夏休みからの過去問演習
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はこ
神戸大学経営学部志望の高3です。
夏休みの計画を立てるに当たって、過去問演習の方法を具体的に教えていただきたいです🙇♀️
今は「神戸大の○○15カ年」を国数英持っています。11月上旬の神戸大オープン模試までに15カ年を終わらして、最新の5年分は共テが終わってからの演習で取り組もうと考えています。(こんな感じでいいのでしょうか?)
15カ年の本は譲り受けたもので2008年までの15年分が載っているのですが、古くても大丈夫ですか?
15カ年の本が単元別に構成されているのをうまく使う方法や具体的な取り組み方、過去問研究、復習方法などを教えてください!
また、共テが上手くいかなかった時に考えている国公立大の過去問はどれくらい解いたらいいのでしょうか?
過去問に取り組むペース、いつまでに何年分終わらしたらいいのか、共テの勉強との両立方法なども教えていただきたいです。
よろしくお願いします🙇♀️
回答
ちる
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初めまして。私が数学バカなので数学の例えが多いですが、他の科目にもある程度は言えることなので応用させてくださいね。
夏休みから過去問を始めようという心意気は本当に素晴らしいものです。ですが少し待ってください。基礎は大丈夫ですか?
基礎を固める最後の機会は夏休みです。まとまった時間が取れるラストの期間ですからね。最近の記述模試の結果はどうでしたか?判定も大事ですが、まずは解けた問題とできなかった問題を見てください。例えば数学。最初の小問集合はしっかり取れていますか?全統であれば英語は文法の問題もありますよね。落とさず取れていますか?
基礎が固まってない状態で過去問に手をつけて、分からないで終わって解答見て、というのは本当にもったいないことです。もし私の言葉にドキッとしてしまったのであれば、夏休みは基礎固めに徹することをオススメします。ちなみに私は夏休み明けから12月入る前までで各科目15年分ほど解きましたよ。全然間に合います。
もし基礎はできているというのであれば、過去問演習を始めても構いません。むしろ始めましょう。ですが過去問演習の意義を間違えないでください。
これは多くの受験生が間違える事なのですが、過去問演習はその大学の「問題の対策」にはなり得ません。というのも、確かに20年単位とかのレベルですが、東工大では同じような問題が出たことはあるし、私の在学している北海道大学では1980か1970年代か忘れましたが、そのあたりの問題と最近の問題で、似たようなのが出たことはあります。ですが、所詮”その程度”です。なぜ、過去問に取り組むのか。それはセットの演習に慣れて時間配分とか、簡単な問題と難しい問題を見極める力とか、傾向とか、そういうのを学ぶためです。
もちろん例えば数学で、ある年の問題で使った解法が別の形で出てくることはありますが、それを学ぶのがメインでは無いです。
そもそも受験勉強は出る問題を当てる戦いでは無いのです。過去問に触れ、思考力を鍛えて、傾向を学び、選球眼を身につけて、いざ初見の問題に出会ったときにどれだけ戦えるかを競うのです。
さて、長々と話してしまいましたが、具体的な取り組み方についてお話します。15カ年は便利なのですが、それを一からやっていくことはおすすめ出来ません。私は東進の過去問データベースなどを使って、1年分を印刷して、それで時間を計って取り組むことをおすすめします。ちなみに神戸大であれば赤本のサイトから実際の答案用紙も印刷できると思うので、コンビニとかで印刷してやると良いです。特に数学は。
1年セットでやることで、過去問の意義が1番引き出せると思います。事前情報なしでやってください。神戸大の文系数学が何問セットなのかは存じ上げませんが、例えば4問セットだとします。問題を開いて、解き進めたときに、その問題がいわゆる難問なのか否か、それを見極めることを意識してください。これはひとつのやり方として聞いと欲しいですが、解いてる時、もしくは解き終わったあとに、各大門にA〜D(Dが難しい)で評価してください。15カ年を見ると恐らくこの難易度が書かれてると思います(もしかすると神戸大文系であればA〜Cかも)。この難易度に一致するかを確かめてください。もし自分がその難易度とズレている場合、特に「難しいと思ったけど赤本はAだった」という問題は危険です。その単元を復習する必要があるかもしれません。
また、できるだけ塾でも学校でも先生に添削してもらうようにしましょう。数学や英作文、国語も記述に差がつきます。
過去問研究については、まずは15カ年の最初方に載ってる分析をよく読んでください。あとは解いてるうちに言葉には表せない何かを掴めるようになります。
復習方法ですが、それこそ15カ年が役立つと思いますよ。復習でもう1回時間を計ってセットで解く必要はありません。ですから、セットで解いたあとに15カ年に解けたのか、まあまあなのか、全然ダメなのかなどを何かしらの記号でメモしておいて、復習の時にその15カ年を使って解いていくのです。
あとは、最新5年を取っておく必要はありません。気になるなら別に取っておいてもいいですが。そこは好みの問題なので質問者様の好きなやり方にしてくださいね。少し古いなども特に問題ありません。それこそさっき言った東進の過去問データベースには最新年まで載ってますから。それを使えば取り組むことが出来ます。
取り組むペースですが、添削がかえってきて自分の記述の内容までよく反省してから次の年をやる方が良いです。ですから任せる先生がどれくらいで添削を返却してくれるかによります。
いつまでに何年分か、という話ですが、正直共テの後も1ヶ月もあるので、そこでもかなり進められます。明確に決まってる訳では無いですが、例えばもし早く過去問を終えてしまったら別の大学の問題を解いたり、少し難しめの問題集をやると良いかもです。
共テとの両立ですが、共テは舐めてると終わります(体験談)。12月に2次対策をキッパリやめて共テに取り組みましたが、望むような点数は取れませんでしたね。結構しっかりやった方がいいですよ。両立方法は別にないですね笑。ちゃんと両方やればそれは両立です。2次試験に囚われすぎず、まあ6:4くらい(4が共テ)でやれば良いのではないでしょうか。これは個々人の共テの仕上がりにもよりますからなんとも言えません。学校の先生とかに相談するのが良いと思います。
かなり長くなりましたがこんな感じです。頑張ってくださいね。応援しています。
コメント(2)
はこ
ご丁寧に、本当に、本当にありがとうございます…😭まだ基礎に自信があるとは言えないので、夏休み中は基礎固めに徹しようと思います。悔いの無いよう、全力で頑張ります!
ちる
はい!全力出して頑張ってください!
応援しています📢