解釈の仕方
こんにちは。
「入門英文問題精講」を1冊目に取り組む姿勢、素晴らしいです。これは英語解釈の基礎を学ぶのに非常に良い教材で、多くの受験生が使っています。ただ、「構文が理解できても訳ができない」という悩みを持つのは自然なことです。ここではその原因と解決策について詳しくお答えします。
1. 原因分析:訳ができない理由
(1) 語彙力の不足
構文を理解しても、使われている単語の意味が分からない場合、正しい訳を作ることができません。「入門英文問題精講」は文法と構文の理解に焦点を当てていますが、語彙についてはあまり詳しく触れられていません。そのため、解釈はできても訳せないことがあるのです。
(2) 文脈理解の不足
英語の文章は、文脈を理解しなければ正確に訳すのが難しい場合があります。一文一文を理解できても、それらが文章全体でどのように繋がっているかを見落とすと、訳がぎこちなくなることがあります。
(3) 訳し方の経験不足
構文が分かっても、「訳す」という作業は別のスキルです。英語の文法や構文を理解する力と、それを日本語に自然に訳す力は別物で、後者は練習を通じて磨かれるものです。
2. 解決策:訳せる力をつけるために
(1) 語彙力を強化する
単語帳を活用して、出てくる単語の意味を確実に覚えましょう。1冊の単語帳を完璧にすることを目指し、「出てきたけれど意味が分からない」という状況を減らすことが重要です。
毎日少しずつでも、定期的に単語の復習を行うことで、語彙力が向上します。
(2) 文脈を意識して読む
「一文だけを見る」のではなく、「前後の文と繋げて読む」練習をしましょう。文章全体の流れを把握することで、文の役割や意味がより明確になります。
「この文は主張を述べているのか、説明しているのか」など、役割を考えながら読むことも有効です。
(3) 訳す練習を増やす
構文が理解できた文章を「そのままにせず」、必ず日本語に訳す練習をしましょう。最初はぎこちなくても、繰り返すことで慣れていきます。
訳した文章を教材や解答例と照らし合わせ、「どうしてこの訳になるのか」を分析すると良いです。
(4) 「直訳」と「意訳」を意識する
初めは直訳で良いので、英語の文の構造を忠実に反映させて訳します。その後、日本語として自然にする意訳の練習を重ねていきましょう。
例えば、次のように段階を踏んでいきます:
英語:The boy who is standing over there is my brother.
直訳:あそこに立っている男の子が私の兄弟です。
意訳:あそこに立っているのは私の弟です。
(5) 他の教材と併用する
「入門英文問題精講」は構文の解釈に特化していますが、訳の練習に重点を置いた教材(例えば、『基礎英文解釈の技術100』)を併用すると効果的です。
3. 具体的な勉強手順
文を読む前に単語を確認する
未知の単語があれば調べてから取り組みましょう。語彙のストレスを減らすだけでも理解が深まります。
構文をしっかり把握する
主語、動詞、修飾語などを分けて、文章の骨組みを捉えます。
直訳をする
構文に忠実に、英語の文の構造をそのまま反映するように訳します。
自然な日本語に整える
直訳した文を、意味が通じるように日本語らしい表現に直します。
解答例と比較する
自分の訳と模範解答を比べ、どこが違うのかを分析します。「違いの理由」を考えることが重要です。
4. モチベーションの維持
英語の解釈や訳は慣れが必要です。最初はできなくて当然ですが、練習を続けることで必ず上達します。
時間を決めて短時間で集中して取り組むなど、無理のないスケジュールで進めましょう。
5. 最後に
構文が理解できているということは、すでに英語解釈の土台はできています。次のステップとして、語彙力を補強し、日本語訳の練習を重ねていけば、きっと力がついていくはずです。焦らず一歩ずつ取り組んでいってください。応援しています!