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英語を感覚で答えている

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3/6 1:00
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
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にも

高1 東京都 東京工業大学工学院(65)志望

国立大理系を考えている新高2生です。 どの大学を受けるにしろ将来的にも英語は使えた方がいいと思っているため、英語の勉強をしっかりしていきたいと考えています。 現状の成績は全統模試で英語の偏差値は72ほどあり、学校でも基本的に困る様なことはありません。 ですが、中学の頃から英語を読む時はかなり感覚で読んでいて、先生方の言う「文構造の意識」が今ひとつ分かりません。 高一の6月ほどからポラリス英文法1と英文熟考をやっていて、ポラリスはかなり楽に解けて、熟考はすこし考えるものもあるくらいのレベルです。 英語をこのまま感覚で解いていたら危ういのでしょうか? また、その治し方などあれば教えていただきたいです。

回答

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reo

東北大学文学部

すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
結論、現状の偏差値や力がどれほどであれど、いつか壁にぶち当たることは間違いないと思われます。 ある英単語を英単語帳で見て、その単語が名詞か形容詞か副詞か動詞かその他の品詞か・・・ これらを判断するのは感覚でも大丈夫です。 ただし、その単語が文中に現れたとき、話は変わってきます。 その単語1つがどの単語を修飾し、どの様な働きを持ち、どのような文の構造を取っているのか・・・ これらが理解出来ないだけで、1文1文でどのフレーズが話題の中心になっているかを「論理的に」よみとることが出来なくなってしまいます。 単語に限った話ではありません。 副詞句、従属節、前置詞句・・・ 節や句という大きなまとまりになっても単語と似たような状況が発生するのは、恐らく質問者さんは既に理解していることかと思います。 これを正しく理解出来ていないと(単語よりもスケールが大きいので、より)文章を論理的に読むことができなくなってしまいます。 基礎となる文法が理解出来ていないと、倒置法や例外的な文法は絶対に正しく理解出来ません。 ここで言っている「論理的」という言葉が意味するのは、一つ一つの言葉がその位置に存在している理由を根拠を持って説明することです。 The development of a new digital marketing strategy is on the agenda for this afternoon’s meeting.
(新しいデジタルマーケティングの戦略の立案が、今日の午後の会議の議題に上がっている) 上記の文章は、 ・第1文型SVの構造 ⇒長い主語(主部)とbe動詞の構造/be動詞は名詞を補語(C、S=Cの構造が完成する)に取れば第2文型、そうで無ければ(存在自体を表すbe動詞の働きであれば)第1文型であるため ・仮に、development 以外の選択肢(例えば、develop、develops、developed、developing等)があったとしても、冠詞(the/a/an)の直後に入りうるのは名詞が第1候補のため、それ以外の選択肢や似た意味を持つ名詞以外の品詞が入る可能性は非常に低い。(動名詞が入る可能性が高くなるのは、それを修飾する副詞が存在する場合⇒動詞が名詞化する動名詞であれば、修飾の際に形容詞では無く副詞をとるから) ・of以下が名詞”development”を詳しい内容を補う、修飾部分の終了の見分け方は動詞の直前である ・on the agenda(議題にあがる)、for this afternoon’s meeting(今日の午後の会議)は前置詞句としてまとめられる。Be動詞は自動詞と同じく、(補語は取るが)目的語は不要である 等々、1つの文だけでも軽くここまで説明が可能です。
なぜthisを用いるのか?afternoonに’sがつく理由は?等々、まだまだ語れる部分は残っています。 私は、英文学科に所属しているわけでもありませんし、英語に特別詳しい分けでも得意だった分けでもありません。 正直言って、受験生時代はここまで詳しく語ることが出来なかったかもしれませんが、このような意識は必ず二次試験で活きてきます(共通レベルでは問われませんが) 英作文や英文和訳・和文英訳のさいは、正す前の文構造が理解出来ないようであれば正しく文に書き起こすことは不可能です。難関私立では、この部分を狙った穴埋め問題が多数出題されます。 現状、質問者さんの意識は非常に素晴らしいです。 だからこそ、ここまで論理的に考えて解けるようになって欲しいと感じています。 英語を感覚で読まないよう、「英語の構文150」「TOEIC L&R TEST 出る問特急 金の文法」が非常にオススメです。 後者は高校生がやっている姿は1度も拝見したことはありませんが、私が使ってきた参考書の中で、最も構文や文構造、品詞に着目しつつも、解説がしっかりしている参考書に当たります。 ゆくゆく大学生になって勉強する必要がある可能性が高い参考書であるという理由も含め、是非検討してほしいです。 以上、参考にしていただければ幸いです! (ちなみに例として用いた英文はTOEICの参考書の題1問目の問題から引用しました)
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reo

東北大学文学部

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プロフィール

2年間オールE判定からの逆転合格(過去最高65%→本番78%) 受験実体験だけでなく、塾講師経験にも基づき、どんな逆境からでも合格に導くアドバイスができるので、あなたのその些細な悩みを僕に投げかけて欲しいです! お役に立てればクリップやコメント、ファンになって頂けると幸いです。

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コメント(3)

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にも
3/6 1:05
詳しく例も出して答えていただきありがとうございます! 質問なのですが、例に出していただいた参考書をやる時に意識した方がいいことなどありますでしょうか?
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reo
3/6 1:08
コメントありがとうございます! ぜひ、クリップ等で再度読み返せるよう活用してください。 私が意識したのは、『書き込まないこと』です。 1度メモ書きを残してしまうと2周目以上やる時に思考の手助けをしてしまい、1回目のような思考が出来なくなってしまいます。 新しく覚えた単語や文法に関してをまとめたいのであれば、別冊のメモ帳などを活用するのが良いと思います!
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にも
3/6 1:10
ありがとうございます! 何時でも見返せるよう手のひらサイズのメモ帳を探してみます!

