早覚え×過去問で終わり?それとも参考書追加?
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
Ten
漢文早覚えの内容をほとんど押さえました。漢文が独立問題として出る早稲田の文、教育を受ける予定なのですが、この二つ以外で漢文出る併願が國學院しか無い場合、この3つの大学の過去問を5年分×3で15題解いて漢文対策を終えてしまう、というのが得策でしょうか?
一応入試精選問題集漢文って奴を先生からオススメされたので進めてはいるんですが、「これやる時間無くね?」ってなってきまして…いやもちろん、終えたら相当な力が着きそうではありますが。
友達からは「漢文必携の例文を読みまくるのがいいよ!」とか「風呂で覚える漢文良いよ!」とか言われてて、「あー、問題解くんじゃなくて例文と過去問並行の方が楽かなー。」とか思ってたりもします。
正直文化構想の英語の大問3とか、文学部の古文対策とか、教育学部の現代文対策とか、後何より日本史の定着の方に対策使いたい気持ちの方が強くあります。
ただ漢文は満点取ってかないと文学部の国語が暴走した時にキツい。(激ムズ住吉物語とか和歌11首とか、ロボットの話から宇宙にまで話広がる現代文とか…たまに暴走するの何なんですかねあの学部。)
という板挟み状態で困っています。
回答
kobayash
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
Tenさんお久しぶりです。
漢文のことについてお悩みですね。漢文は私大において、早稲田以外では基本的に出ないため、(他大学一部学部では出題されるが早稲田のようにほぼ全学部で出題されるのは珍しい)なかなか情報が少なく困るのは分かります。
私は漢文得意でしたので、アドバイスできればと思います。
①参考書をやるべきか、早覚えと過去問をやるべきか
結論、どちらでも良いです。
これからその理由を述べていきますが、その前に一つだけ、注意して欲しい事があります。
今すぐに、『15年分過去問やって終わり』などという間違った考えを捨ててください。いいですか。正しくは『できるようになるまでやる』です。過去問3年だけやってできるようになるなら、それでおしまいで良いし、15年やってできないのなら、もっとやらなければなりません。
Tenさんは受かる素質がある方だと私は思っております。ゆえに、この理論を理解してくれると信じています。
改めて、標準問題精巧と過去問なぜどちらでも良いか説明していきます。
私は以前Tenさんから受けた日本史の相談で、過去問をやりましょうと言いましたが、日本史と漢文は性質が異なるため、結論が異なります。
A.どのように漢文と日本史は性質が異なるのか
B.具体的な漢文勉強法
2点説明していきます。
A.どのように漢文と日本史は性質が異なるのか
漢文は、早稲田でもどこでも問題構成が同じです。つまり、参考書と過去問に大差ありません。また、問題を解けば解くほど実力は、一次関数的に上昇します。したがって、参考書は必ずしも最後までやり切る必要はなく、途中で辞めてもokです。
一方、日本史では、実力をつける100題と過去問に出題形式の差が大きすぎました。またレベル感も明らかに異なりました。
また、100題は参考書を最初から終わりまで覚えてこそ効果を発揮するので、(年代序列や時代横断的な問題があるため)こちらは二次関数的に実力は上昇します。したがって、こちらは最後までやり切る必要があります。
つまり、キーは参考書と過去問の形式の差とレベル感の差、実力上昇の仕方の差にあるわけです。
標準問題精巧という参考書をやった事がないので、レベル感の差についてだけ言及できませんが、もしこれが大差ないなら、前述の通り「どちらでも良い」という結論に達するわけです。もしあまりに乖離があるようでしたら過去問だけで良いと思います。
B.具体的な漢文勉強法
早覚えなどのインプット教材で句法、主要漢字を覚え、参考書や過去問でとにかくアウトプットする事です。
漢文はインプット量が極端に少ないですので、とにかく演習量を積む事が実力の上昇に役立ちます。そして合格点に届くほどになったら、実力の維持にシフトチェンジしていきましょう。
参考までに直前期(1月〜2月)の私の勉強法を載せますが、あくまで参考に留め、自分に合ったやり方を見つけてみて下さい。
2日に1回、インプット教材の句法の例文まとめページで全て覚えているかチェックする。(慣れれば10分で終わる)
2.3日に1回センター試験の漢文を解く。(10分で解く)
これだけです。
とにかく、参考書でも過去問でも問題を解きまくって下さい。参考書をやる時は全てやりきらなきゃなどとは考えなくて良いです。
以上が私からのアドバイスになります。
Tenさんが早稲田に受かりますよう祈っております。最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント(1)
Ten
お久しぶりです!相変わらず分かりやすく的確なアドバイスで非常に参考になりました。何とか間に合わせます!