高二の参考書ルート(神戸大学の数学、英語15カ年)
こんにちは、京大文学部所属のvenusと申します。質問文の方に京大経済志望とあるのでそのつもりで回答させていただきます。
はじめに厳しいことから言わせていただきます。
質問文には、フォーカスゴールドの例題が完璧で、英文解釈の技術100も終わっていると書かれていますが、もしかするとやり方が間違っているかもしれません。仮に上記参考書が高2時点で仕上がっているとすると、進研模試といえど阪大経済くらいなら A判定が出ると思われるからです。もちろん他の科目が苦手なだけという可能性もあるのですが、参考書の進め方がオーバーペース気味の可能性があります。
まず数学ですが、例題に完璧に答えられることと、その内容が身についていることは少し異なります。解答の方法を暗記するだけだと、少しひねられた時に応用が効かなくなってしまいます。おすすめのやり方としては、問題の核(この考え方やこの処理ができればこの問題は解ける・この問題が問いたいのはこの行程だ、といった部分)を抽出して言語化することです(例えば、定数分離、平方完成、置き換え、みたいな)。
次に英語。「終わらせた」の認識が甘いともったいないです。なんとなく訳ができるだけではなく、どういうプロセスでその訳になるのかを説明できるようにすべきです。そうすることで再現性がかなり向上します。あと、問われていない部分にも学ぶ余地が潜んでいるかも。
高2の段階で参考書が質問者さんの段階まで進んでいるのはとてもすごいことです。相当勉強に力を入れているのが分かります。私の場合、青チャートが満足に解けるようになったのは高3の夏頃でした。
ただし、基礎が疎かだとどれだけ高等な参考書に取り組んでも実力が積み上がっていきません。私は京大の過去問に高3の春に挑んで、数学に関しては何も出来ませんでした。何も、です。そこで夏休みに青チャートで基礎を総復習しました。すると、京大の問題も、完答まで行かなくとも、方向性が見えるようになりました。高いレベルの問題ほど、基礎力を要求されます。覚えておいてください。
さて、ようやく本題に入るようですが、結論から言うと、神戸大はまだやらなくていいです。フォーカスの演習問題を、核を自力で捉えられるまでやり、英文解釈ももう一周やってみましょう。
ルートですが、自分の現役時代のやり方と、その修正版を紹介して終わりたいと思います。
【数学】
自分 〜高3夏 青チャート
〜高311月 世界一わかりやすい京大文 系数学合格講座
それ以降 京大過去問・冠模試過去問
理想 〜高3春 青チャート(フォーカス)
〜高311月 せか京&余裕あればプラチカ
それ以降 京大過去問・冠模試過去問
【英語】
解釈系(英文解釈の技術シリーズ、ポレポレ、透視図など)を、文法や単語が十分に頭に入っている状態で1冊"完璧に"。
単語帳は1冊を完璧に。
それとできれば英作文を練習したい。先生に添削してもらうのが最も安心。
【その他】
過去問を早めに一回やってみる。高3春までに。自分にら何が出来ないのかがわかる。何を重点的に勉強するか方針が立つ。結果、効率的に志望校に近づくことができる。
加えて、京大を目指すなら、数英以外の教科も、苦手を作ってはいけないです。国数英を高2のうちに固め、地歴理科基礎を伸ばしていくのが良いと思います。
長々と回答してしまいました。京大への道のりは険しいですが、質問者さんは勉強に対する熱意がありそうに思うので、やり抜くことができると思います。応援しています!