東大の世界史 どのくらい細かい
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未設定犬
先日塾の世界史の先生に「東大の世界史はどのくらい細かいの出るでしょうか」と聞いたら過去問を見ろと一蹴されました。たしかにその通りかもしれませんが、まだ学校でほとんどやってないし、知らない範囲の問題見てもどのくらい細かいかなんて分からないでしょう。と言おうと思いましたが諦めました。でもまだモヤモヤするのでここで質問します。
私立の問題は細そうなイメージで東大は論述が長いイメージはありますが、学校の定期テストレベルの知識で大丈夫なのでしょうか?それとももう少し細かい単語も覚えるべきでしょうか。
すごく生意気な感じになってしまいましたが、ご協力お願いします🙏
回答
mana
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
結論から言うと「教科書レベル」だと思います。
教科書レベルというのは教科書に載っていることしか出ないと言うことです。但し,社会科目の教科書は須く詳しすぎるので,苦労することに変わりはありません。
しかし,私立のようにマークシートではないので,激ムズ問題を作る必要がありません。そんなことしなくてもふるい落とせるからです。ですから,学校のレベルにもよるでしょうが,知識だけでなら「定期テストよりちょいムズ」くらいでしょう。
東大世界史の難しさは知識の細かさではありません。以降は傾向と対策を書いていきます。
初めに,塾の先生がおしゃった「過去問見ろ」と言うのはその通りではあります。受験するからには合格が目標ですので,過去問を見ると言うのは目標を捉えることです。大事な1ステップです。
その上で習っていないので難しさが分からないと言うのもごもっともです。ですので,ここで難易度のイメージを掴んでいただけたらと思います。
東大世界史は大問3つで構成されています。第1問が大論述。第2問が小論述。第3問が一問一答でです。
まず第1問は600文字前後の大論述です。重要な力は2つです。1つ目は「文章の構成力」。数世紀に渡る,もしくは複数地域,もしくはその両方を書かされることがほとんどです。テキトーに書くと時代や場所がぐっちゃぐちゃになってしまいます。2つ目は「無から思い出す力」です。例えば「江戸幕府を開いたのは?」みたいに聞かれたら,「徳川家康」の他,関ヶ原の戦いや武家諸法度など周辺情報を思い出すでしょう。丁度数珠繋ぎのように。しかし「16世紀から17世紀にかけて起こった変化は?」みたいに聞かれると数珠の最初の玉が分からず,一気に難易度が上がります。これが難しさの原因となります。必須語句が書かれていることがせめてもの救いですね。
第2問が小論述となります。30~120字程度の論述問題が5,6問出ます。偶に一問一答が混ざりますが。書くことがある程度定まりますので,「文章の構成力」はあまり必要ではないかもしれませんが,「無から思い出す力」はやはり重要です。
第3問は一問一答が10問ほど出題されます。偶に難しすぎるのもありますが,教科書には載っている語句です。第3問で安定して90%以上取る必要があります。逆に言うとそこで90%以上安定して取れていれば,語句の知識量として他の大問で困ることはないでしょう。
ではどのように勉強を進めれば良いでしょうか。
まず知識としては「第3問で安定して90%以上」が目標です。一度習った範囲の問題を見つけ,その問題を解いてみてはいかがでしょうか。「意外と簡単だな」と思うと思います。
次に「文章構成力」ですが,これは世界史に限らず,現代文など記述問題で総合的に鍛えられています。
最後に「無から思い出す力」ですが,手っ取り早いのは過去問を解くことです。ただ習ってない範囲もあると思うので,今からできることとしては,まっさらな白紙に習ったことを整理しながらまとめることです。先生の授業を何も見ずに再現できれば完璧ですね。
ですが最優先事項としては一通り最後まで通史を終わらすことです。
がんばってくださいね。
コメント(1)
未設定
まさに私が欲しかった回答で、とても参考になりました!!ありがとうございます😭