UniLink WebToAppバナー画像

理科科目を固めるには

クリップ(4) コメント(2)
4/27 16:50
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
相談者のプロフィール画像

leo

高3 兵庫県 神戸大学医学部(61)志望

国公立の医学部を目ざしている高3です。 今の4月終わりの段階で主要三科目は固まってきており、受験までの見通しや目処も立っています。一方で理科科目(物化)がかなり弱いと自分でも思っていて何から勉強したらいいのか分かりません。 今まで、物理はエッセンスをテスト前や模試前にやっていたぐらいなので、基礎は身についているけれど演習量が圧倒的に足りないという感じです。化学に関しても同じ感じです。 ただ化学は セミナー→化学特講→重問or標問という感じで勉強方法が確立出来ているので、出来れば物理の方を重点的にアドバイス頂けたらうれしいです。

回答

回答者のプロフィール画像

Euclid

慶應義塾大学理工学部

すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
こんにちは、理工学部で主に物理学を専門に勉強している者です。 もし化学が安定しているようであれば、駿台文庫の「原点からの化学」シリーズはおすすめできます。それなりの化学の知識があれば、その知識をさらに掘り下げつつ、文字通り「原点から」展開されゆく化学体系に感動するでしょう。特に「化学の計算」、「無機化学」に関しては、問題を解くにあたってすぐに勉強効果が発揮されると思います。 それでは物理に関して、おすすめの参考書などを紹介すると同時に、演習するにあたって心がけると良いことを詳しく解説させて頂きます。 今でこそ物理学を専門にする程度には物理に詳しいものの、自分も物理には苦労した身です。かなり説明が長くなってしまいましたが、自分の物理の勉強経験を踏まえ、しっかりと書きましたので最後まで読んでいただけると幸いです。 すでに教科書レベルの物理を勉強されたならご存知の通り、物理学は森羅万象をなるべく簡潔な形式で記述しよう、という学問です。例えばすでに勉強されたであろう力学であれば、ニュートンの運動の三法則がこの簡潔な記述に当たります。しかし、 「加速度の大きさは,力の大きさに比例し,質量に反比例して, m →a = →F が成り立つ。」 とだけ言われて、そうかそうかと理解できる人はいません。物理における演習は、こうしたあまりにも抽象的に記述された法則を、実際の問題に当てはめることによって具体的に理解しようとする営みであることを心掛けて下さい。
そこでまずは簡単めの問題集を使って多くの演習を積みましょう。とは言えあまりに問題数が多くては疲れます。エッセンスを既にある程度勉強されたのであれば、同じ著者の出している「良問の風」はおすすめです。必要にして十分な基礎演習ができるような問題のチョイスがなされています。 演習時に心がけると良いことを、力学分野を例に取ってお話します。 先述の通り、力学では、ニュートンの運動の三法則が基盤にあります。第一法則から第三法則まで順番にそれぞれ、 1.慣性系存在の主張 2.運動方程式 3.作用反作用の法則 です。 特に問題で直接使うのは2と3でしょう。問題文を熟読しましょう。与えられた装置に関して、 ・与えられた物理量は何か?その定義は?単位は? ・そしてそれはスカラー量か?ベクトル量か? ・考えるべき物体系はどれか? ・座標はどのように取るか?(物体のx座標、時にはy座標を定めましょう) ・それは慣性系か?(非慣性系なら慣性力の考慮が必要です) ・考える物体に働く力は?(時には第三法則を使う必要がありますね、使う必要がなくとも常に作用に対する反作用が何か、答えられるようにしましょう) ・物体が質点ではなく剛体の場合、物体に働く力のモーメントは? ・そこからわかる運動方程式(第二法則です)or力のつり合いは?
・剛体の場合、力のモーメントのつり合いは? ・定量化にあたって使うことのできる近似は?(物体を質点ととらえる、糸を十分軽いとする、角度は十分小さいとする、これらは全て近似です) 徹底的に考えていきましょう。 物体が質点の場合、必ずしも力が釣り合って静止、または等速運動しているとは限りません(一方剛体の場合は力のモーメントが釣り合うケースしか基本出題されません、釣り合わない際の剛体の具体的な挙動を高校範囲では扱いません)。運動の第二法則により、力を質量で割った分の加速度が生じます。加速が分かればそこから速度と位置が時間の関数としてあらわされます(エッセンスには v = v₀ + at をはじめとする三つの「公式」が載っているはずです)。すべての力学問題に関して、a-tグラフ、v-tグラフ、x-tグラフを書いてみると良いでしょう(これらのグラフをしっかりと書くことができれば、実は「公式」を覚える必要はありません)。 しかし、複数の物体が同時に動いたり、物体が複雑な経路を経て移動する場合は、物体の位置や速度、加速度を時々刻々と追うことが困難です。そんなときには、物体の運動開始点における状態量と、運動終了点における状態量とを直接結び付けることができる保存量がありましたね、これを用いた定理がずばり運動量保存則と、エネルギー保存則です(これらは第二法則から導かれる定理です)。これを使いましょう。運動量と力積の関係、仕事と運動量の関係もしっかりと押さえましょう。
