塾でとるべき科目
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5/14 12:03
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
ゆ
高3 愛知県 名古屋大学教育学部(63)志望
名古屋大学文学部志望の者です。
この前の全統共通テスト模試で散々な結果だったので親と相談してなんとか河合塾マナビスという塾に通えることになりました。
しかし家庭の事情で予算が年間25万以内に収まるように通わないと行けないので科目を絞らなければなりません。
私自身も勉強において一番大事なのは自学自習であり講座を取りまくることではない そもそも塾で出来ることは参考書でも出来るという考えなのでそこに異論はなく 自習室の利用をメインに活用することを考えています。
1度塾へ相談に行ったのですが 予算が限られるなら苦手な数学をとるべきだと言われました。
二次で他に使う国英社はそこそこ得意で自力でもやっていけそうですが、国英は特に配点がでかいので特に英語はやっておきたいとも思います。
一応今のプランは数学だけ夏までとって夏以降にそのときの実力を補填する形で英(国も?)の講座を追加するつもりでいます。
しかし数学だけでも12万するので数学で取れる講座はせいぜい1講座 (30コマ) 名大だと最低でもレベル4まで必要なのですが今の数学のレベルは2~3の間です。レベル3を取るべきなのでしょうが、レベル3 は東洋~MARCH下位レベルで現在授業でそれらのレベルの過去問を集めた問題集に取り組んでいます。また自分でも基礎問題精講に取り組んでいるので大差ないならわざわざ塾で取らなくても…とも考えています。
1、レベル3をとってレベル4以上は問題集
2、レベル4をとってレベル3までは問題集
3、レベル2~レベル4相当まで網羅する共通テスト講座をとる
3、数学はとらず(自学自習)に英国のレベル5(旧帝レベル)をとる
の4択で考えているのですがアドバイス頂けたら幸いです。
回答
たけなわ
北海道大学法学部
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
以下、私の意見です。参考にはしても、鵜呑みにはしないでください。
結論としては、選択肢2を選びます。根拠は以下の通りです。
①まず、名大数学は他と比べて特殊です。3題構成で90分という余裕ある時間設定がなされていますが、それすなわち一つ一つの問題の難易度がそれだけ高いということです。加えて、数学は答えや途中式の整合性に加えて、記述部分における日本語の使い方によっても採点者に伝わる意味が大きく異なるので、減点材料となる要素が多いです。なので、ただでさえ全統共通テスト模試レベルでも数学が苦手な人が、参考書を使った独学で名大レベルまで持っていくというのはかなりハードです。
②それに対して、英語や国語は、文章が正しく読めれば自然得点につながることの多い科目です。加えて、どこの大学の問題でもだいたいは同じような形式の問題が出され、あまり奇を衒った問題は出されにくいです。なので、単語帳や文法帳その他必要な参考書等を正しいやり方でやり込めば、ほとんど誰でも一定レベル以上の成長を期待できます。
③文系は数学の良し悪しで合否に大きく影響します。なぜなら、英国はできて当たり前というと語弊がありますが、とにかく英国は多くの文系受験生にとっては攻めではなく守りの科目です。それが難関大レベルとなると、守りのレベルも当然高くなります。すると、いくら英国で攻めようと思っても、周りのレベルが高くてあまり差がつかないということが起こります。したがって、残された数学で攻められるかどうかが、ライバルとの差がつくかどうかを左右するのです。
④①,②,③より、予算が限られていて、かつ数学が苦手であるという現状がある以上、取るべき講座は数学です。
⑤しかし、上記の通り、名大数学は特殊ですから、いくら基礎の内容ばかりやっても仕方ありません。数学の学力を向上させるに重要なのは、基礎と応用の「往復」であり、入試レベルの応用問題を解くことによってこそはじめて基礎の定着が進むと私は思います。なので、基礎問題精講に取り組んでいるのに、それと同レベルの講座をわざわざ取るというのは極めて勿体ないです。それよりも、自力では身につけにくい発展的な思考を学ぶためにもう1,2段階上の講座を取って、一方では基礎問題精講を使って基礎を固め、一方では応用問題の講座を受講し、その往復を繰り返した方が断然良いです。
⑥したがって、レベル3の講座より、レベル4の講座を取るほうが望ましいと考えます。
コメント(4)
たけなわ
5/14 12:08
*訂正
①〜という余裕のある時間設定…
↓
①〜という一見余裕のある時間設定…
ゆ
5/14 13:00
回答ありがとうございます。
基礎の定着のために応用問題が有効であるという意見はとても納得できたのでレベル4を受講しようと考えているのですが 実はいまだに文学部 情報学部で揺れていて、情報学部にした場合は二次で数学が必要ありません。とはいえ結局どの学部でも 共通テストでは7、8割必要で まずは共通テストを突破する必要がある意味で共通テスト講座をすすめられたのですが 共通テスト対策という形で勉強するよりは二次に向けた勉強で数学力を身につけて11月以降に共通テスト形式の問題に慣れた方がいいですよね?
8月まではレベル4の講座を基本土日で1コマずつ受けるのをペースメーカーにしてその週に受ける分野の基礎を基礎問題精講などの問題集である程度固めたのちに塾で発展的な内容に臨むサイクルでいこうとおもっているですが…。
たけなわ
5/14 19:17
以下も私の意見ですので、参考までに。長くなってしまい申し訳ございません。
⑴ 学部の迷いについて、腹を括って情報学部にもう決めたというなら別ですが、まだ文学部と迷っているなら、数学の講座を受けた方が良いと思います。学部について詳しく調べていくと、情報学部は数学を使わないけど他の点でイメージと違った、文学部の方が思ったより良さそうな点が多い、あるいはそれらとは全然別の学部に魅力を感じた、などということも十分起こりえます。なので、現状数学が必要な学部を受験する可能性が少しでもある以上、数学の講座を取っておいた方が保険的な意味で良いと思います。
⑵ 共通テストの対策について、基本的に難関大受験生はみなそうしています。共通テストといえど、基本的には問題に対する解答を導く過程を虫喰いにしてそこを問うているだけですから、解き進め方は記述問題と一緒です。なので、記述問題の訓練を積んでいけば、自然共通テストでも得点できるようになっていきます。よって、お示しの通り、11月くらいから共通テストの対策を本格化し、それまでは二次対策に取り組むやり方が良いと思います。また、共通テスト講座をについてはそれを取れるだけの経済的余裕があるならば格別、そうでない相談者様の家庭状況では、それよりも記述問題の対策として講座を受けた方が良いと思います。
⑶ 学習サイクルはお示しいただいたもので大丈夫です。ただし、とくに講座で学ぶ応用問題についてはより力を入れて復習して下さいね。基礎問題で学んだことがどういう風に解答導出に生きてくるのか、そういったことを意識して何度も解き直しましょう。もちろん、基礎問題の復習も怠らず。
ゆ
5/14 20:58
ご丁寧にありがとうございました!がんばります!