どうしても辛くなってしまう
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
SKY
私は、物理、化学のどちらも入試で使います。勉強するのには絶好の機会である夏休みに、張り切ってその2教科を勉強しようと決めていました。
ですが、ちゃんと向き合ってみると、どうしても逃げ出したくなってしまう自分がいました。自分で選んだ選択なのですが、私にとって高校の理科は1番よくわからない教科です。今の自分の立ち位置は悪いです。まだ基本中の基本の問題を解いています。この状態に、焦ってしまいます。他の教科を勉強しているときは比較的楽なのに、理科を勉強しているとき、わからない問題にぶつかるばかりなのでイライラしてしんどくなります。冷静でいられなくなります。
私は独学なので1人でどうにかするしかないのですが、良い考え方や対処法はあるでしょうか…。
回答
ヒロ
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
高校の理科は知らない概念を突然要求されるので、文理問わず苦手にする人が意外に多い教科です。高校理科を制するためにアドバイス的なものを挙げるので、少しでも参考になれば幸いです。
まず前提として、高校理科は2段階の理解が伴います。
一つ目は、「知る」ことです。運動方程式、電場、アルコール、分子やイオンの色などなどなどなど……、たくさんの知識を得ることが必要です。これは教科書などから学び、まずは基本的な知識として必ず覚えることです。
二つ目は、「使える」ことです。この問題は運動方程式で解く、電波の公式が使える、アルコールの反応を見抜く、溶液の色から物質を判断するなどなどなどなど……、獲得した知識で実際に問題に立ち向かう能力のことです。
SKYさんは今はほぼ「知る」段階にいて焦っている状態ですが、実は「知る」段階は「使える」段階よりも非常に重要です。
例えば、エネルギー保存の法則や運動量保存の法則の公式が使える条件を言えますか?エネルギー保存の法則は「保存力のみが仕事をするとき」だけで使える公式であり、運動量保存は「外力が仕事をしないとき」だけ使える公式です。
過マンガン酸カリウムは酸性条件と塩基性条件で反応が違いますが、それぞれどんな反応か言えますか?
このように、理科が苦手な人が陥りやすい公式丸暗記は、「使える」段階に至っていません。知ったつもりになっていますが、使えることはできないのです。そのため、まずは「知る」段階において、なぜこの公式が使えるのか、条件は何かなど、そもそもの前提条件を含めて勉強することが必要です。何も考えず、エネルギー保存、運動量保存の丸暗記、過マンガン酸カリウムは酸化剤、という覚え方は非常に危険です。
これを聞くとさらに理科が嫌になりそうですが、逆に言えば周りの人はここまでしてない人が多い、というよりほぼいないので、「本当の意味で使える」ようになればもう無敵です。公式を覚えることも重要ですが、条件や何が起きているかをイメージできるようになれば、自然と問題も解けるようになります。
今はまだ基本問題で大丈夫です。むしろ「使える」と誤認して発展問題を解くのは本当に危険です。基本問題を解きながら、何でこの式をつかうのかなと考えながら丁寧に進めましょう。そして本当の意味で「知る」ことができたと自信を持って言えるようになりましょう。(なお、公式を覚えるのは自分の力なのでそこは頑張りましょう)
コメント(0)
コメントで回答者に感謝を伝えましょう!相談者以外も投稿できます。