こんな風にして、物理の包括的な体系を念頭に置き、問題集に載っているそれぞれの問題をしっかりと吟味し、物理公式や定理の証明の過程に具体的な問題をそのまま適応するイメージで問題を解くことをお勧めします(←シレっと書きましたがここ一番重要です)。決して「なんとなく」公式を当てはめて、それで答えがあっていればそれでいいや、といった了見は持たないことです。それをしてしまうと少し問題が複雑になったときに使うべき公式が分からなくなり、困ります。物理の問題が解けるのには、整然とした物理体系に根差した、解けるなりの「必然性」があります。使える公式も、問題ごとに「必然的に」定まることを意識してください。決してテキトーに公式を用いて「偶然」答えを当てるゲームではないということです。 このように一問一問に吟味を重ね、一つの問題について「全て」を説明できるようになってみてください。そうして精力的に解いていくと疲れるでしょう、時間もかかります。当然問題集にもそんなに詳しい解説は載っていません。しかしこれをやり終えたとき、あなたの物理の学力はそれだけでも相当なものになっています。結果として漫然と公式を当てはめて学習するよりも勉強時間に対する学力向上のコストパフォーマンスは高いでしょう。 一応補足しますが、これは決して試験会場でも問題をしっかり吟味し、時間をかけてジリジリ解け、ということではありません。むしろここまで書いてきたような「じっくり」とした解法ではなく、問題集の解説に乗っているような「あっさり」とした解法が好ましいでしょう。しかしそうしたあっさりとした解法の背後には、そのような簡潔な解法を支える物理の壮大な体系があることを理解していただきたいです。深い物理に対する理解があってこそのシンプルな解法、ということでございます。
ここまでの内容を要約しましょう。物理の深い理解に根差した「冗長な解法」と、試験会場でサッと使える「簡潔な解法」、この両方ができるようなトレーニングを、問題演習を通じて日頃の学習の中で精力的に行ってください。 ここまで書いておいてなのですが、これらはあくまで物理の教科書に書いてあることをしっかりと理解した前提でのお話です。問題を解いていて、あるいは解説を読んでいてわからないこと、忘れていることがあればまめに教科書を読み直し、実際に自分の手で定理や公式の証明ができるようにして下さい。 こうして物理の「本物の基礎力」が身につけばあとは話が早いです。志望校の過去問に挑戦するも良し、少しレベルアップした問題集(「名問の森」や「重要問題集」、「標準問題精講」、「難問題の系統とその解き方」など)から自分に合ったものを見つけ演習するも良し、どうするかはその時また考えると良いかと思います。 最後に物理をさらに深く理解するのに役立つ、いわゆる「微積物理」の紹介をさせてください。「微積物理」と言っても、ただの数Ⅲレベルの高校数学を用いたごく一般的な物理です。使う数学も微積に限らず、ベクトル、二次曲線、指数対数関数、三角関数など様々です。「微積物理」は特に、 ・位置、速度、加速度の関係の理解 ・円運動
・単振動 ・ケプラー問題 ・クーロン則及び電場電位の理解 ・コンデンサーやコイルがらみの回路問題 ・右ねじの法則 ・フレミング左手の法則 ・導体棒問題 ・荷電粒子の運動 ・交流理論 ・熱力学の状態変化 ・その他保存則がらみの問題全般 ・エネルギー収支問題全般 などなど、多くの事象・問題の理解に役立つでしょう。興味に合わせて勉強すれば、さらに物理の問題を鮮明に捉えることができます。例えば運動方程式を立てるだけで、エネルギーの収支が、保存が、勝手に見えてしまうようになると言った具合です。 簡単な参考書から難しい参考書まで、私が知っている範囲で一応紹介しますね。括弧で大体のレベルも書いておきます。 簡単 ↑ ・微積で楽しく高校物理がわかる本 (レベル0) ・微積で解いて得する物理 (レベル1) ・秘伝の微積物理 (レベル1) ・微分積分で読み解く高校物理 (レベル1) ・大学入試完全網羅 物理基礎・物理の全て (レベル2) ・はじめて学ぶ物理学 (レベル2) ・新・物理入門 (レベル3) ・理論物理の道標 (レベル3) ↓ 難しい ちなみに私は新・物理入門を穴が開くほど読みました。 長々と書きましたが、質問者様が以上の内容を参考にし、物理の学習に役立て、物理を得点源にすることを願います。頑張ってください。
回答者のプロフィール画像

