共テ数学が取れない
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
逆説
早稲田法学部志望の高3です。
自分は英国数を受験科目として使う為、早稲田の法学部は共通テストの数学を併用する形になるのですが、全く点数が取れません。駿台のパックVを進めているのですが、酷い時はIA IIBC共に30点台です。過去問は6~7割ほど取れているのですが、新課程ということもあって時間配分の参考にならないため予想問題等以外自分の実力を図る手段が無いです。早稲法の共テ数学併用は滅茶苦茶な高得点勝負になるため、どれだけ滑っても8割は欲しいです。(もし取れなければ得点調整で落とされるので)
共テ数学の点が面白いほど取れる本という志田先生の本を主に教材として使っており、毎日パックVを解いた後苦手だなと思ったところはその参考書の該当分野に戻っているのですが、正直問題は時間にあると考えています。本当に時間が足りません。
自分の実力がどこにあるのかも分かりません。全統の数学は偏差値65を取っていますが、全統で偏差値65を取った人が共テの予想問題で30点など取るでしょうか。何か自分が気づけていないこと等があるのかがわからないまま走っており大変怖いです。
共テ数学如きで第1志望の土俵に立たせてすらもらえないと考えただけで腸が煮えくり返りそうです。藁にも縋る思いでこの文章を書いています。お願いします。大切な人との約束があるんです。何か少しでもヒントをいただければこれ以上の幸せはありません。
※相当拙い文章になってしまっていることをお詫びします。
回答
アトラス
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
こんにちは。共テ数学は問題構成が特徴的な問題が多いので、記述式の問題とは少し違った解き方をしないといけないと思います。
全統の数学で偏差値65が取れているということは基礎が概ね固まっていると思うので、共テ数学をスムーズに解くコツさえ習得できれば大丈夫だと思います。以下に共テ数学に臨む上で念頭に置いた方が良いと思った事項をまとめました。
◎共テ数学は「数学」ではなく「情報処理」
まず、共テ数学は「情報処理」を高速で繰り返すものだという認識をもっていただけると良いと思います。残念ながら、一つ一つの問題をじっくり吟味する時間はありません。解く時間が足りない、というのは、最初から一つ一つの問題に丁寧に向き合ってしまっているからではないかと推測しています。もしそうであれば、もう少しラフに問題に立ち向かっても良いかと思います。例えば、ある関数f(x)が最初に定義されていて、唐突に「f(2)を求めてください」と言われていたら「なぜx=2をここで代入するんだろう」と考えるのではなく、直ちに何も考えずにx=2を代入して計算してみてください。「なぜそのような操作が必要なのか」を考える前にとりあえず計算してみる、ということが非常に重要だと思います。一つの問題に対して様々な解法が存在することは多々あり、共テ数学はマーク式なのでその解き方が限定されてしまっています。自分の思いついた解きやすい方法とは違い、一見遠回りに見える方法で解くように指示されていることも少なくはないでしょう。そのような問題構成になっている以上、「解法を理解してから解き始める」というのはどうしても時間がかかってしまいます。とりあえず言われた通りに値を求めて手を動かしていくと、作問者が提示した解法の意味がだんだん理解できてくることが増え、スムーズに問題を解いていくことができると思います。
◎必要な情報を素早く見つける
上述したように、共テ数学の問題では「なぜ今これを求めなければならないのか」と思うような問題があります。突然何の脈絡もなく値を求めさせるような問題がポンと出てきた時は特に、後の問題でその値を利用するものだと思って解き進めてみてください。直後の問題だったり、次の小問だったりと、多少の差はありますが、その答えを利用する問題が後ろにきっと出てくるはずです。問題文に含まれている不可解な情報についても、「問題文中に意味のない情報は含まれていない」と思って、ただその時はあまり深く考えずに、頭の片隅にそれを入れておくことが重要だと思います。解き進めていくうちに詰まってしまった時は、そのことを思い出して前に戻り、それらがうまく利用できないかを考えてみると打開できることがあると思います。
◎誘導がなくなったら「前の小問の解法・求めた値を利用」すべし
大問の中で(1)、(2)、(3)とあった場合、(3)に誘導がほとんどついていないことが多いと思います。そういう時は、やはり前の小問に戻って解法を確認し、同じ要領で答えを導き出す、という方法が一番早いことが多いです。また、場合の数・確率の問題などでは、解法だけでなく求めた値も利用すると計算が楽になることもあります。例えば過去に見たことのある問題では、はじめ二種類のカードを無作為に引いて並べ、その並び方を調べる、という小問からスタートし、その後カードを三種類に増やし、引く枚数を4枚、5枚と増やしていくものがありました。そのような問題では、カードが1枚ずつ増えるときは「n枚がn+1枚になったんだから、n枚について考えた前問の答えを使えば追加した1枚についてだけ考えれば良い」という発想で楽に解くことができるようになります。ただし、前問の答えを利用する場合、計算ミスによる雪崩にはくれぐれも気をつけていただきたいと思います。
◎まとめ
もう一度上述した内容をまとめると、
・とりあえず言われた通りに計算してみる
・不可解な情報、「なぜここでこの値を求めるのか」に要注意
・誘導が消えたら前問の解法をチェック、必要ならば前問で求めた値を利用
の三つを念頭に置きながら解くことが重要だと思います。繰り返しますが、共テ数学は「情報処理」です。記述式の問題とは種類が違う、ということを踏まえ、問題に取り組んでみてはいかがでしょうか。少しでも参考になれば幸いです。
コメント(1)
逆説
ご丁寧にありがとうございます!!残り少ない日数ですが全力を尽くしたいと思います!!!