比較の英文和訳
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
jdg
比較の英文和訳が苦手で全くできませんし、意訳がしてあると尚更です。どうすれば良いでしょうか?何か良い勉強の仕方や意識するところ、また何か良い参考書等あれば教えていただきたいです!
回答
31
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
はじめまして!
比較はよくパターン化されて参考書とかに載っていますが、パターン丸暗記してもいざ実践してみると何が何だか分からないですよね。
私はこれといった参考書に出会わなかったので、私なりの理解のコツを紹介させていただこうと思います。
比較を抑えるコツは一旦文法を離れて状況を整理することです。もちろん文法を無視して読み進めていいという意味ではなく、状況を理解してから文法を元に構文を取って解釈していきます。
状況は具体的に①主体、②対象、③項目、④結果の4点で構成されます。詳細は以下に記述しますが、これはあくまで私個人の理解なのであまり鵜呑みにしすぎないでください(特に表現とか)。
まず①主体から。主体は注目されているものです。英文的にいうと主語に当たります。例文を上げると、
He is taller than me.
(彼は私よりも背が高い)
でいうHe(彼)です。
次に②対象ですが、比較対象のことです。比較という以上主体となにか別のものを比べています。その何かです。先の例文でいうme(私)です。
ここで注意なのが、主体と対象は概念的に近しいものということです。例えば、私(I, me)と言葉(word)は概念として全く異なるものなので比較されにくいです(状況によってはありうる)。
次に③項目です。項目は採点基準みたいなものです。
例えば先の例文だと、彼を私と比べている訳ですが、どういう点で比べているかということです。ここだと「背の高さ」になります。
先の「主体と対象が概念的に同じ」という説明ですが、より正確に言うと「同じ採点ができる」かどうかです。「彼」と「私」はどちらも「背の高さ」で採点できます。しかし「単語」は「背の高さ」で採点できません(単語という概念に身長はないですもんね)。
逆に言うと、全く異なる概念同士でも同じ採点ができるとしあと対象の関係になれます。例えば、
His face was more blue than sky.
(彼の顔は空よりも青かった)
という文において「彼の顔」と「空」は全く異なる概念ですが、「青さ」という採点ができるので主体と対象の関係になってます。
最後に④結果です。これは単純で、採点の結果です。
1番初めの例文でいう、「どちらが背が高かったのか」です。この文だと主体の「彼」の方が背が高かったので、「more tall→taller」となっています。もし私の方が背が高かったら「less tall」になっていたか主体と対象が入れ替わっていました。
以上4点でした。
例文では普通の比較級でしたが、同等比較級や最上級でも同じ考え方で理解できます。同等比較級だと④結果が「同じくらい」となります。最上級だと②対象が集団になります。
この4点を抑える癖をつければ、比較の英文和訳も迷わないかと思います。
もし意味が分からないとかもっと詳しく説明して欲しいとかあればコメントやメッセージください。
これから暑くなっていきますが、負けずに頑張ってください!
コメント(11)
jdg
回答ありがとうございます!
文の構造が複雑なときや、省略が起こっている場合のコツがあれば教えていただきたいです!
31
文章の構造が複雑とはどんな文章でしょうか…?
例文とかあると説明しやすいです!
jdg
クジラ構文とかです!
31
まず②対象を導く単語としてasやthanがありますが、これは前置詞としてだけでなく接続詞として働く時があります
すなわち後ろに文章が来ますが、これは対象が文章だからです
31
ここで対象の文章は主体の文章と構文的に同じ構造をしていることが多いです。すなわち同じ単語が連続することがあります。
英語は同じ表現が続くことを避けることが多いので、そういう時に省略が起こります。
31
クジラの構文を使って説明します
A whale is no more a fish than a horse is (a fish).
()内のa fishは2回目なので省略されます。
①主体: クジラが魚であること
②対象: 馬が魚であること
③項目: どちらが本当か
④結果: no moreは「差がない」→どちらとも本当度は同じ→どちらも嘘
訳「クジラが魚である本当度は馬がそうであるのと同じである→馬がそうでないのと同様にクジラも魚では無い」
31
ついでなのでクジラの構文について少し。
A is no more X than Bが普通の比較かクジラの構文かを分けるのは「BがXであることが本当か」です。
I am no taller than he is/me.という文があったとして訳は「私は彼と同じくらい背が高い」ですが、彼の身長が普通以上だとそのまんまの訳になります。しかし彼がめちゃくちゃ背が低い人だったら「彼が背が高い」という話は嘘になります(文脈的には皮肉やジョーク)。その瞬間に訳が「私は(背が低い)彼と同じくらい背が高いよ笑→私は彼と同じくらい背が低い汗」といった感じになります。
これがクジラの構文の正体です。文法ではなく文脈(常識?)で決定します。
jdg
ありがとうございます!
ポレポレに比較が結構載っているの聞いたのですが、良いですか?
31
すみません💦ポレポレは使ったことないので分からないです…
とりあえず持っている参考書の例題や例文をその解釈で頭入れ直してみてください。感覚を掴んでから問題演習に入るのがオススメです!
jdg
解釈の完成度ってどう判断したら良いのですか?意訳がしてあると特に判断しづらいように感じます
31
意訳の状況を分析してみてください。もし原文の状況と違うならどこかで解釈を間違えている可能性があります。