Euclid

慶應義塾大学理工学部

1
ファン
5.5
平均クリップ
5
平均評価

プロフィール

「潰しが効きそうだから」という理由で理系に進んだが最後、ずいぶんと数学や物理、化学に苦しめられたものです。少しでも皆さんの参考になるアドバイスができればと思います、よろしくお願いします。

メッセージとコーチングは、UniLinkで活躍する現役難関大生から個別に受験サポートを受けられる、UniLinkの有料サービスです。どちらも無料体験できるので、「この人についていきたい!」と思える回答者を見つけたらぜひご活用ください。

メッセージは、全ての回答者にダイレクトメッセージでいつでも直接相談できます。メッセージ数に制限はありません。

コーチングは、希望の回答者があなた専属のオンラインコーチ・家庭教師になります。週に一度のセッションを通して、勉強スケジュールの調整やモチベーションの持続をサポートします。
UniLink パンフレットバナー画像

コメント(2)

Euclidのプロフィール画像
Euclid
4/27 17:18
補足です。 「鉄緑会物理攻略のヒント よくある質問と間違い例」、「高校物理発想法」 この二つは独自性の高い解説を含みながらも、痒いところに手が届く参考書です。 これをメインに勉強するようなコンセプトで書かれた本ではないものの、物理をより良く理解する副読本としておすすめできます。
leoのプロフィール画像
leo
4/27 23:44
こんなにも詳しく、かつ親身に相談に乗っていただいて本当にありがとうございます。 オススメ頂いた本は、書店に行って自分に合うやつを選んで着実に進めようと思います。改めて本当にありがとうございました。

