、効率がすごく良いです。あと、頻出分野等を調べておくことも大事ですね。
ただ、質問者さんのプロフィールには、早稲田が「少しだけ気になっている」とあります。とすると、まだ早稲田決め打ちってわけではないんですかね。私自身は、京大しか受けてないので、私大の出題については疎いので、包括的に世界史力が上がりそうな学習の考え方をふたつ伝授して終わります。
一つ目は、歴史事象の因果関係を軸に世界史を捉えることです。例を挙げます。
前漢の武帝は、張騫を大月氏に派遣、衛青・霍去病を北方に派遣、李広利を大宛に派遣など、積極的な外征を行った。
①原因=匈奴の脅威(&農耕地の開拓)
②結果・影響=国内、財政難に。
③さらにその結果=塩、鉄、酒の専売、及び、均輸法・平準法、五銖銭の発行などの財政政策
こんな感じです。ストーリーとして覚えることで、記憶はかなり強固になります。
もう一つは、人物や出来事が、何世紀のものかを意識し、世紀にテーマをつけることです(例:13世紀、モンゴルの時代)。メリットは、知らない問題でも推測で答えられることが増えることです。
共通テストは、「この事象と同時期のものはどれか。」といった、直接的に時代特徴を問う問題が結構ありますし、資料から時代を読み取って推論させるような問題も特徴的です。
また、2次の論述でも、世紀感覚があると、論述の組み立てがしやすくなったり、スタートとゴールがはっきり見えたりして強いです。
質問者さんの質問から大きく脱線してしまったことをお詫びします。歴史はhistoryと英訳されます。よく見てください、storyが隠れています。受験生のみなさんには、受験で高い得点を取るための勉強もそうですが、世界史をひとつのstoryだと思って、楽しんで学んでいただきたいと思います。
質問者さんの健闘を祈っています!