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やっていることがあっているかわからない
気持ちは非常に分かります。 英語と数学は中学からの積み重ねが非常に重要ですが、数学は単元が設けられているものの、英語は常に継続していますからね。 正直共通テストレベルまでであれば、単語と基本的な英文法が習得出来ていれば、8~9割が狙えます。速読力や論理的思考力も必要ですがね。 しかし、二次試験はそうはいきません。 質問者さんが言うところの、高校生レベルの英文法が必要です。 私なりに言い換えれば、論理的な読解・構文から読み解く力が必要です。 (以下長くなりますが、私が回答した他の回答と重複する部分があります) ある英単語を英単語帳で見て、その単語が名詞か形容詞か副詞か動詞かその他の品詞か⋯ これらを判断するのは感覚でも大丈夫です。 ただし、その単語が文中に現れたときに話は変わってきます。その単語1つがどの単語を修飾し、どの様な働きを持ち、どのような文の構造を取っているのか⋯ これらが理解出来ないだけで、1文1文でどのフレーズが話題の中心になっているかを「論理的に」よみとることが出来なくなってしまいます。 単語に限った話ではありません。 副詞句、従属節、前置詞句… 節や句という大きなまとまりになっても単語と似たような状況が発生するのは、恐らく質問者さんは既に理解していることかと思います。 これを正しく理解出来ていないと (単語よりもスケールが大きいので、より)文章を論理的に読むことができなくなってしまいます。基礎となる文法が理解出来ていないと、倒置法や例外的な文法は絶対に正しく理解出来ません。 ここで言っている「論理的」という言葉が意味するのは、一つ一つの言葉がその位置に存在している理由を根拠を持って説明することで、今の質問者さんが不安を抱いている点かもしれません。 The development of a new digital marketing strategy is on the agenda for this afternoon's meeting. (新しいデジタルマーケティングの戦略の立案が、今日の午後の会議の議題に上がっている) 上記の文章は、 ・第1文型SVの構造 長い主語(主部)とbe動詞の構造/be動詞は名詞を補語(C、S=Cの構造が完成する)に取れば第2文型、そうで無ければ(存在自体を表すbe動詞の働きであれ ば)第1文型であるため ・仮に、development 以外の選択肢(例えば、develop、develops、developed、developing等)があったとしても、冠詞(the/a/an)の直後に入りうるのは名詞が第1候補のため、それ以外の選択肢や似た意味を持つ名詞以外の品詞が入る可能性は非常に低い。(動名 詞が入る可能性が高くなるのは、それを修飾する副詞が存在する場合動詞が名詞化する動名詞であれば、修飾の際に形容詞では無く副詞をとるから) ・of以下が名詞"development"を詳しい内容を補う、修飾部分の終了の見分け方は動詞の直前である ・on the agenda(議題にあがる)、for this afternoon's meeting(今日の午後の会議)は前置詞句としてまとめられる。Be動詞は自動詞と同じく、(補語は取るが)目的語は不要である。 等々、1つの文だけでも軽くここまで説明が可能です。 なぜthisを用いるのか?afternoonに'sがつく理由は? 等々、まだまだ語れる部分は残っています。私は、英文学科に所属しているわけでもありませんし、英語に特別詳しい分けでも得意だった分けでもありません。 これらを意識するためには、「英語の構文150」「長文問題精講」等のテキストが有効です。 また、長文読解をした際も、徹底的な読み返しが必要です。 英語の長文テキストの勉強方法ですが、 ①普通に長文を解く ②丸付けの前に、分からなかった単語を緑マーカー、読み取れなかった構文や文法に黄色マーカーを引く ③丸付け、単語(緑マーカー)の意味調べ ④完全に理解している文構造や構文を除き、各文章の構文(第1〜5文型のどれに当てはあるか)や文構造(主部・述部・修飾部・副詞や形容詞の働き、主節と従属節、大切ではない前置詞句など)を理解する。必要であれば、シャーペン等でメモを加える。 ⑤先に日本語訳を大体覚えて理解する ⑥自分のマーカーとメモを活用して、読みながら「正しい日本語訳」が導き出せることが出来るか、再度読み返す。 ⑦音読をして、「目で読む」スピードで「自然と日本語訳が導出出来るか」を確認する。 ⑧⑦ができるようになるまで、徹底的に音読や読み返しをする(私は平均8回程度読み返ししていました。) ここまで復習し尽くして始めて「解いた」と言えます。 以上、質問者さんが解決するべき課題点とその解決方法をアドバイスさせていただきました。参考になれば幸いです。
東北大学文学部 reo
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英語
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基礎が固まっているとは
こんにちは。 慶應義塾大学文学部のネギタコ焼きと申します。 今回は、「英語の基礎が固まった」とはどのような状態なのかについて、ぼくなりの考えを書きたいと思います。 よろしくお願いします。 (I)自分の志望校レベルの参考書などの教材を自分のものにできている状態 ・これは、各分野(単語や文法、英文解釈など)について、自分の志望校レベルの参考書などの教材を丁寧に仕上げ、自分の知識として使える状態にするということです。 ・以下に、①語彙(単語と熟語)②文法・語法 ③英文解釈 ④長文それぞれの満たすべき状態を書いていきます。 ①語彙 ★単語帳と熟語帳の見出し語を見たら、語義を即答できる状態。 例 atmosphere を見たらすぐに、大気、雰囲気と答えられる。 ・上記のように、単語・熟語を見たら、反射的に単語がでるようにする。 ②文法・語法 ★文法問題集の全ての問題について、解答根拠を明確に持って答えられる状態。 例 She ( ) her finger to her lips as a sign for silence. ①raised ②arose ③rose ④aroused 後ろに目的語(her finger)がある→空欄には他動詞が入るはず→②③は自動詞、④は形として存在しない→①が答え ・上記のように、どこに着目し答えを出したかを押さえることが大切。 ③英文解釈 ★英文解釈書の全ての例文について、英文をどのように読んで文構造を取り、和訳を導き出したかを自力で説明できる状態。 ★例文を返り読みせずに、スラスラ読める状態。 例 The development of robots that create maps they have already explored and then use this information to predict what unknown environments will be like is proceeding in the United States. The development が主語→動詞を探すが先までなさそう→of robots が前にかかる→that は後ろに動詞が来ているから関係代名詞で、maps までがrobots にかかって… ・以上のような要領でプロセスを説明できるようにする。 ・例文は、繰り返し音読し返り読みせずにスラスラ読めるようにする。 ④長文 ★長文問題集の全ての問題について、解答根拠を明確に持って答えられる状態。 ★問題の英文を返り読みせずに、スラスラ読める状態。 ・問題に関しては、文法・語法と同じように、答えに至るまでのプロセスを意識する。 ・英文は、英文解釈の例文と同じように、繰り返し音読する。 ・回答者(早慶志望だった)は 単語は鉄壁、熟語は解体英熟語、文法・語法と英文解釈、長文は河合塾のテキスト(参考書でいえば、文法・語法は頻出英文法語法問題1000レベル、英文解釈はポレポレレベル、長文はやっておきたい英語長文700レベル) を上記の状態になるまで繰り返し取り組みました。 ・この状況に達した後は、模試や過去問の得点も安定するようになったので、基礎が固まったのかなと思いました。 (II)センターや日大の過去問で8割〜9割を安定して取れる状態 ・こちらの方が(I)と比べてより客観的な指標と言えるかもしれません。両者の共通点は、重要かつ基礎的な知識を問う良問で構成されているということです。 ・センターの過去問は、全国の受験生が受験することを想定し、長い時間をかけて批判が出ないように、丁寧に作成された問題で構成されているため、良問揃いです。 ・また、出題分野も発音・アクセントから長文までバランスよく出題されるところも良いところです。早慶を目指すならば、9割を安定して取れる状態を目標にすると良いでしょう。 ・ただ、センターの過去問はなかなか入手が難しいかもしれないので、そこは共通テストのリーディングパートの過去問や模擬問題等を活用すると良いと思います。 ・日大がおすすめというのは、ぼくが河合塾に通っていたときにお世話になった英語の先生がおっしゃっていたことです。 ・日大は語彙、文法、作文、長文がバランスよく出題されていてかつ良問。特に法学部、商学部、理工学部がおすすめ。とのことでした。 ・同じように、日大は基礎が固まったかの確認に最適とおっしゃる先生が他にもいたので、間違いないと思います。 ・回答者も、センターと日大の問題で基礎が固まったかをアウトプットすることで、確認していました。(I)の状態にしたことで、これらの問題で8〜9割は安定して取れるようになりましたし、早慶の問題も自信を持って解けるようになりました。 長くなりましたが以上です。少しでもお役に立てれば嬉しいです。 それでは、失礼いたします。
慶應義塾大学文学部 ネギタコ焼き
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英語
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長文が読めない
勉強お疲れ様です! 英検は基本的な戦略としては、やはり単語とリスニングを重点的に勉強することかなと思います。ですが、今回の質問には少しそぐわないので飛ばしますね。今回の質問は英検と英文法の話かと思います。確かに、英検には大学受験で聞かれるような英文法の知識はほとんど必要ありません。しかし、読むため・書くための英文法、というより英文の構造理解の力は絶対必要です。その力をどう伸ばすかを説明しますね。 まず、最低限の英文法の力は(残念ながら?笑)必要です。例えば、「関係代名詞を使った文章言ってみて。」や「前置詞と接続詞の違いってなに?」と聞かれてスラスラ答えられますか?これらの質問は英検や入試問題では聞かれないですが、とっても大事なことです。ここら辺の理解をする必要があります。有名な参考書では「大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎文法編)」などで勉強できます。いわゆるネクステージやビンテージなどはいらないです。これらの問題集は大学受験問題に特化して、英検にはオーバーワークすぎるからです。 そして、英文の構造理解の力を養う方法ですが、これは「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」で解決すると思います。この参考書を基本的に使いながら、抜けている英文法は、さっきの参考書でも良いですし、YouTubeにもたくさんの英文法の動画が上がっていますから、知識を補ってほしいです。この参考書が終わったら、英検準2級の英文をもう一度読んでみると、おそらく合格した時とは違う感覚で文章を読めると思います。 世の中には英文法否定派がたくさんいます(笑)が、最低限SVOCぐらいは見分けられないと英検2級以上は厳しいのが現実です。英文法の勉強も少しだけ頑張ってください! 最後に少し、英文読解をするときのアドバイスを二つだけしますね。一つ目は、単語の覚え方です。「長文じゃないの?」って思ったかもしれないですが、単語帳で単語を覚えるときに「品詞」に注目していますか?今まで、品詞は意識しなくても何となくで読めたかもしれないですが、英文の構造理解のためには単語の品詞は絶対必要です。これは是非とも意識してほしいです。二つ目は、(できるだけ)英語の語順通りに訳すことです。塾で高校生に英語教えていますが、後ろから読んで、訳す人が多いです。ただ、ネイティブスピーカーは後ろから読んでいると思いますか?英語という言語自体が前から読むのに適して形成・進化しています。きれいな和訳は作る必要はありません。例えば、「私は、食べた、リンゴを、昨日。」って頭の中で訳しても状況が分かりますよね。できるだけネイティブの読み方に寄せることが、正確な読解や速読につながると思っています。 長々と書いてしまいましたが、文法も頭の片隅において頑張りましょう!