よく一緒に読まれている人気の回答

理論について
まずは当然ですが公式を暗記しましょう。この時に文字だけで覚えるのではなく日本語で覚えるのがオススメです。例えば運動方程式だったら物体に働く力は質量×加速度で求められるみたいに。(実際は物体に働く力によって加速度が生まれるので因果関係が逆ですが。) 次に公式の使い方を知る。 加速度を求める問題が出たとしましょう。これだけ言われれば単位時間あたりの速度変化、力を質量で割る、円運動であれば半径×角加速度の二乗などいくらでも求める方法はありますが、それぞれ使える場面が異なりますよね。 1つ目でしたら速度と時間が分かっている時、2つ目でしたら物体の質量と力が分かっている時、3つ目でしたは円運動していて半径と角加速度が分かっている時。(円運動だったら速度と角加速度や半径と速度の2つでも加速度は出せますね。) このように公式はたくさんありますが必要な情報がそれぞれ異なっているので何が与えられているからどの公式を使うのか判断する必要があります。 これは二次試験レベルの問題集を使うよりはセミナー等の基本的な問題集で多くの問題を解く上で身につける力だと思っています。 最後に公式の使える条件に注意する。 例えば有名なところですと2物体の運動量保存則は系に外力が働かないことが運動量が保存する条件ですが、これを意識せずに公式を使って間違えている受験生が多いように思います。 これは教科書に書いてありますが、問題を解きながら間違えた時にしっかりと復習をして身に付けていくのが1番だと思います。 長くなりましたが高校物理は数学と似ています。基本的な問題に関しては解き方を理解した上で暗記してしまうぐらいに復習をして似たような問題が出題されれば即答できるようにしましょう。実際数学よりも問題のバリエーションは少ないため同じような問題は何度も出題されます。
大阪大学工学部 T.T
2
1
物理
物理カテゴリの画像
基礎の固め方
こんにちは! こうしんと申します! 物理→化学の順で答えていきますね! 主に基本的な事柄を話していきます。 まずは物理です。 物理学 物理の一般的な勉強法はふた通りあって、 一つ目は、微積を使わずに「解く」物理をする 二つ目は、微積を用いて「本質」の物理をする イメージが持てれば理解はしやすい数学とは異なり、概念自体を理解するのが難しい物理学は「理解するかどうか」で分かれ道があります。 一つずつ性質を説明します。 前者は、物理の概念の根本的な理解を放棄し、解くことだけに特化した学び方です。そのため、早くに学ぶことができますが、それを点数にするのは少し工夫が要ります。(公式を暗記するといった工夫です) 物理は、国立大学であれば問題がほぼパターン化できるので、解答法を暗記し、その知識を用いて解くことができるため、この方法が使えます。 後者は、物理の根本から理解して、問題に取り組む方法です。ところが、理解には微積分を用いるため、早くても高校二年生の後半から学び始めるという、遅いスタートになるという欠点はあります。しかし、それを完全に学び終えれば、あらゆる問題を相手にしても解くことが容易にあるでしょう。 というのは、大学入試問題は微積分を背景におきながらも、微積分を用いなくても解けるように作られています。そのため、問題例としては非常に簡単になるのです。 僕がオススメするのは後者ですね。ただし、学ぶのは結構大変になります。僕は東進での「トップレベル物理」を受講することによって学びました。「ハイレベル物理」でも全然良いです。 そういう環境があるならば、絶対後者をオススメします。 そのような環境がなければ、後者の場合参考書によるサポートが必要です。参考書による学習は大変ですが、上記の効果が得られるのは確実なので、オススメです。 オススメ参考書は、「新物理入門シリーズ(概論+演習)」「理論物理への道標(上下)」が良いです。あとは僕は使ったことないですが「秘伝の物理シリーズ」も候補に上がります。 一方で、前者の場合は演習中心の学習となります。前述した通り入試問題の物理は、京大のような特殊形を除いて多くの問題をパターン化することができます。これを利用します。 学習方法は、数学と同じようにパターンに沿って問題と解法を対応させて覚えるといったものです。演習教材は持ってるものならなんでも構いません。 数学と似たような内容になりますが、一応学習方法を記しておきます。 2ステップの過程を踏みます。 1問題の特徴とその解答をインプットする 2演習により1の記憶をアウトプットして定着させる まず1について インプット作業です。問題の解答を先に見て、解答法と問題との対応関係を理解し、頭に入れます。 この時、問題の「特徴」とそれに対応するように解答を結びつけると良いと思います。目標は、問題の特徴に反応して、対応すべき解答を閃くことができるようにすることです。そのため、特徴を掴んで解答と対応させる作業を加えることによって、記憶しやすく、また汎用性を高くします。物理の問題の特徴は、状況で分類すると分かりやすいです。