共通テスト国語 時間が足りない
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受験生
12月になってから週に5回くらい共通テスト予想問題を解いていて最初は100〜120点くらいだったのですが、現在は120〜155点くらいをさまよっていて、一番多いのは130〜140点です。解く順番は漢文→古文→評論→小説です。大門ごとの点数は、評論が40点前後、小説が10〜30点、古文が35〜45点、漢文が35〜45点くらいです。そして所要時間は評論が23〜30分、小説は多くて10分くらいでほとんど解く時間がありません。古文は20〜30分、漢文が14〜18分くらいです。
古文と漢文は単語や文法、句形などは固まっているのですが、強弱をつけて読むのができなくて時間がかかってしまいます。塾では全文読まないようにしろと言われたのですがどこに注目して読めばいいかわからず、結局全文読んでしまいます。
現代文は選択肢を選ぶ切るのはできるのですが、本文を何度も読み返してしまい時間がかかってしまいます。また、小説は解き直しの時では20分くらいで40点くらい取ることができます。なので時間があれば毎回150点は取れるのですが、時間の壁をなかなか乗り越えることができません。
本番の目標点は最低140点で、できれば150点欲しいです。回答よろしくお願いします。
回答
reo
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『正しく早く情報を処理する力』が問われるのが共通テストの国語です! 点数のばらつきは誰しもが経験していますし、読む順番も間違っていないと思います!
更にアドバイスができるとすれば、
①接続語(現代文)
②感情を表す言葉(小説)
③敬語(古文)
これらを再度復習し、これらを重点的に読み進めてみて下さい。
①接続語
言葉の通り、何かの文と何かの文を繋げるのが接続語です。
Aつまり・よって・従って・だからB
Aしかし・または・対してB
A加えて・また・さらにB
A例えばB
何個か接続語を挙げてみました。(A・Bは1つの文)
これらだけを見て、なんとなくでいいのでBの文の内容を予想してみてください。
1つ目のグループは、いわゆる順接。 Aがその原因、Bがその結果という内容が入るはずです。
2つ目のグループは、逆接。AとBに書かれる内容は反対になります。
3つ目は、累加。Aの情報に加えられる形でBが補われます。
4つ目は、例示。Aの内容が少し難しい場合、Bがそれをわかりやすくする働きになります。
他にも接続語はありますが、まずはこれらをしっかりと理解できているでしょうか?
これが理解できていれば、Aの文章とその後の接続語を見ただけで、Bの内容がなんとなく予想できます。そのおかげで、頭が整理でき、スッと内容が入ることができるのです。時短に繋がります。
それだけでなく、接続語の付近の文章は、問題にされやすいのです。
それはなぜか!?
Aとありますが、そうなる理由はなぜですか?
Aとありますが、対になる事例は?
Aと並行して用いられる内容は?
Aの具体例は?
これらは全て、Bにあるはずですね。逆にBを軸に問題を作ることもできます。
接続語は、現代文の問題を解く際には、非常に重要になります。試しにマーカーを引きながら問題を解いてみて下さい。難解な文章であっても、かなり解きやすくなりますよ。
②感情を表す表現
小説問題は、全て、登場人物の感情の揺れ動きにフォーカスされています。
その感情を抱くことになった原因は何か?
どのような感情なのか?
漠然と、プラスなイメージ?マイナスなイメージ?
人間の感情が事象として比喩された部分はないか?(例えば、悲しい場面で雨が降る・気持ちが晴れやかになった途端雲が無くなる等)
文末の感情を表す動詞(〜と思った等)にも注目しながら、感情にフォーカスしましょう。
③敬語
古典動詞の敬語はしっかり理解できていますか?
敬語が理解できていないだけで、主語や人間関係が理解できなくなってしまいます。
逆に言うと、古文に関しては敬語の理解が速読に繋がる第一歩なのです。
覚えきれていなければ必ず覚えましょう。
強弱をつけた読み方、これは大切ですね。
いわゆるメリハリです。
サッカーの試合を想像してみて下さい。
90分間走り続けている選手はいないですよね?
国語の文章にも、
『試合中に歩くことができる瞬間=集中しなくてもスッと読めてしまう文章』
これがあるはずなんです。
それはどこか?
例えば、『例えば』です。
接続語の話に戻りますが、Aの内容が理解できるのであれば、"例えば"以降のBの文章は極端なことを言えば読まなくてもいいのです。
このアドバイスの文章の中でも、"例えば"を使ってみたので、1度読み返してみて下さい。直前の内容がなんとなく理解できていれば、その後の具体例なんて必要ありませんよね。
接続語が理解できていればBの内容が予想できるし
敬語がわかっていれば人間の関係に悩むことはないし
漢文の句法が覚えきれていれば受身の形や目的語となり得る言葉がすぐに分かるし...
小説で解き直しの時はすぐに理解できるのであれば、1度目からより登場人物の心に入り込み、『なぜそのような感情を抱くのか?』を考えましょう。
論説は、接続語をしっかりと押さえて、1文1文の働きと、それぞれの段落が担っている働きを理解して読み進めましょう。
古典漢文は、暗記しておくべき内容をもう一度復習しておきましょう。
国語は誰にだって高得点のチャンスがあります!!
少しでもお役に立てれば幸いです! 頑張れ!
コメント(1)
受験生
回答ありがとうございます!
接続詞の働きや強弱をつけて読む感覚がなんとなく理解できてきた気がします。残された時間は少しだけですが、演習を積んで強弱をつけて読む感覚を養って行こうと思います。