併願校の過去問はどのくらいやれば良い?
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
アミーゴ
早稲田大学文学部志望の高校3年生です。
私は、第1志望は早稲田大学文学部で、第2志望以降は
・上智大学外国語学部
・立教大学文学部英米文学専修
・武蔵大学国際教養学部
・東洋大学文学部
・神田外語大学外国語学部
を併願校として受けようかな、と思っています。
高校2年生の頃までは立教大学文学部が第1志望で、高校2年生の夏頃から早稲田大学文学部を目指すようになりました。
なので、立教大学と早稲田大学の赤本は持っていて大学独自の試験を課す一般入試でどちらもいこうと思っています。
そこで質問なのですが、皆さんはどのように併願校の赤本を解いていったのでしょうか……?
私は立教大学と早稲田大学以外の受験は共テ利用方式でいこうかな、と思っているのですがこの考えは甘いでしょうか……?💦
宜しければ、皆さんが併願校の赤本をどのくらい解いたのかを知りたいです!
また、私の併願校の中で「この大学の赤本は買っておいた方が良いんじゃない?」というものがありましたら、そちらも併せて教えて下さると有難いです……!🙇🏻♀️
回答
小林拓海
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
併願校の過去問については私は1学部につき最低3年分、最大6年分は解いて、入念に対策して臨みました。
併願校は本命校とは違った雰囲気の問題が出て、結構難しい場合もあるので、ちゃんと対策すべきかなと思います。高3の9月から早稲田対策を本格的に開始する11月までの間の2か月でしっかり解いていました。
共通テスト利用を選択されることに関してですが、共通テスト模試の成績がどれくらい良いのかによって判断すべきかなと思います。よほど伸びている人でない限り、共通テスト本番の点数は河合塾の最後の模試になる共通テストプレのときの成績と同じくらいか、若干下がるくらいになることが多いので、11月末に行われる共通テストプレの成績で共通テスト利用することが危険か、妥当かの判断をすることになるかなと思います。
ただそれを踏まえたうえで参考になればと思い、昨年私が教えて慶應義塾大商学部に受かった生徒の例をお伝えします。彼の偏差値がアミーゴさんと同じくらいでしたので、もしかしたら比較対象にはなると思います。彼は共通テスト利用形式を苦手とするタイプの生徒で、英検準一があと少しで合格できなかったもののスコアを持っているという状況で共通テスト利用を受けて、ボーダー70%のところは合格することができていました。
それをもとに見てみますと、アミーゴさんの志望校の場合ですと、
・神田外語大学外国語学部ポルトガル、ベトナム、タイ、インドネシア 学科 59%
・武蔵大学国際教養学部経済経営学科 65%
・神田外語大学外国語学部英語 学科 70%
は現実的に狙える可能性があると思います。
一方で、
・東洋大学文学部英米文学科
73%
・武蔵大学国際教養学部グローバルスタディ学科 76%
は共通テスト対策をかなりしっかりやるか、アミーゴさんが共テ形式を得意とする場合は十分射程圏内で、
上智大学外国語学部
英語 88%
ロシア語 82%
は不可能ではないですが、かなりワンチャンス狙いの様相を呈しているのかなと思います。
個人的にこちら仮に私がアミーゴさんの立場だったら、神田外大、武蔵大、東洋大のうちどれかひとつは一般入試を念のため受けて、そのうえで早稲田と立教以外の大学すべて共テ利用にする(1大学を一般と共テ利用両方受ける形にする)と思います。
実際に受験した感触として、アミーゴさんにとってやはり結構本命校に近い立ち位置にある立教大学が一般入試の初戦になってしまうのは、緊張で力んでしまう恐れがあると感じます。
共通テストから時間が空いているなかで、いきなりスタートが本命校からというのはこれはこれでプレッシャーがだいぶかかるので、個人的には東洋大、武蔵大、神田外大の一般入試の過去問を夏〜秋に解いていただき、アミーゴさんにとって一番解きやすいと感じた大学を一般と共テ両方で併願して受けるのがベストなのかなと思いました。
そうなったときに赤本はその一般入試と共通テスト利用を併願する先の大学の過去問を購入してしっかり対策し、臨んでいただくと抜かりなく準備ができるのではないか、と感じます。
費用がかかることですし、最終的にはアミーゴさんのご判断を尊重しますが、個人的には早稲田や立教に受かりたいからこそ、むしろ併願校対策はしっかりやるべきかなと思います。併願校に合格したうえで立教・早稲田に向かうのと、併願校がひとつも受かっていない状況で立教・早稲田に向かうのとでは、これは明らかに前者のほうが精神的なゆとりを持って本番に臨める可能性が高くなると思います。
一見楽勝で受かると思われる大学は受ける意味がないように感じるかもしれませんが、私の経験上では入試会場での『緊張状態のなかでも問題がちゃんと解ける』ことを実際に体験を通じて確認できることは大きな自信に繋がりますし、本命校合格に向けての流れが作れるので、プラスになることが多いのではないかと感じます。
参考にしていただけたら幸いです。
コメント(1)
アミーゴ
とても詳しくわかりやすいご回答、本当にありがとうございます!!✨
私も学校で赤本を借りたりして、併願校の問題にも少し触れていこうと思います!