例えば、2体問題、微小振り子運動、といった感じです。 次に2について そうして得た結びつきを用いて演習することにより、結びつきを記憶に定着しやすくし更に他の問題へ適応しやすくなります!(答えを直接暗記しているのではなく、特徴から答えを導いているからです!)問題を見て、瞬時にやることが分かれば達成です! また、問題と解法の対応については、予備校の知識を利用するという手もあります。 物理対策はこんな感じですね。 次に化学について。 化学は 理論化学、無機化学、有機化学と大別できます。これらそれぞれに対して、数多くの分野が潜んでおり非常に範囲が広いです。 とはいえ、数学のように解法が複雑に入り組んでいるわけではありません。そのため解法と問題の対応付けが基本的にやりやすいのが化学です。どの分野も、「ここがポイント!」と言うものがあったり、解法が決まっているものがあります。 これらを見つけて頭に叩き込んでいくのが我々のすべきことです。 (具体的には数学の勉強法と同じです。数学の勉強法については過去の質問で言及しているので、ぜひご覧ください!) ポイントについて他の記事で大きくまとめているのでそちらを見ていただければ幸いです。 ここでは新しく参考書について言及していきます! 学ぶための参考書 →原点からの化学シリーズ 化学を基礎から詳しく説明していきます。かなり重厚でわかりやすいので、苦手な分野だけでも見てみると良いです。 レベルは東進のハイレベル化学程度ですねー。 演習のための参考書 →重要問題集・新演習 よく使われている二冊ですね。重要問題集は基本問題の演習。新演習は重要問題集の穴を埋める役割が主ですね〜 また、ネットで駿台のテキストを買うのも手ですね。重要な問題が軒並み揃えてあるのでとてもオススメです! 以上が基礎を勉強するための簡単な勉強法の解説です! 参考になれば嬉しいです!
京都大学理学部 こうしん
32
1
物理
物理カテゴリの画像
物理の成績の伸ばし方
こんばんは! 本番まで時間もあまりないと思うので、3冊ほど取り上げますが、これ今の自分に合ってるなと思うものを優先して選んでくれたらと思います! 〇漆原の物理基礎、物理が面白いほどわかる本 こちらは問題演習ではなく、講義系の参考書になります。教科書をよりわかりやすく、さらに深いところまで解説しているような感じです。 質問者さんは問題を解く際、「なんとなくこの公式使うかな?」「ここではどの公式を使えばいいんだろう…」とかなることはありますか? そういう場合はこの参考書はかなりオススメです。物理の公式というのは使える場面というのが決まっています。 例えば、運動量保存則は、外力が働いていないときにしか使えない。力学的エネルギー保存則は、保存力のみ働いている時に使える。などです。ここでは力学を例に出しましたが、つまり、「何の力が働いているか?」という"前提条件を意識する"のが公式を使う場面で必要になるのです。 これは、熱力学では圧力が一定だから定圧変化の式を使うなど、他分野でも必要なことです。ここをかなり詳しく解説されている講義系の参考書なので、じっくり読んでみるといいです。読むだけですので、集中すれば早くて1日でも読み終わると思います! ○セミナー物理、リードα物理 これ、教材は指定しましたが、いわゆる学校で配布される問題集のことです!何でもいいです! 上で紹介した公式の使い方を実際に考えながら使うことの練習と、基本的な問題のインプットをするために使います。応用問題までは頻出問題程度までやって、あまり触れないでもいいと思います!とにかく公式の使い方と基本的な問題のインプットを何周もして頭に入れましょう! ○良問の風 or 重要問題集 学校配布のものよりはもう一段階難しい、いわやる標準的な問題集です。基本的な問題と入試問題の橋渡しをしてくれて、神戸大学の問題に繋げるにはいいレベルだと思います。2つ指定しましたが、レベル的に似ているので、本屋などでレイアウトを見て好きな方を選ぶといいと思います! この問題集の使い方ですが、まずは1周解き切ってしまいましょう。時間はかかりますが、全ての問題に見慣れておくことが、入試問題を解いた時に「あ、あそこで見た気がするな…」という印象を付けます。そして、入試問題を解いたあと、特にできなかった分野の似ている問題はこの問題集に戻って解きましょう。その際、公式の使い方で怪しいなと思った時は、さらに基礎の教科書や漆原に戻る、という感じです。 以上、3冊を紹介しました。 公式の使い方という所に着眼して説明しましたが、物理はよく演習量が大事だと言われます。それは、物理は問題集と似た問題や解き方が出されやすいため、とにかく多くの問題を触れておけば、あそこで解いたという記憶が引き金となって解けるようになる、ということが多いからです!頑張ってください!!
九州大学経済学部 riku
9
4
物理
物理カテゴリの画像
理科がやばいです
