京都大学二次試験対策英語、勉強の仕方は?
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
liyin
現在、高2です。先日の全国統一高校生テスト全学年統一部門を受けて、高3の中で、英語の偏差値64(リーディング62、リスニング64.3)でした。東進の先生から、「英語は、二次試験の勉強に入っていい」と言われたのですが、二次試験対策の勉強の進め方が分かりません。本屋さんに行って、参考書をいろいろと見てみたのですが、多すぎて、どの参考書がいいのか、分かりませんでした。どなたか、教えて下さいm(_ _)m
回答
たけなわ
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
①参考書の選び方は、人それぞれ様々に着目するところはあるでしょうが、私は、参考書を選ぶにあたっては、ぜひともそれをやる目的を意識して選んでほしいと思います。よく「参考書ルート」などといって、「この大学に合格するためには、A、B、Cという参考書をA→B→Cという順でやればよい」というような情報がわんさかありますが、こういった情報を鵜呑みにするのは非常に危険です。本人の性格や現時点での実力によって参考書のレベルや合う/合わないは変わりますし、また何を学びたいのか、何の知識や技術を得たいのかといった目的によってもやるべきものは変わってきます。なので、参考書のルートというのは本来、十人十色であってしかるべきなのです。あなたも、今何を学ぶべきか、あるいは何を学びたいのかといった目的を意識して参考書を選んでほしいと思います。
②しかし、その目的をもつことができないということがしばしば起こります。あなたのように、「本屋さんに行って、参考書をいろいろと見てみたのですが、多すぎて、どの参考書がいいのか、分かりませんでした」ということが起こってしまう原因の一つがこれです。先ほど書いたように、本来どの参考書を選ぶかは、本人が「やりたい」と思えるものがどれかや、何を学びたいのかによって決めるものですから、参考書があふれかえっている現在とはいえ、いくつか選択肢を絞って迷うことに時間はかかっても、はなから選択肢すら絞ることができないなんてことはあまりないはずなのですがね。
③では、その目的をもつにはどうしたらよいのか。当たり前ですが、目的というものは何もないところから急にポンと出てくるものではありません。やはり、自分で何らかのアクションを起こさなければ、自分が今何を学ぶべきかといった目的はわかりません。そのアクションとは何か、それは、これまでの模試結果や問題演習を材料とした自己分析です。自分がこれまでどの分野、どういった問題で点を落としてきたのかということを分析し、自分に欠けているものは何なのかを自分自身で把握することが必要です。別に模試でなくても(高2ということで、あまりたくさん模試を受けてはいないと思いますので)、問題を解く際の肌感覚など、本人にしかわからない要素も重要です。「ここはなんとなく苦手でな」「ここをもうちょっとやりたいな」くらいの大まかな感覚でもよいので、まずは自分に欠けている部分や自分の伸ばしたい部分を見つけることから始めましょう。この自己分析の精度を上げるために、模試などでは、実際に問題を解き進めていく中でペンが止まった場所や「ん?」と思った場所があれば、そこが自分のわかっていないところなので、そこに印をつけるなどしておきましょう。他には、志望校の過去問を一度解いてみるのも、求められるレベルがどの程度なのかがわかって、二次試験対策の見通しが立てやすくなると思います。
④この自己分析の結果によって、「ここは参考書がなくても学校指定の問題集とか授業で十分かな」というところもあると思いますが、それはそれで無理に参考書を使う必要はありません。参考書が必要だと自分で思った内容についてだけ、参考書を使えばいいと思います。なので、参考書の必要性を感じた分野があれば、さっそく参考書選びに移りましょう。その際、定評があるということは非常に便利な目安になります。①で注意書きをしましたが、あれは「鵜呑みにするのは危険である」ということをいっただけで、別にその情報を参考にすることはとても良いことだと思います。一番は、実際に書店で中身をこの目で見てみて、目的に合うものであるか、目的を満たせるものかどうかを確かめることだと思いますが。そんなこんなで参考書を選んだら、ひとまず次の模試までにできないところを一つでもできるようにすることを目標に計画を立て、あとはそれを進めていきましょう。
⑤参考までに、だいたい英語の分野で言うと、「単語」、「文法」、「解釈」、「長文問題」といった感じに大きく分けられると思うので、「〇〇大学 英語 単語帳 おすすめ」みたいに検索すれば参考書の定評に関する情報はたくさん出てくると思います。例えば、「基本的な単語は頭に入っているけど、もっと上のレベルの単語をやりたい」といった目的があれば、さらにこれに検索条件を追加すると良いと思います。
⑥まとめると、二次試験対策の勉強の進め方として、⑴模試や問題演習(過去問含む)による自己分析、⑵参考書が必要な分野については参考書を選んで学習計画を立てる、⑶⑴で見つけた「自分のできないところ」をできるようにすることを意識して(参考書を使うなどして)勉強する、というサイクルを、新たに模試を受けるまでの期間を目安に繰り返しましょう。学習計画の立て方については、たくさんの方が有益な情報を過去の解答記録に残してくださっているので、それらを参照してください。
コメント(2)
liyin
詳しくありがとうございます!
たけなわ
京大は問題の難易度に加えてライバルのレベルの高さも攻略を難しくしている要因ですから、あなたも彼らに負けじと頑張ってください。