早稲田大学政治経済学部 ヨシムラ
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英語
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英語の参考書ルート
 以下、参考までに私の見解を。 ⑴ 目的意識の大切さ  まず、「これから具体的にどのように勉強を進めて行けばいいのかが分かりにくくなった」のは一体なぜなのか、考えてみる必要があるように思います。結論から言えば、答えは恐らく目的意識の欠如にあると私は考えます。  およそ何かを勉強するにあたり、その目的を自分なりに明確にしてもっておくことは基本中の基本です。なぜ英語を勉強するのか。だいたいの受験生は志望校に合格するためだと答えるでしょうが、考えるべきはもっと先のこと、すなわち、なぜ志望校に合格する為に英語を勉強する必要があるのか、わかりやすく換言すれば、なぜ「英語」という科目があるのか、ということについて考えねばなりません。別の方の相談に対する回答でもお示ししましたが、それは「グローバル化に伴う国際的な社会意識の敷衍により、日本でも今後の生活には英語を理解できる能力が最低限必要になってくるから」という答えを誰でも思い浮かべると思います。とすると、英語を勉強する目的は志望校に合格することではなく、志望校に合格できるだけの英語能力を身に付けることであると考えられましょう。そしてこれが見えてくると、英単語帳や英文法帳、英文解釈書などの参考書はいずれも英語を理解する能力を養うための手段に過ぎないことは誰にでも理解できるでしょう。単語も文法も解釈の技術も、それが実際に文章の中で生かされていることを身をもって体験することなしには、いくら多くの単語や文法事項を覚えたとしても、それは勉強したとは言えないということについても理解していただけるかと思います。  相談文を読んでいる限り、どうもあなたは参考書を終わらせることが第一に目的となってしまっている感が否めません。冒頭で私が「目的意識の欠如」と書いたのはこういうことです。英語を勉強することの真なる目的を見失っている。だから、単語を覚えた、文法を覚えた、解釈の技術を知ったというだけの段階で、次に何をするべきかを見失っているのだと思います。 ⑵ 長文問題について  上記のように、単語文法解釈はいずれも英語を理解する能力の涵養を目的とし、それを果たすための手段であることを理解できれば、塾講師の先生が「長文は2ヶ月に1冊はやれ」と仰った理由もわかると思います。単語も文法も解釈の技術も、「それが実際に文章の中で生かされていることを身をもって体験する」ことが必要だと書きましたが、そのような生きた文章というのが長文問題であるということです。長文問題で提示されている生きた英文を読んで、単語帳に書かれている単語や文法帳に書かれている文法事項が実際にどのように使われているのか、解釈書で学んだ解釈の技術が、英文を読むにあたり実際にどのように生きてくるのか、こうしたことを体験し、自らの単語文法知識や解釈技術の使い方に反省を与えること、そしてこれを何度も繰り返すことで初めて単語・文法・解釈の技術を正しく会得できる。そのために、長文問題というのは単語や文法、解釈の勉強の後ではなく、本来これらはすべて一体に行われなければならないし、単語文法解釈等の生きた知識を身に付けるにはどれだけやってもやりすぎではないと私は考えます。  なお、別にそれらの単語文法等が生かされた文章であれば長文問題である必要は必ずしもあるとは思いません。しかし、いったい市販の単語帳や文法帳などは、これまでの多くの大学の受験問題の傾向から、問われる可能性の高い単語や文法事項をピックアップしてそれをまとめたものであるし、市販の長文問題集も、それらに基づいて問題設計がなされているものがほとんどであるから、下手に自分で文章を探すよりもそれら問題集を活用した方がよっぽど効果的であると考えられます。  現在は2日の1問のペースで進めているそうですが、個人的に高3の段階ならば演習量を増やしたほうがいいと考えます。少なくとも1日に1問はやった方が良いかと(ほかの受験生もこれと同等以上のペースなのではないでしょうか)。特に早稲田のような私立でもトップクラスの大学となると、長文の難易度はかなり高いものと推測できます。これをライバルたちよりもゆっくりのペースで対策して、果たして彼らを出し抜けるかどうか。本格的な対策はいくら早くから始めても損はないように思います。 ⑶ 単語文法解釈に関しての今後  ある程度のインプットを終えたならば、もう長文問題集をガンガン進めていっても差し支えないように思えますので、いつまでも単語帳や文法帳にしがみつくようなことは避けた方が良いと考えます。なので、あくまで復習の手段として「今使っているものを周回し続ける」程度で十分だと思います。復習のタイミングについてはいろいろな見解があると思いますが、あまり深く考えずに、適当だと思ったタイミングで復習していただければ問題はないかと。  ただ、英単語については、その真なる「意味」がなんであるかを考えることが何より重要でると思います。英単語帳に書かれている英単語とそれに対応する日本語は、単に訳し方のパターンの一部を列挙しているに過ぎないのであり、そんなものを機械的に覚えることの何が楽しいのか私にはわかりかねます。考えるべきはなぜ同じ一単語で複数の訳し方があるか、その根幹となる共通の観念とは何か、ということであり、それこそが単語の真なる「意味」であると私は思います。わかりやすい表現を使えば「コアイメージ」などといったところでしょうか。"run"という動詞の意味は何かと聞かれて、ただ単に「走る」などと答えるのは、"I bought this book for $10."の"for"の意味は何かと聞かれて、「~で」と答えるようなものです。正しくは「交換」であり、それが文章によっては「~で」と訳されたり、「~と引換えに」と訳されたり、「~と交換で」と訳されたりするだけです。どう訳すかは、文章の内容に従って適切な表現をその都度探していけばよく、これこそがまさに「文脈で判断する」ということであると思います。いくつかの訳し方のパターンを覚えて、文章によってそのどれかを選ぶというようなことは、ひどく言えば勘、あてずっぽうの範疇です。それで運よく当たったとしても、その単語を真に理解しているように採点官に見せかけられるだけで、現に真なる理解に到達していることにはなりません。これではすべての問題が一か八かの大博打となってしまい、大変リスキーです。したがって、英単語を学習する際は、その核たる意味とは何かということに注目してみると、英語能力の向上につながると思います。復習の際や長文問題で見知らぬ単語が出てきた際などは、こういうことを意識してみるとよいかもしれません。 だいぶん長くなりましたが、私の考えていることは以上です。英語学習にあたり、これを参考にすることで一助になれば、私としては幸いです。読みにくかったりわかりにくかったりするところがあれば、申し訳ございません。
