基礎英文解釈の技術100の使い方
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
lex
今まで感覚で英語を読んでてSVOCなどよく分からなかったので、基礎英文解釈の技術100をはじめているんですが、例題などで訳が感覚ですぐに頭に浮かぶ問題は飛ばした方がいいですかそれとも分かる問題でもSVOCなどの解釈をしっかりやった方がいいですか?
SVOCって補助的なものですか?
訳が出来たら解釈ってやる必要あるんですか?
回答
高田 葵
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
結論から言うと、解釈は必要です。仮に訳が完璧にできていたとしてもです。順を追って説明します。
【1】英文解釈とは
まずは英文解釈の受験勉強における立ち位置を明らかにします。
英文解釈の学習とはずばり、英文の構造を見抜く練習です。もっといえば、大学受験(特に難関大学の)英文を速く正確に読むための基礎練習です。野球で例えると、キャッチボールに似ています。試合で速い球を投げて三振を取るためには基礎であるキャッチボールができないといけません。
それでは、英文の構造とは何を指すのか、具体例を挙げて説明します。
The first great lesson a young man should learn is that he knows nothing, and that he is of but little value.
この文で、the first great lessonとa youn manの間にある省略されたthatに気づけるかどうか、そしてそのthat節の範囲はどこまでか、また、that he knows nothingとのthatの用法の違いに気づけるか、そして、カンマの後のandは何と何をつないでいるのか。これらを見抜くことが英文の構造を見抜くということです。
そして、これらを速く正確に見抜く力を養うことが英文解釈の学習をするということです。
ちなみに、SVOCを振るのはメインではないですが、これらの英文の構造を見抜くためには振っておくメリットはあると思います。
【2】解釈が必要な理由
難関大学の入試問題には必ずと言っていいほど、受験生の英文解釈の精度を図るための問題が出てきます。例えば、英文和訳の問題と長文の問題では英文解釈の正確性が問われています。
英文和訳の問題は言わずもがなです。その問題の性質上、英文の構造を見抜き、正確に訳すことが求められています。故に、英文解釈の精度が物を言います。
英文和訳の問題に次いで英文解釈の正確性が求められるのが長文の問題です。タイムラインを見て頂ければ、英語の長文に関する悩みが多くあることが分かると思いますが、その多くは英文解釈の精度に起因するものであるように感じます。
以前に別の質問で答えたことがあるのですが、英文を読む速度は英文解釈の処理の速度に大きく依存します(詳細は別の質問で答えているので、興味があったら読んでみてください)。難関大学になればなるほど、英文の難易度は上がり、英文の構造も複雑になっていきます。その構造を速く正確に読み解くことが、内容の正確な把握と英文の速読につながります。
【3】英文解釈の参考書の使い方
最後に基礎英文解釈の技術100の使い方について説明します。
これまでに記してきたように、英文解釈の学習では英文の構造を見抜くことが一番大切です。英文を見て、SVOCを振りつつ、構造を理解することに重点を置いて学習してください。
また、例文をみてすぐに訳が思いついたときにどうするかという質問に対しては、やはり他の問題と同様に英文の構造を解釈するという作業を行ってください。最初に言いましたが、あくまで基礎練習なので、簡単な問題でも繰り返すことで慣れていってください。それが、いずれ難しい問題を解くときに役立つと思います。また、訳も実際に書いてみてください。意外と模範解答とずれていることがあると思います。
とはいえ、簡単な問題を何も考えずに解いてもあまり意味がありません。簡単な問題こそ、スピードを意識して解釈してみてください。すでに書いたように、英文の速読のために必要な要素の一つとして英文解釈の処理速度の向上があります。速読の練習だと思って取り組んでください。
たとえ、簡単な問題であっても無駄にせずになるべく全問取り組んでみてください。
コメント(0)
コメントで回答者に感謝を伝えましょう!相談者以外も投稿できます。