一旦落ち着いて状況を整理しましょう。 物理は大きく分けて、力学、電磁気学、波動、熱力学、原子の5分野です。 化学は理論化学、無機化学、有機化学の3分野です。 物理の各分野それぞれ特徴があり、ポイントとなる公式とそれが用いられる状況の整理ができていれば応用はいくらでも効きます。 例えば力学で、物体に働く力を正確に解析し運動方程式を書くことができるか、保存則とは何か。モーメントとは何か。重要事項がどういうものなのかを教科書を用いてよく理解し、記憶していきましょう。一つ理解するごとにそれに関連する問題を解くと良いです。それも公式当てはめではなく、なぜその公式を使ったのかきちんと説明ができるようにしましょう。 化学は物理よりも覚えることが多いですが、同じように物質量や半反応式、飽和蒸気圧など基本を覚えていきましょう。夏までに物理は全分野の大まかな理解、化学は理論化学のインプットができれば上出来かと思われます。 夏以降はガンガンアウトプットして、無機と有機を始めましょう。オススメの参考書は名問の森(物理)と重要問題集(化学)です。 また問題が解けなくても自暴自棄にならないことが大事です。正しいアプローチは基本の理解から来るものです。問題演習で解けなかったところを、なぜ解けなかったのか明確に分析することで要領をつかんでいきましょう。
東京大学理科二類 ぱいんと
28
5
物理
物理カテゴリの画像
物理の学習法
重要問題集と名門の森に取り組めば十分だと思います。 後は過去問と模試の復習で弱点をつかみつつ、本番の試験の感覚を掴むといった具合でしょう。 物理は ①正しく図示して ②正しく立式して ③正しく計算する これで上手くいきます。 --------- 【①について】 多くの人が疎かにする部分です。 物理の力はここにかかっていると過言ではありません。 必ずどんなに簡単な問題でも最初は意識的に図示を丁寧にすることです。 図示をすっ飛ばして解答する人がめちゃくちゃ多いですが、とんでもないです。 --------- 【②について】 速度、変位の式 運動方程式 エネルギー保存則 運動力保存則 etc... 基本法則に従って、正負に気をつけて、スカラー量なのかベクトル量なのかに気をつけて、立式することです。 これも物理の力が試されていますが、前提として①が出来てなければ正確な立式など不可能です。 【③について】 ③は数学の計算力と共通ですが、違うところが二つあると思っています。 *単位(ディメンション)が正しいかどうかを追いかける力 →化学でも求められますね。 *省略可能な計算パターンを省略する力 →覚えていたら思考段階を飛ばせるパターンが存在します。 前者はとにかく意識して追いかけること。 後者は数をこなすと身についてきますし、物理の先生はこういうの教えるのが好きな人が一定数います。 --------- 【まとめ】 問題集は質問者様のやろうとしている2冊で十分。 後は模試の復習、過去問。 ただし、①をキチンと意識的に取り組むこと。 ②と③は①と比べると、問題集を進めていく中で自然と身につくと思います。
京都大学工学部 クウルス
37
3
物理
物理カテゴリの画像
電磁気の理解の仕方(あと重心速度について)
初めまして ①電磁気の原理原則の深い理解についてですが、ある程度慣れているのであれば駿台文庫の【新物理入門】を読みまくればいいと思います こちらは受験参考書でありながら高校物理の大学物理の架け橋(大学初年度に習う物理に片足突っ込んでる)となっており、高校物理で曖昧になっているところを、高校数学でわかる範囲で説明しています 電磁気の根底の原理原則理解には、大学初年度での数学知識がないと説明が非常にややこしく、受験勉強もうしなくてももう受かるわっていうほどのレベルでない限り今はやらないほうがいいので、新物理入門に書いてあるレベルの理解を目標とするのが良いでしょう ②部分的な説明になってますがそうですね 2物体1,2に対して 物体m1にかかる外力をF1、物体m2のほうをF2(どちらもベクトル)とすると、それぞれの運方の和よりd(m1v1 m2v2)/dt=F1 F2 (vもベクトル) 運動量の和をp(ベクトル和)とすると、dp/dt=F1 F2…①となりますね また、重心の座標はrG=m1r1 m2r2/m1 m2 (rは位置ベクトル)なので、sinさんのいうとおり微分して vG=m1v1 m2v2/m1 m2=p/m1 m2…② (重心速度) ここで①,②より、外力が存在しないとき、p=cost(定数)となり運動量が保存(これが運動量保存則の原理) よってvGもcostなんで、速度一定ということですね この説明も新物理入門に載っているので、ぜひ書店で見ていただいて、気に入れば購入をお勧めします💪 残りの受験勉強も頑張ってください🙏
早稲田大学先進理工学部 エムジェー
3
0
物理
物理カテゴリの画像
物理はどの分野がいちばん大切なのか