北海道大学法学部 たけなわ
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現代文を安定させるには
私は今国語の塾講師をやっています。中学、現役の頃にはあんなにできなかった国語を。ただ、ある時、気付きのターニングポイントが自分にはあって、それからみるみる成績が上がっていきました。 今も講師をやっていて思うのですが。 私たちはやたらめったら「解ける」ことに主眼を置きがちです。他の科目の性質である“得点”を意識しがちです。 しかし、国語は読書となんら変わりのない教科です。そして読書には得点は絡みません。 つまり私が言いたいのは、解くことを一回やめてほしいということです。 国語という教科は第1関門に「読む」があり、第2関門に「解く」があります。すなわち、読めないと解けないようにできてるし、問題作成者も読めないような所にフォーカスを当てて設問を練ります。我々の読解力で読み解けるレベルに応じ、得点が出るように適宜問題の難度を並び替えつつ。全部同じレベルの問題を出してしまうと、しっかりとしたデータ集積がてきないので。 そして、ある程度意義がわかったところで本題に移ります。 文章は英語と同様、小さな単位から大きな単位まであります。語→文→段落→意味段落→文章の順に。しかしながら我々は日本語であるという理由だけに、英語は下から学習していくのに対し、国語はいきなり文章に飛びついてしまいます。 まずは、語から考えます。大学入試レベルともなると語彙力は高校入試よりはるかに上回ります。そこで概念などを一通り学べるよう、単語集を英語と同様にやっていきます。 ・現代文キーワード読解[改訂版] ・ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾SERIES) ・入試漢字マスター1800+ (河合塾シリーズ) と言ったものがオススメです。ちなみに、漢字も入れてありますがキーワードと漢字の参考書1冊ずつ完璧にするのが理想です。漢字問題集は漢字の設問を解くだけでなく、文章中に出てくる語彙の対策にもなるので甘くみてはいけません。 ここまでで、語は制覇できました。第1段階です。 第2段階として、今度は語が集まってできた文、文が集まってできた段落、段落が集まってできた文章へとフォーカスしていきます。 文と文、段落と段落については ・田村のやさしく語る現代文―代々木ゼミ方式 ・現代文と格闘する (河合塾シリーズ) と言ったものがオススメです。多分、こうやって言うと「解かないって言ってたやん!」とかツッコミ受けそうなのですが、この二冊は基本的に解くことに主眼を置かれてなく、読めているかどうかのチェックの問題がついてるだけで、実際の入試では到底出ないような問題です。 ここまでであらかた完了しているのですが、さらに文章読解を深めていくために、段落と段落の関係、さらには段落が集まってできた意味段落と意味段落同士の関係をより明確にできるような力の養成に入ります。 ・高校生のための現代思想ベーシック ちくま評論入門 改訂版 (高校生のための現代文アンソロジー・シリーズ) ・高校生のための現代文ガイダンス ちくま評論文の読み方 (教科書関連) この二冊は完璧に入試問題がついていません。読むためチェックはありますが。 ただこの二冊は聖光学院という東大輩出率の高い高校が夏休み課題として採用しているもので、東大出身者に定評のあるものです。 この2つで文章というものにダイレクトに向き合い、1つの文章を分析する力を養い、かつコンパクト化できるようにします。 結局のところ、現代文ができるというのは、文章を一読し、流れを理解しつつ内容をコンパクト化し、その上で設問に取り組めるということです。 この参考書では文章を読んでその流れを自分で予備校の先生みたいにチャート化できるよう努めてください。 そして、仕上げとして ・現代文読解力の開発講座 (駿台受験シリーズ) で自分で実際に文章の流れを把握し、コンパクト化できているかチェックしてみてください。 ここまでくれば読みはオーケーです。そしたら遂に解く領域に入ります。もちろん過去問でも構いません。ただ導入としてオススメなのが ・現代文私大対策プラクティス―設問から攻める! (駿台受験シリーズ) です。一通りの私大の現代文を体感するのにぴったりです。あとは ・入試現代文へのアクセス 基本編 (河合塾シリーズ) も解説が丁寧なのでおススメです。 国公立の問題が入っているような参考書もあるかと思いますが、記述で書けないのに選択肢で選べるわけないので。 記述で解答を考える際にポイントとなるものを多く含んでいる選択肢が正解なわけで。 ちなみに消去法なんかずっとやってたらいつまでたっても伸びませんよ。 すごいでしょ?こんなに読みの参考書があったのに解きの参考書の量が圧倒的に少ないのは。でもそれだけ読みが重要だということです。 ここまでで多く語り尽くしたようにみえますが、実際はもっと語りたいことがあります。これ以上長くしても見る気を削ぐだけなので。とりまえず自分でできるように方向性は示せたと思います。 ぜひ頑張ってください。
早稲田大学商学部 #かーきん
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現代文
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早稲田志望新高二英語の進め方
こんにちは!勉強お疲れ様です。 これから高2の1年間で英語を伸ばすために必要なことをお伝えしたいと思います。 ・単語力 英語で最も大事なのは単語力です。あみゃさんは単語帳を、2冊持っているようですが、今の自分のレベルに合っていると思う方を周回すると良いです。単語帳を何冊も使うよりも、1冊まるまる覚えるくらいに何度も周回したほうが単語は定着しやすいです。単語力がある程度固まれば、長文やリスニングなどの点数も安定するようになります。 私の場合はターゲット1900のみをやっていました。なので、ターゲット1900で早稲田の入試には十分に対応できます! また、英熟語は単語力がある程度ついてから(単語帳の7〜8割は覚えた状態から)始めることをおすすめします。なぜなら、大学入試の英語において単語力はどの問題においても必要であるのに対して熟語は出題数が限られているからです。 実際、私が英熟語を覚え始めたのは高2の終わり頃でしたが、入試までには早稲田の英語に十分対応できるくらいの力をつけることができました。