早稲田志望テーマ史
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
ああ
早稲田教育学部志望の受験生です。
今回は日本史の「テーマ史」についての質問です。
夏休みからずっと東進の一問一答ひたすら回し、文化史も専用の参考書で勉強しています。
ただ、テーマ史に関しては手をつけておりません。
石川先生の「テーマ史実況中継」という参考書を夏ごろに購入し、まだ2周しかやっていません。
正直、一問一答でやったとことかもあったので、重要度を感じず、ここまで放置していました…
しかし、最近過去問をやるようになって、テーマ史の大切さを感じるました。
そこで質問です。
合格された皆さんは一問一答のみ取り組んでいましたか?
テーマ史はどの程度極めていたのでしょうか?
昔YouTubeでは一問一答のみで早稲田に合格された方を拝見しました。
あの方は特例ですか?
回答
kobayash
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
ああさんお久しぶりです。
勉強に前向きに取り組まれているようでとても安心しました。さて、今回はテーマ史についてお話しできればと思います。
本回答は以下の構成です。
①テーマ史対策は必要かどうか
②一問一答だけで早稲田に受かるかどうか
③テーマ史をどの程度極めたか
以上の3点です。
①テーマ史対策は必要かどうか
結論、半分正解で半分間違いです。
まず、半分正解の理由です。
それは、早稲田が好むテーマが存在するからです。
しかし、注意しなければならないのが、テーマ史の参考書を新たに始めるというよりも、早稲田の過去問を解く中で早稲田が好むテーマについて学習するという帰納法的な勉強が良いと言うことです。なぜ帰納法的な勉強が良いかという理由が次の半分間違いの理由につながります。
次に、半分間違いの理由です。
それは、通史の知識があれば解けるからです。
テーマ史というのは耳触りの良い言葉で、勉強すれば、点数が上がりそうな気がします。
実際、早稲田の出題形式もいわゆる「テーマ史」が多いですが、一問一問に分解してみれば、テーマ史の勉強を特別要するものではありません。
ではどうしたら良いのかという疑問に対する具体的な提案ですが、過去問をある程度解き、この「テーマ」出そうだなという所を改めて自分で整理し直しましょう。
ああさんがご自覚されている通り、わざわざ参考書を新たにやる必要はないと思います。
②一問一答だけで早稲田に受かるかどうか
結論、合格します。
ただし、一問一答だけで受かるパターンには2つあります。
一つ目が、英国が得意のパターンです。
特に英語は配点が高いですので、英語が得意だと日本史をカバーすることができます。
二つ目が、一問一答の「答え」にあたる単語をみて、それについて説明できる(問題文が言える)ことです。
東進の一問一答では、問題文にも赤字の部分があると思います。最低限それは覚えましょう。
また、一問一答だけやっていると、知識を関連付けが不足する場合があります。例えば、「戦後日本における外交について」というテーマで説明できるでしょうか?戦後処理、国際連合、中国との関係、アメリカとの関係、そして安全保障に関すること。このテーマはかなりざっくりとしたテーマですが、これらの時系列を説明できるようにならなければなりません。
おそらくテーマ史の大切さに気づいたというのは、「知識の関連付けの大切さ」に気づいたということではないでしょうか。
一問一答だけで合格する人は、一問一答の中でこの関連付けの訓練をしている人です。
テーマ史の参考書では、私が例に出したよりも広いテーマである場合が多いです。「経済史」「貨幣史」など、かなりざっくりしています。実況中継のテーマ史の参考書を試し読みしてみましたが、テーマはもう少し細かく設定されているものの、文字数多めでインプットメインの参考書のようですね。時間もかかりそうですし、私ならいまからはやりません。
③テーマ史をどの程度極めたか
結論、分野ごとによります。
私は早稲田に出ると思ったものは逐一教科書の
該当範囲を読み、自分の口で説明できるようにしました。いくつか例を出すと、女性の権利について、社会主義や共産主義について、琉球や沖縄について、社会運動について、です。他にもあります。
また、早稲田出身の人物も研究しました。
浅沼稲次郎、高田早苗、安部磯雄の3名は確か教科書にはないですが、頻出です。特に浅沼稲次郎。
長くなってしまいましたが、結論としては、「知識の関連付けを行い、(自分でテーマを設定しそれについて何も見ず話せるように、アウトプットできるようにする)さらに早稲田に出ると思ったことについて、整理し直す」です。
参考にしてみてください。
コメント(1)
ああ
kobayashさん、この前は丁寧な回答をいただきとても役に立ちました。おかげで前向きに受験勉強に取り組めています。本当に感謝しています。
そして、今回も質問に対する的確な回答をありがとうございます!
一問一答の見方がめっちゃ変わりました!
いままではただ答えるだけの単純作業になってしまっていたので、今すぐに取り入れたいと思います。