回答させていただきます。まず、どちらを進めるかはあくまでご自分の判断に委ねられるということをご理解下さい。その上で、少々長くなりますが、アドバイスをさせていただきます。 高校物理の5分野である力学、熱、波、電磁気、原子は、基本この順で学習することになります。公式を理解するのに前の分野が必要になるからですね。では、力学は他分野の理解にどれほど必要なのか? 熱…力のつり合い、運動量、エネルギー保存則 波…単振動 電磁気…力、エネルギー、円運動、万有引力 原子…円運動、エネルギー、運動量 多少抜けはありますが、おおよそこれらの単元の公式が全て頭に入っていることが前提になっていると考えてよいでしょう。特に電磁気と力学のつながりは非常に強く、千葉大では力学と電磁気で必ず一題ずつ出題されるようなので、私からのアドバイスとしては、「力学の公式がどうしてそうなるのか理解できるまでは力学に力を入れるべき」ということになります。 ただ、公式が理解できているが難しめの問題になると解けないという場合、他分野に移っても問題ないと思われます。物理という科目は、一度コツを掴めば急激にできるようになる科目なので、分野を横断して多様な問題に触れ考える力を養うことが求められます。加えて、早期に各分野の公式が十分に理解できれば融合問題にも挑戦できるようになるので、学習効率は上がります。教科書や傍用問題集の章末問題が解ける力を付け、早々に他分野に移ってしまいましょう。 学習順ですが、力学→電磁気→熱、波という順を提案します。電磁気で登場する公式はこの順でもカバーできますし、電磁気は力学との融合が非常に多いため、力学の復習にもなるでしょう。多くの学校では10〜12月に理科の全範囲が終了しますが、できれば夏休みの終わりには熱や波まで終わらせてしまいたいところです。 一点気をつけておきたいのが、物理はそもそも自習が難しいということです。暗記中心の高校化学に比べ、数式の意味を理解するところから始める必要があるからです。なので、物理で手詰まりになってしまったら、化学に集中するか、誰か(予備校や塾、学校の先生)に質問するかという択を意識しましょう。
京都大学工学部 黒澤
3
2
物理
物理カテゴリの画像
物理の勉強法 参考書、難問に対応
こんにちは!東工大一年のたまちゃんです。 問題集は質問者様のレベル次第ですね。良問の風、名門の森とエッセンスは同じ著者なので、無駄金になってしまうかもしれませんが、一応買っておくのもありかなと思います。また、エッセンスをやるのでも良いと思います。良問の風とエッセンスの中にある問題のレベルはほとんど変わりません。出題形式が良問の風の方が入試っぽいというだけです。名門の森まで行って欲しいですが、全く理解出来そうにないなら、エッセンス、良問の風をやる方が良いです。背伸びをすることは悪いことだとは思いませんが、背伸びのしすぎは悪いことです。書店で見てみて、良問の風の問題がぱっと見出来そう(方針が立つ)なら、名門の森からで良いと思います。 物理の力学において、一番大切なのは力の図示だと思います。その図を見ながら、運動方程式を立てることが大事です。図示は練習すれば、なんとなくわかってくるものなので、解いている問題とかでも力をちゃんと図示してみて下さい。先生に見せて、答え合わせ出来れば最高ですね。 波動は公式の理解ですかね。ドップラー効果の公式の説明などもエッセンスには書いてあります。その理解も意外と大事です。また、どんな時にfが変わりどんな時にλが変わるのかをちゃんと確認してください。その辺を適当にやっていると、解けません。 熱力学はU=Q-Wの公式が大事です。気体の力のつりあいは力学とほぼ同じです。また、どんな時にΔU=3/2nRΔT が使えるのかなど、断熱の時はどうなるのか、などもきちんと整理しておいて下さい。出来ない人はそこがテキトーになっている気がします。テキトーに公式に当てはめるなどしてると、当たり前ですが、解けなくなります。何故この公式を使うのかを考えることが重要です。 電磁気は色々な公式が出てきます。その式は電荷の式なのか、コンデンサーの式なのか、直流回路の式なのかを意識して勉強して下さいね! 長文失礼しました。
東京工業大学第三類 たまちゃん
47
2
物理
物理カテゴリの画像
物理苦手です
初めまして。rockyyyと申します。 僕は物理についてはとにかく演習を解いてみることが良いと思います。高校物理の範囲では、この時期からたくさん演習をしておけば、大体の問題を網羅できるのではないかと思います。そして何より大事なことがやり直しを必ずするということです。どれだけ問題を解いても、わからないところをそのままにしてやり直しをしないことが一番非効率であると思います。解いてしまった時間が非常に無駄です。なので、必ずその物理現象が理解できるまでやり直しを徹底するということを心がけた方が良いです。 以上が、物理分野全体に対するアドバイスです。以下では、物理の各分野について僕が思う良い勉強法をお伝えします。 力学 とりあえず、運動方程式を立てるためにその物理現象の図を描く。これが一番重要です。物理現象を絵で描くと、理解がしやすくなると思います。