ですから、英熟語に関してはあまり焦らなくても大丈夫です。 ・文法 文法はとにかく覚えるに限ります。模試の文法問題は知らないとわかりません。ですが、逆に言えば知っていたら確実に得点できるようになります。また、高3になると文法を1からやり直す時間はなくなってくるので高2のうちに完璧にすることを勧めます。 進めていく参考書は網羅性のあるものであればなんでも構いません。VINTAGE、Scramble、ネクストステージなどから自分の好みに合わせて選べば良いです。重要なのは選んだその参考書を極めるということです。高2の1年間で3、4週すると文法知識が定着し、入試に対応できるレベルになると思います。 私の場合はネクストステージを解き、間違えた、あるいは知らなかったことをノートに書き出して覚えるということを繰り返していました。 ・長文読解 英語長文を感覚で解いてしまっているということは文章の展開を意識せず、文章に飲まれている可能性が高いです。最終的に早稲田レベルの英語を読めるようになるには文章の全体像や筆者の主張を掴むことが出来るようになる必要があります。 これが出来るようになるためにまずは文中の接続詞に着目すると良いです。 例えば、for example は具体例を示す接続詞なので前の内容の詳しい説明が来る。よって前後イコール。however は逆接の接続詞だから、前後で内容対立。 このような具合で、接続詞に着目して読んでいくと文章の展開について行きやすくなり、文章に翻弄されにくくなります。すると、何の話をしているか、筆者は何を伝えたいのかが明確になり、感覚で解くということもなくなるでしょう。 また、これはあくまで持論ですが、英語長文を読むにあたり必要となるこのような論理的思考は現代文の勉強と通ずるところがあると思っています。なぜなら、主題や筆者の主張を把握することが大事だという点で両者は共通するからです。なので、英語長文を勉強するにあたり現代文の勉強も並行して行うことをおすすめします。 〜オススメ参考書〜 はじめての現代文 正解へのアプローチ 以上が私のアドバイスです。少しでも参考になれば嬉しいです。
早稲田大学政治経済学部 three
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英語
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英単語の進め方とこれからの勉強方法
それぞれについて、簡単に答えると ①もっと早く周回しましょう。 ②単語はこのままで良いので語法と長文をやりましょう。 ③段落の構造を意識しましょう。 です。 ーーー 【単語の進め方】 しっかり復習も意識した学習ができており、 勉強の方法としては素晴らしいです。 より良いやり方は 「大量に素早く」単語を進めることです。 質問者さんも意識している通り、 一回ではすべての単語を覚えられません。 それならば大量の単語を一度に進め、 復習を通して定着を図った方が効率が良いです。 私のオススメは平日2日で100単語です。 ①1日50個新しい単語を進める ②それに加え前日の50単語を復習する ③この100単語を朝と夜の最低2回は見る ということを平日は毎日やってください。 ターゲットは100単語ずつのまとまりになっていたと思いますので、 区切りも良いはずです。 週末はその週に触れた単語を見直しましょう。 もちろんこれで100%覚えることは不可能です。 1周目で覚えられるのはせいぜい7〜8割程度でしょう。 ですが、1日50個進めていけば、 例えば1900単語は2ヶ月程度で一周できます。 2周目以降は一度見ている単語ですのでより早く周回できます。 (私の場合は復習の単語は1日100〜200単語程度を回していました。) 2週間程度で1周できるくらいが良いと思います。 ちなみに、単語の勉強法ですが、 1週目は「見る&読む」だけで良いです。 いちいち書いていたら時間が足りません。 まずは意味の把握を優先してください。 イメージとしては、 ①英語の見出しを見る ②(正しい発音で)読む ③赤字の意味を確認する を1単語1秒くらいで進める感じです。 読むときはブツブツ唱える感じで良いです。 単語の下に発音記号があるので、それを見ながらでも、ネットで検索するでも良いですが、 必ず正しい発音も確認してください。 リスニングやスピーキングで効いてきます。 3周目くらいから、 9割の単語でスラスラ意味が出てくるようになって初めて、 「書く」作業をするのが良いと思います。 とは言っても、発音も意味も頭に入っているので、 あとはブツブツ唱えながら、 音をアルファベットに落とし込むだけです。 これも例に違わず、流れるようにやるのが理想です。 これはあくまで私のオススメなので、あくまで参考に。 質問者さんは試行錯誤しながら自分に効くやり方を見つけてくださいね。 ーーー 【英語の試験のためにやること】 語法に重点を置きつつ、長文も忘れずに勉強してください。 語法とは、動詞の使い方です。 ターゲットには意味の下に どんな前置詞を使い、どの順番で単語を並べるかが書いてあります。 これを押さえてください。 動詞とその使い方を知っていないと、 そもそも作文ができませんし、 文章を読むときにも、注目するべき語句を見落としてしまいます。 例えばprovideは基本「provide A with B」という形で登場しますが、 Aが非常に長い場合、意味が分かりにくくなります。 しかし、「provide A with B」という用法を知っていれば、 withを探すことで文の構造が把握しやすくなりますよね。 これは非常に簡単な例ですが、 より複雑な文章になればなるほど、 後ろにどんな構造が来るのか予想することが重要になってきます。 予想を立てながら読み進めることで、 すんなり意味も入ってきますし、 わざわざ前に戻って確認することもなくなります。 個人的にはPower StageやNext Stageという参考書が、 語法を似たもの動詞でまとめてくれているのでオススメです。 また、単語だけでなく、長文にも力を入れてください。 単語は覚えていないと解けません。 が、長文は考えれば解ける問題が多く、語彙もそこまで必要ではありません。 (実際私の英検はたいてい、単語半分長文満点近くでした。) 長文で必要なのは素早く内容を把握し、 問われている内容を書き出すことだけだからです。 つまり、難しい単語を覚えずとも、 しっかり文章が読めていれば満点近く狙えるのです。 長文の読み方は次で回答しますね。 以上のように、 英語の資格に向けて、 単語はある程度で済ませ、 語法を完璧にして長文でしっかり点を取る。 これを意識して勉強をしていただければと思います。 