解法を身につけるには
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じす
現在青チャートに取り組んでいる高2です。
今年の1月頃から始めて、7〜8割程度の例題はパッと見て解法が浮かぶようになったので、3月の終わり頃から残りの2〜3割の例題を解いています。でも、何回も見たはずなのに全く解法が浮かばず、またなぜその解法なのかもよく分かっていない問題が多い状態です。
数学が苦手だからチャートの例題を暗記しよう、と思って頑張ってきたのですが、そもそも暗記ができないことに落ち込んでしまって勉強が進みません。
良い勉強法があったら教えていただきたいです。
回答
白血球
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
こんにちは。今回は青チャート云々というより数学の勉強について答えていきます。
まず前提として数学は暗記科目ではありません。定義や定理、公式は覚えて身につける必要がありますが、それを覚えたからといって直接点数には結びつかない場合が多いです。だからこそ難しいのですが、、、
ではどうしたら良いか。ということでまず、、、
センター試験レベルの問題は定義や定理や公式を暗記し、一般的な解法を何度も反復することで満点は取れるようになります。センターは教科書レベルのものの理解度を試すものであるからです。ということは、まず当面の目標としてセンターで時間をかけてもいいから満点を安定して取れるレベルを目指しましょう。
青チャートの7割の例題の解法を覚えているなら容易いと思います。
次に、、、
この次の段階に行くにはどうしたら良いかを説明します。例題の中で暗記しやすいものはいわゆる典型問題というもので何かしらの公式や定理を当てはめるだけで答えが出ます。そして覚えにくい問題というのは公式の単純な当てはめでは解けないもの、いくつかの定理を組み合わせなければいけないものです。
これらは典型問題のような解法暗記では解けるようになりません。問題によって考え方を変え、応用しなければならないからです。
応用問題、複合問題では解法の暗記が重要なのではなく、解答のプロセスと問題のテーマが重要です。ですので、1つひとつなぜこの公式を使うのか、解答を得るために何が必要なのかを意識するようにします。「なぜ」という疑問を常にもち、必ず納得して勉強をしましょう。
そしてそのあと、ほったらかしにせず、翌日や翌週などに問題見て頭の中で解答のプロセスを順序だてて辿ります。これは書いても良いですがサラサラとメモっぽくで十分です。とにかく論理だてて、理由をつけて考えるようにします。
そうすることでどのような場合にどのような考えを使えばいいのかがわかるようになってきます。
また、考え方を予め決めておくのもおススメです。
例えば、
図形の問題が出てきたら、
1-三角関数、2-ベクトル、3-初等幾何、4-座標に置き換え、5-複素数平面
の順に考える。などです。そうすることで詰まってもどんどんほかの解法でチャレンジ出来、初見の問題でも解けるようになります。
解法の選び方、論理立てて考える方法、公式や定義や定理の応用の仕方などが書いてある参考書があります。それは「世界一わかりやすい京大の数学」という本です。これは数学の根本に基づく解き方、プロセスが事細かに書かれているため非常に参考になるのでおススメです。京大の問題は思考力を要する問題であるため、数学のレベルアップにはうってつけです。数学1A2Bを一通り学んだものであれば問題なく使用できるので、京大だからと物怖じせずにやることをかなり強くオススメします。僕はこれでかなり偏差値が上がりました。
最後に、、、
数学は簡単に伸びる科目ではありません。できるようになるには長い時間がかかります。我慢して我慢して解法を論理立て考え深い理解をすることで、徐々に解けるようになってきます。
簡単に身につくものは簡単に忘れてしまいます。じっくりと根気よく数学に真摯に取り組むことが遠回りに見えて最短の道のりです。諦めることなく続けていきましょう。
大変ではあると思いますが、必ずできるようになるので最後まで頑張ってください。第一志望の大学に合格出来ることを心より祈っています。
コメント(1)
じす
沢山教えていただき、本当にありがとうございます!自分が応用問題を解けない理由に納得がいきました。頑張ります!