また考えられる力を全て書き出すこともした方が良いです。この過程を疎かにすると、おそらくその問題全て間違えるということにもなりかねないので、ここを最もがんばりましょう。エネルギー保存の問題は運動エネルギと位置エネルギのみを考えればおそらく良いと思います。衝突問題であれば、運動量保存の法則(速度の向きに注意。図を描く)を立てて、反発係数(これも速度の向きに注意)との式を立式して連立して解くパターンがほとんどです。 電磁気 コンデンサ、コイル、電流の満たす公式(電気エネルギの公式やQ=CV、E=RI^2など)を必ず覚えておくことが重要です。特に僕は、コンデンサの電気量の蓄積原理(どんな時にどこまで電気量を蓄えて、放出するのかなど)を理解することが難しかったので、ひたすら問題を解きました。(そしてやり直し)また、コイルの原理も僕には教科書を読むだけでは難しかったので、ひたすら演習を解きました。電磁気に関しては、原理を理解しても演習で活用する方法にすぐシフトできるものではないと個人的には思うので、ひたすら演習を解くことをお勧めします。 熱力学 熱力学に関しては、それぞれのサイクルにおける過程において、熱力学第一法則(Q=U+PV)を描けば終わりです。(これは本当です笑)。それぞれの過程(例えば状態1から状態2など)において、Qは何か、Uは何か、PVは何かを考えれば良いです。等温変化であれば、温度変化がないためU=0を代入してQ=PVが成り立つ。断熱変化であればQ=0であるのでU=-PVが成り立つ。そして全サイクルが終了するとUの収支はゼロ(最初と最後で温度は等しいから)などを考えると大体表が埋まります。あとはその表から問題で問われている物理量を選んで書き出せば良いです。 原子 原子は教科書の原理を理解しておけば良いと思います。大体そこから出るのではないかと思います。もちろんある程度演習もしておくべきですが、正直あんまり覚えていないのでなんとも言えないのが本音です笑。すみません。 とりあえずこんな感じではないかと思います。拙い文章ですみません。東北大工学部は少し捻った問題が出ますが、東大京大のようなみたことのない問題ではなく、みたことある問題から少し派生したような問題が多く出されるような印象です。なので日頃の演習をしっかりしておけば大丈夫です!! 頑張ってください!応援しています!!!
大阪大学工学部 rockyyy
14
3
物理
物理カテゴリの画像
微積物理 今始めるのは遅すぎ?
こんにちは! 高校3年から微積物理をして理学部に現役合格したものです。 私の経験、また周りの意見を総合すると、ずばり「役には立つが合格には必要なし」と言ったところです。 大学入試は、高校での学習指導要領に基づいて作られます。それは東北大学でも同様です。いかなる問題も通常の教科書、問題集を解いておけば解けるように設定されているのです。つまり微積を使った理解をする必要はありません。 私は「物理重要問題集」を使って高2から演習をしていましたが、微積物理を始める前から模試の成績は安定していました。その他にも「名問の森」などでも良いでしょう。 しかしながら、電磁気分野では、公式だけではどうしてもしっくり来ない部分が出てくる可能性があります。そういった場合には2つの対処法があります。 1つ目は「そういうものだ」と受け入れるということです。物理の公式は全て物の性質を表しているので、「そういう性質なんだな〜」と流してあげてください。 それでももやもやすれば、その部分だけインターネットで調べてみて下さい。各大学や学術機関がきっとその分野の説明を「微分積分を用いて」あげてくれています。 もしあなたが大学でも物理を続けるのであれば、高校で微積物理をすることは大いに役立ちます。なぜなら大学の力学や電磁気学=微分方程式を解くことであるからです。多くの理系大学1年生は微分方程式に慣れていないので、かなり苦労しています(京大生でも)。 逆に、物理は高校までと考えられているのであっても、微積物理をすることは後に役立ちます。ほぼ全ての理系大学生は1年生で「微分積分学」を履修します。読んで字のごとく微分と積分をしまくるので、これに慣れておけばスタートダッシュ間違いなしです。 参考までに、私がなぜ微積物理をしていたかを説明します。 第一に私は物理を武器にしたかったからです。英語が得意だったので、もうひとつ安定して点数を稼げる科目が必要だったので、他の人に理解度で差をつけるためにしていました。 また、単純に微積を使った物理は非常に楽しいものだったので辞める理由がありませんでした。いわば「息抜きとしての学問」でした。 結論としまして、「入試で高得点をとるのに微積は必要ないが、大学や内容理解には有益な時がある」ということです。 受験生時代は私も同様に微積すべきかどうか悩みましたが、結局は高得点に必要ないものでしたし、今から慣れ親しんだ公式を手放すリスクは負わなくていいです! 自分を信じて頑張ってください!
京都大学理学部 bull
0
0
物理
物理カテゴリの画像