ーーー 【長文の内容把握】 長文を素早く正確に読むには、 段落の構造を把握することが必要です。 段落の構造は2つあって、 ①段落内の構造 ②段落間の構造 です。 まず段落内の構造ですが、 ダイヤモンド◇を意識してください。 基本的に、すべての段落はtopic sentenceと呼ばれる その段落のテーマを述べる文章から始まります。 例えば「There are three types of people in ...」や「One research revealed ...」です。 これを読めば、その段落で何が話されるのかが分かります。 段落はこの1文から派生してより具体的な内容に入っていきます。 そして段落の最後にはまとめとなる1文があることが多いです。 つまり、たいていの段落は抽象→具体→抽象という構造(まさに◇!)をしており、 段落のはじめ(と終わり)を読めばその段落の内容は大体把握できるのです。 段落間の構造にも注目です。 この段落はある問題についての一般的な意見を述べている、 それに対してこの段落では反対をしている、 この段落ではデータを持ち出して議論している。 のように、それぞれの段落の役割を把握すれば、 詳しいことを見る前に文章の流れが見えてきます。 また、段落内に限らず、文章全体でもやはり、 抽象→具体→抽象の◇構造になっているので、 これを意識するとより良いです。 質問者さんは現在、大雑把な把握ができているとのことですが、 どのように大局を掴んでいるのでしょうか? 流れが分かっているのであれば、 あとは問われている部分を都度読むだけです。 私のやり方を紹介するので、参考にしてください。 まずはタイトルと脚注などから内容を推測します。 例えば地球温暖化について、ある人の自伝について、〇〇は子どもに悪影響…など、 頻繁に出てくるテーマにはたいてい同じ流れがあります。 (問題提起→原因紹介→改善策→裏付けるデータといった感じですかね?) それを意識しつつ、各段落の最初の方だけをしっかり読み、あとは流します。 これで話の流れを抑え、どこに何が書かれているのかを把握します。 その後問題文を読み、答えの書かれていそうな部分を読みます。 (どこを読めば良いかは1周目で分かっているので、時間を短縮できます。) このようにすることで、長文を早くこなすことができるでしょう。 他の理由で長文が読めないという場合は、 遠慮なくコメントでもDMでも質問していただければと思います。 ーーー 以上、非常に長くなってしまいましたが、 ①単語はより早く回し、 ②語法を押さえ、 ③◇構造を意識して長文を読む。 これを実践してみてください。 これが参考になれば幸いです。 この時期から受験に不安を抱えるのは、 しっかり自分の将来を見据えられている証拠です。 あまり背負わず、せっかくの青春を謳歌してください。
東京大学理科一類 さら
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早稲田志望新高二英語の進め方
1番大事なのは英語という学問を学びたい気持ちです。決して根性論ではありません。例えば、自分の好きな漫画あったとします。それを読む時、1コマ1コマ暗記しようとしながら読みますか?もちろんそんなことしません。ですが、その漫画を思い返した時どうでしょう。不思議なことに内容を覚えています。これが「意欲・興味」の絶大な効果です。 以下は分野別の詳解です。 単語について) 速読英熟語はまず一旦おきましょう。やるならターゲット1900からです。まずは、覚えようとしなくていいので全単語に目を通しましょう。その際、1周目は発音の分からない単語が何個も出てくると思います。それらは調べてカタカナで発音を近くにメモしとくといいと思います。覚えようとせず、1分でも隙間時間があったら惰性でもいいので開いて単語を頭の中で読みながら進めてみてください。季節休みが終わるまでに2周は読めると思います。漫画を読むように楽しみながらパラパラ読み進めてください。 文法) これはただ漠然とやっていては学習効果が期待できません。英語で失敗する受験生の大半は、文法との付き合い方で誤りがあります。まず、文法にはあまり時間をかけてはいけないという大前提を認識しましょう。というのも英語は結局言語であり、理詰めの英文法を用いて習得するより、体で覚えていくほうが遥かに効率が良いです。体で覚えるというのは、実際の英語長文を読むことです。初めは2~3文のパッセージのようなものからでも構いません。実戦経験を積みましょう。ネクステとビンテージは両方はやる必要がありません。(超個人的には両方やらないで、肘井の英文法1冊だけやります。)文法問題の演習の目的はなんでしょうか?ただ問題を解くことだけが目的になってませんか?本来の目的は文法知識を体系化し自分に落とし込むことです。この季節休みにやるとよいことは英文法の単元ごとの知識を体系化することです。煩雑な知識を整理して1つのツリーにするイメージです。1つのペンと1枚の白紙のみで単元ごとの文法事項を説明できるようにしてください。実はこれをするだけで英文法に関して受験勉強は終了です。体系化したものに抜け漏れがないか確認するためにネクステなどを使いましょう。(惰性で解かないでください) 長文に関して) 正直直感で構いません。先程も述べた通り英語とは言語ですので、本来の習得法でもあります。その感覚は大切にしてください。しかし、直感で解いたものをそのままにしないでください。直感ながらもなぜ、どこを見て解くことができたのかを分析してください。また、分からなかった部分はなぜ分からなかったのかを明確にしてください。単語が分からなかったのか、文法事項が分からなかったのか、構文をつかめなかったのか…などです。足りなかったらその部分に該当する周辺を復習してください。この繰り返しです。初めは所見の弱点にあたるので苦しいですが、受験期になるまでには確実に1巡2巡し成長した自分に会えます。 最後に 高一高二の間の模試の英語は、読解問題が簡単で周りと差がつかず、結果的に文法で差がつくかもしれません。しかし、3年から、そして入試本番では難易度がしっかりしている読解問題でしっかり差がつき、英文法では当日の運もあるので差がつきません。このことを決して忘れないでください。文法にあまりに多くの時間をかけて、読解対策に手が回らずに後悔している人を多く見かけます。文法は最低限で済ませる意識を持って長文読解の演習に注力してください。(文法は長文読解のときに自然と学べます) 初めは辛いです。沢山覚えても点数がとれません。そうです。英語は、知識を体系化され、さらに常識化したものが結果的に点をとる科目です。あぁ、当たり前だなと思える頃になってようやく点は着いてきます。今の段階で点が取れないのは当然のことですので不安になることなく学習を進めてください。応援してます!!
