一橋大学の日本史対策
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うすだたろう
一橋大学を受験しようと思っている高校3年です。夏休みも終盤ですが共テ模試の日本史で6〜7割程度しか取れないので、やり方を変えてみようと思いました。今考えているのは
山川教科書を読む→進んだ分一問一答→力をつける日本史100題と共テ過去問で演習という形で9月中に暗記を終わらせようと思っています。その後は考える日本史論述をして、一橋大学の過去問に入ろうと思っています。このような流れで勉強するのは正しいかどうか、また他に良い勉強法があれば教えていただきたいです。
回答
わらび餅
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はじめまして。共テ日本史が85%,一橋の日本史が67%ほどでした。
勉強法は人によると思うのでどの方法が正しいかは一概には言えませんが、私がやっていた勉強法を書こうと思います。
まず共通テストですが、基本的に山川の教科書で二次向けの勉強をし、12月に共テの問題集を解きました。共テは基本的に教科書範囲が入っていれば知識面では問題なく、知識の定着度を確認する程度で一問一答や問題集をやれば良いと思います(私は教科書の用語に青ペンを引いて赤シートで隠す方法で代用しました)。これらの方法で基本的な用語や年代暗記をすれば8割は安定します。9月中に共テ過去問で演習とのことですが、12月や直前まで取っておいた方が良いと思います。次にも書きますが資料の多さゆえ知識の定着を目的とする場合には非効率であり、資料ゲーであることに気づき萎えます。
共通テスト導入後は資料読み取りの割合が増えており、資料問題は解答に自信があっても間違っていることが多かったです。全統記述では偏差値75以上取る時もありましたが、共テ模試になるとほとんど80点台で落ち着いてしまっていました。逆に記述で取れていなくても9割取る人もおり、8割以上安定したら後は資料読み取りの得意不得意といった印象です。共テは必ずしも日本史の理解度が反映されるものではなく、問題との相性もあると思います。
二次の勉強では、基本的に教科書と過去問しかやっていませんでした。教科書は共テと二次対策両用で読み込みを行いました。論述に使えそうな文には線を引いて覚えるという勉強をしていました。覚えるというのは文章の暗記になってしまいがちですが、その中でもポイントを捉えてそれを箇条書きのように覚える感じです(松方財政であれば、不換紙幣の消却、兌換銀行券の発行、緊縮財政、官営工場払い下げといったような感じ)。教科書の欄外の細かい内容は共通テストで出ることはほぼありませんが、一橋では結構出題される印象(秋田蘭画など)なので、面倒くさがらず詰めた方が良いです。一橋日本史は教科書レベルを超えていると言われることが多く、確かにそのような問題もありますが、教科書の内容を深く理解していれば解ける問題もかなり多いです。
過去問は20ヵ年の問題を解いて解説を読み、忘れていた又は認識不足の内容を解説から抽出して、教科書に直接書き込むあるいは付箋に書いて貼り付けていました。経済志望であればしっかり解く問題は多くても10年分で良いと思いますし、周りの友人には2,3年分といった人もいます。
用語に関してですが、山川用語集にしかの載っていないような難しい用語は覚える必要はないと思います。今年は用語集にすら載っていない、明治期の政治結社や集会を取り締まる法律の名称を問う問題が出題され、そのような場合は用語の暗記が徒労に終わる可能性があります。私自身用語集を隈なく暗記しようとしていた時期がありましたが、それよりは教科書の文章の吸収に力を入れる方が良いです。
一問一答は知識の確認には良いと思いますが、基本的な用語であれば先述の青ペンと赤シートを使う方法で対応できるので、そのような用語は教科書で処理し、難しい用語(東進であれば星1や星無しの問題)を一問一答で覚えると効率的だと思います。先述の通りあまりにも難しい用語の暗記は一橋に有効かと言われれば懐疑的ですが、早慶の日本史が難しい学部には有効だと思います。一橋のために覚えておくべき用語の線引きは難しいのですが、教科書に載っている用語は欄外のものを含め全て覚えておくレベルであれば問題ないと思います。
力をつける100題も少しやりましたが、短答がメインで一橋へのダイレクトな対策にはなりにくい気がします(解説の読み込みとセットで時代の流れをつかめば有効だと思います。ただ解いて答え合わせするだけだと点数には結びつきにくいかもしれませんが、慶商の対策などには良いと思います)。
また、考える日本史論述もやりましたが、全ての時代を網羅している参考書のため時間がなくなってしまうと思うので、一橋で頻出の近現代の分野だけやると良いと思います。一橋は1つの大問で400字の論述ですが、かなりざっくりとしたイメージで100字×4問みたいな感じなので例えば100字の問題であっても解く意味はあります。
私のやっていた勉強法は語句や文章を紙に記述するといった方法がメインではなく、文章の読み込みを周回することにより理解度を補う勉強法であり、人によっては非効率であったり、いざ過去問を解いた時に用語が出てこなかったりする場合もあると思います。その点、質問者さんの計画は本番に問題を解くというアウトプットを想定したものであり、効率的なものだと思います。そのため、私の勉強法を取り入れてくださるのであれば大変嬉しいのですが、アウトプット重視の姿勢は維持していただければと思います。
最後に、一橋日本史はその特徴的な出題ゆえ、過去問対策が重要だと思います。配点の問題はありますが、解くと決めた年数分は解いた後に解説をしっかり読み込んで理解を深め、解かない問題に関しても問題文と解説を読むことで本番に問題が解きやすくなると思います。
健闘を祈ります。
コメント(1)
うすだたろう
教科書の暗記をやってみます。
丁寧にありがとうございました。