東工大入試問題の解く順番
こんにちは、受験勉強お疲れ様です。
東工大入試における解答順序についてのご質問とのことで、実際に私が受験した時の経験と予備校でチューターをしていた時の経験をもとに解答させていただきます。
まず数学についてですが、順序としては【自分が得意な分野の問題から取り掛かり】、数学が得意な場合を除いて、【最低でも1問は完答することを目標にしながら、部分点狙いで全問題に触れる】という方針がいいかと思います。目標を最低1問完答とする理由は、東工大数学の難易度は年によってばらつきがあり、2,3問は解けないと合格が難しいと考えられる年もある一方で、1問も完答していなくても合格する人がいるような年もあるためです。3問に絞ると、
①自分が受検する年の問題が難しかった場合にその3問も十分に解けず、合格に十分な点数が取れているにもかかわらず「解く問題を絞ったのにそれすらも解けなかった、、、もうだめかもしれない、、、」という不安が生じ、その精神状態が他の科目に悪影響を及ぼしかねない
②見た目は難しいが手を付けてみると簡単な問題を取り逃がしたり、逆に見た目は簡単だが実は難しい問題に捕まる恐れがある
③自分の実力では解けない部分(大問の後半の部分など)に時間を取られて、解ける部分(大問の前半の部分など)を逃してしまう可能性がある
などなどのリスクが考えられます。あくまで目安ですが、5,6分行き詰ったら解く問題を変えた方が良いかと思います。また、もしも得意な分野の問題が無かったら、一問目を完答することを目標にするといいかと思います。主観的な話なので個人差があるとは思いますが、東工大数学は一問目が比較的解きやすい年度が多いと感じる人が私の周りでは多かったです。
次に英語についてですが、解く順番については英語の得意不得意によって変わるかと思います。英語が苦手でない場合は、基本的に全て解答することを目指すのが良いかと思いますので、特に順番などは気にせず頭から解いていくといいかと思います。(私はそうしました。)英語が苦手な場合は、参照するべき部分が比較的少ない和訳・英訳問題は完答して、文章全体を参照して解かなくてはいけない問題は片方の大問についてのみ完答することを目標にするといいかと思います。どちらを完答するか考えるにあたっては、どちらの方が文章のテーマが自分にとってより分かりやすそうかを重視するといいのではないかと思います。
次に物理についてですが、力学と電磁気は例年出題されていると思いますので、私はその2つの分野についてはしっかりと対策を行い、本番ではその2つの分野から解き始め、そこは最低でも8割は答えることを目標として、行き詰ったら残った時間で残りの1問を解きました。人によって得意不得意があるかと思いますので、基本的には自分が得意な分野の問題から解いていけばいいかと思いますが、どの大問も最初の数個の小問は簡単であることが多いので、その簡単な問題を取りこぼさないように時間配分だけ気を付けるといいかと思います。
最後に化学についてですが、基本的にすべての問題に手を付けることが理想的かと思いますので、特に分野ごとの得意不得意が無ければ頭から解いていって、方針が立たない問題や行き詰った問題があったらスキップするのが良いと思います。得意な分野がある場合はそこから解いていくといいのではないかと思います。例年同じような問題構成になっていると思いますので、実際に過去問を解いてみて実際に自分で解きやすい時間感覚を身に着けるのが一番いいかと思います。
受験勉強は大変だと思いますが、東工大(科学大)での学生生活はとても楽しいので、残りの約4ヶ月頑張ってください!!