世界史Bって年の暗記は必要ですか?
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タイトルの通りです。ほぼ全て覚える必要があるのでしょうか?
回答
タイ
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感覚としては、「全ての歴史的出来事の年号がだいたい見当がつく」レベルに持っていくべきだと思います。
その際、大事な年号には、3種類あります。
●「区切りの年号」
■「つなぎの年号」
★「単純に大事で試験によく出る年号」
具体例を出しながら説明すると、
184年 黄巾の乱
★漢末期の大反乱として大事な年号
751年 タラス河畔の戦い
●8世紀前半と8世紀後半を区切る年号
■イスラム世界(アッバース朝)と唐をつなぐ年号
★製紙法伝達などで大事な年号
800年 カールの戴冠
●8世紀と9世紀を区切る年号
★西ヨーロッパ世界成立で〜(略)〜という点で大事な年号
999年 カラ=ハン朝がサーマン朝を滅ぼす
●9世紀と10世紀を区切る年号
(★中央アジアでのトルコ化が進むという点で大事だけど、入試で年号が問われることはない。)
1202年 第4回十字軍
1204年 コンスタンティノープルにラテン帝国成立
●12世紀と13世紀を区切る年号
■ヨーロッパとイスラム世界をつなぐ年号
1299年 オスマン帝国成立
●12世紀と13世紀を区切る年号
★オスマン帝国成立という点で大事な年号
1699年 カルロヴィッツ条約
●17世紀と18世紀を区切る年号
■ヨーロッパとイスラム世界をつなぐ年号
★オスマン衰退の一歩として大事な年号
色々書かせてもらいましたが、分かったでしょうか?
★のものは、優先的に覚えるべきです。直接年号を問われることが多いです。
●と■は、試験を有利に進めるために必要です。
まあ、センターや私大の過去問やってくうちに、これらの重要性はわかると思います。
また、区切りの年号は、世紀を区切るだけではありません。
1644年 明の滅亡(これは★でもありますね)のようなものもあります。
明と清を区切る年号ですね。
また、もう一つレベルを上げると、
1849年 航海法の廃止
●イギリス自由主義改革の最後の改革として、区切りの年号であります。
つまり、ほかのイギリス自由主義改革は、これより全部前です。
例えば、
「19世紀後半にイギリスでは、審査法が廃止された」
と言われたら、審査法の年号が分からなくても、
審査法=イギリス自由主義改革、
イギリス自由主義改革の終わり=航海法の廃止の1849年が分かれば、
審査法廃止は、19世紀後半には起きてないことを判断できます。
審査法の廃止の年号を覚えてなくても解けるわけですね。
(ちなみに、審査法廃止は1828年らしいです)
先ほども言ったように「全ての世界史の出来事の年号を見当つけて答えられるくらい」まで持っていくべきです。
その上で、★はもちろん、●や■のような年号も積極的に覚えていくべきだと思います。そして、多くの年号を覚えていた方が有利なのには変わりありません。出来事を覚える際に、逐一年号を意識してみてください。それを習慣化すると、なんとなく年号が頭の中に入ってきます。そして、自分は単語帳にまとめて一気に覚えました。
それで、覚え方は自由です。
ゴロがあるなら、ゴロで覚えてもいいでしょう。
いざ国(1392)作ろう李氏朝鮮とか
イミミミー(1333)とスペシウムで、鎌倉幕府崩壊
とか、変なゴロもたくさん作ってましたよ。
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