東京工業大学生命理工学院 rikun.st
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内容が理解できない
英語長文を日本語に訳さずに読むことを意識されているのは、大変素晴らしいと思います。最終的にそのレベルまで持っていくことができれば、入試英語は問題なくクリアできるようになると思います。 今回のご相談内容は、英語長文の内容理解の力を上げたい、というものでしたので、それに関してのアドバイスをさせていただきます。 一般的に、英語長文を解けるようになるためのステップは以下のようになっています。 ①英単語を覚える(英語→日本語) ②文章の構造とは何かを理解する ③文章の構造を自分で分類できるようにする ④文章の構造を意識しながら英語長文を読む 以上になります。 まずは、上記の4ステップについて、一つ一つ説明していきます。 ①英単語を覚える(英語→日本語) まずは英単語を覚えてください。基本的に英語長文を読めるようになるためには、英語から日本語に訳すことができればオッケーです。このとき、英単語を見て1秒以内に意味が思い出せるようになることを目標としてください。この理由は、英語長文を読むときは1単語の訳にかけられる時間はほとんどないからです。すなわち、英語長文をスラスラ読める状態にするために、英単語を見た瞬間その意味を思い出せるようにしておくことが重要です。 初めは慣れないかもしれませんが、毎日コツコツ繰り返し覚えてください。 ちなみにですが、私のオススメの英単語帳は「システム英単語」です。機会がありましたら一度見てみてください。 ②文章の構造とは何かを理解する 「文章の構造」と聞いて、「なにそれ」と思うかもしれません。 文章の構造とは、すなわち「SVOC」のことです。一般的には、Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語と呼ばれます。英語長文を読めるようになるためには、これら「SVOC」がそれぞれどのような役割を持っているか、を理解することが重要です。この部分は、受験生でも意識できている人とそうでない人の差が大きく出てきますので、ぜひ意識してみてください。 具体的な勉強方法としては、英語文法の参考書を見たり、学校の先生に聞いたりするのが一番早くて良いと思います。 ③文章の構造を自分で分類できるようにする ②で「SVOC」の役割を理解することができたら、次は実際の文章を自分で「SVOC」に分類していきましょう。初めは短い文章でかまいません。英文法の問題集に載っている文くらいの長さで良いと思います。慣れてきたら少しずつ文章を長くしていってください。学校のリーディングの教科書があればそういったものでもかまいません。 「ここからここまでが主語で、この単語にはこの部分が修飾していて...」などというように、かたまりを意識して分類してください。 ④文章の構造を意識しながら英語長文を読む ここまでくれば、英語長文を読む土台は十分固まっています。後は、実際に英語長文を読んで実践を積んでください。初めは慣れてないため読めないことも多いかもしれませんが、土台がしっかりしているため辛抱強く読み続けていれば、読めるようになります。 さて、英語長文を読めるようになるための4ステップについての説明は以上になります。ここからは、時間内に読めるようになるためのアドバイスをさせていただきます。 まず、①の英単語を覚える際に、英語→日本語が1秒以内にできているでしょうか。もしまだそこまで固まっていないならば、固めることをおすすめします。 次に文章の構造に関してですが、英語長文を読む際、「ここからここまでが主語で、この単語にはこの部分が修飾していて...」などというような、かたまり、をどれくらい意識できていますでしょうか。日本語に訳さず英語のまま読む=前からかたまりごとにどんどん訳していく、ですので、ぜひ意識してみてください。 最後に、音読はどれくらいされていますでしょうか。英語長文を速く読めるようになるために、音読は物凄く効果が高いと言われています。英語の勉強時間のうち、半分は音読にあてよう、といった言葉もあるほどです。ぜひ音読も毎日行なってください。 以上で回答を終わります。入試本番が迫ってきていますが、決して焦らず、丁寧に勉強に取り組んでください。 頑張ってください。応援しています。
大阪大学工学部 yoshi
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長文読解に文法を活かせてない
でも文法と文章の連関性について疑問を持てただけでも大きな成果と言えます。 文章を読むということ自体にもレベルが存在します。 この間も掲載しましたがまず単語があって、それを並び替える際のルールである文法(文を作るための法律と考える)があって、文をいくつか集めてパラグラフになったら文と文の関係性について考える英文解釈があって、さらにパラグラフをいっぱい集めて長文ができて文章問題になって・・・。ということを意識しましょう。 まず、単語です。 一通り隈なくチェックし、単語帳にあったものは確実に仕留めましょう。単語帳に加えるもよし。エクセルでまとめておくのもよし。〔後者は大学生がよくやります〕 ここで1つ。 ちなみに音読する際に使用する教材は必ず単語をすべて理解した上でやらないと効果がありません。 音読は日本語を通さず英語を英語のまま理解する作業なので、わからない単語があってはならないのです。音読自体も、ただやるのではなく、さまざまな方法が考案されているので、参考にしてみてください。正しいアクセントや発音で音読することによって、リスニング力の向上も期待できます。 話が脱線しました。 単語は以上です。 続いては悩みの種、文法。 ちなみにですが、文法と英文解釈は同じ領域の作業です。ただ、英文解釈自体は文法が完璧に入っていることで意味があるものなので、必ず英文解釈をやる前には四択文法問題と語句整序は制覇しておいてください。 あと、文法と一口に言っても、「書くときに必要な文法」と「読むために必要な文法」とがあるので混ぜるな危険です。 読むために必要な文法は、基本五文型、接続詞の用法、時制、形容詞用法なとです。 例えばですが、同じif節でも過程と条件は大きく違います。接続詞あるあるで、同じ語を用いていても用法が大きく異なることがあります。 その際に文法は活きるのです。 用法を見極め、意味を確定していくことが可能となります。 修飾関係の見極めなとが英文解釈問題ではよくテーマにされますが、そうしたときに素早く判断できるよう、文法の知識をアウトプットできるようにしておいてください。 とりあえず、英文を復習する際には、五文型に分け、それぞれの文の成分を書き、修飾関係を〔〕などを用いて明らかにしていきます。 そこから、修飾関係に注意しながら一文一文訳していきます。訳す作業は書かなくてもスクリプトを見ながら声に出せば十分です。もし、スクリプトと、間違えている部分があれば修正し、その一題を完璧にしていきていきます。 全部一通り訳し終えたら今度は一定の速度で読むトレーニングをします。かなり前の投稿で行った通り、Marchであれば15~20行、早慶であれば24±α行くらいを3分から3分30で読めるようにしていきます。 ここで注意してほしいのは、速読ではないことです。 なぜなら速読をできるほどのレベルを大学受験の段階で習得することは不可能に近いからです。 本番、焦って早く読もうとして内容が入って来なくてまた焦る、、、みたいなことではいけません。 いつでもどこでも同じスピードで読めるようにする事で本番の不安を軽減できます。以前の投稿で過去問の使い方でも話した通り、ブロック読みができるよう努めてください。 こんなもんでしょうか?とりあえず語学は解く前に読めることが重要です。まずは読むための練習をし、そのあと解くためのテクニックを磨けるよう努力してください。
早稲田大学商学部 #かーきん
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