神戸大学に受かるために
現在,東北大学工学部に在学している理系大学生ですが,参考までに一つ私の大学受験の戦略を回答しておこうと思います.
まず共通テストに関して.高2のこの時期にしてはなかなか点数を取れている方ではないでしょうか.私の場合は共通テストで7.6割と,そこまで高くないまでも合格を果たしています。国語の点数は維持し,英数理社の点数を上げる,というのがしばらくの目標となってくると思います.
国語に関して.正直私自身理系なので国語は優先度か低かったです.というのも,量をこなしても点数が安定せず,これに時間を割く必要はあまりないと感じたからです.質問者さんの場合は国語でかなり高得点を取れていますので,自分のやり方で問題ないかと思います.
英語は情報処理を効率よく行っていくことで高得点が狙えると私は考えており,ある程度の語彙,文法の知識がついてきたら過去問や模試を解きまくる.というのが最善であると考えています.リーディング,リスニング共に問題に慣れることが重要です.
数学に関して.はっきり言って暗記ではありません.共通テストの数学では,分野ごとに出題されるため解法を暗記すれば良いと感じるかもしれませんが,解法を覚えていたとて計算の工夫ができなかったり,問題の意図が読み取れなかったりすると大幅に時間をロスしてしまい,問題を解き切る事ができません.また,パターンで暗記してしまうと思わぬ落とし穴にハマってしまいやすいのが共通テストの数学という印象があります.まずは自分の苦手分野を見つけて克服,そのできるだけ多くを解く訓練を積むのが良いと思います.
理科に関して.文系の場合は基礎科目をやるのが一般的であると思うので,そこまで難しいことは無いはずです.それこそ理科の基礎科目は暗記でも正直乗り越えられると感じられます.しかし,文系の方々は理科や数学を伸ばすより国語や社会のほうが高得点を狙いやすい,と思う人が多いと思っていますので,もし勉強していて伸びが感じられなかった場合は妥協が必要かと思います.
社会に関して.これは私は特に何も言うことはありません.社会こそ真の暗記科目であると思っているので,英語と同じように毎日コツコツやるのが良いかと思います.
共通テストの伸ばし方は基本的に,全体の基礎知識をつける→問題を解けるようになる→時間内にできるだけ精確に問題を解く.というステップでやっていくと良いでしょう.
ここで私の受験戦略をお話します.私はサッカー部に所属しており,冬の選手権予選まで残って部活をやっていたため,引退が3年の11月頃でした,ここから受験勉強を始めるとなると絶対に追いつかないことはわかると思います.そのため,自分の目標とする大学と,共通テストの結果や過去問・模試を解いた手応えを基準とした自分の妥協点を作りました.私の場合は3年の春から夏頃に受けた模試で筑波大学でA判定をもらっており,ここから他の人が伸びて自分はぎりぎりになるだろうと思い,当初の目標は現状維持,筑波大学合格としていました.しかし,部活を引退していざ過去問を解いてみると,割とスルスル解けてしまったので,逆に怠けて勉強しなくなるな,だったら一つ上のレベル目指して勉強して,ダメそうだったら筑波大学にしよう,というふうに考えました.結果,共通テストがボーダーちょい下だったので東北大学を目指したのですが,それでも追い込みが必要だと思い,私立は一つも受けず,後期も出願せず,落ちたら浪人という覚悟で勉強しました(勿論浪人なんてお金はかかるし1年耐えられないしで嫌ですし,かと言って理系私立は学費高くて行きたくなかったですし対策する時間もありませんでしたし).妥協点をどうするかは自分次第ですし,共通テストを受けたら学校で自分の志望大学の人たちがどのくらいの点数を取っているかの分布表を先生に見せてもらえると思うので,それを参考にしてください.もし勉強するやる気が起きないのなら,このようにするのも一つの手だと思います.そして,国立二次の対策の話です.
共通テストを終えたら二次の対策に入ると思います.これは共通テストまでにちょこちょこ行っているはずですので,まずはその確認からしましょう.国立二次の対策に最も良い参考書は,私は赤本(もしくは駿台の青本)だと思っています.というのも,普通の参考書はあくまでさまざまな問題の典型例を扱っているだけで,自分が受ける大学で必ずしもそれが出題されるとは限らないしむしろ確率は低いと考えられます.神戸大学ならなおさらその応用の応用がでてもおかしくないとも思います.知識をつけることに関しては参考書のほうが良いかもしれませんが,対策となるとやはり赤(青)本が良いと考えられます.実際私は,学校の教材+シス単+赤本
だけで受験を乗り越えました.私は学校の数学,物理,化学の教師が自分に合っていたので学校のやり方で学習しました.英語のみ個人塾に通い,文法は3年の春休みには今と同程度の理解があったと思います.また,神戸大学の問題のみを解くのではなく,似た問題でレベルの高い問題,例えば,数学において,(1)〜(4)と誘導があるのに対し,同じような問題で誘導がないような大学を探し,それで訓練するのも良いと思います.実際私は数物化の3科目で,早稲田大学の理工学部の赤本を10年分程解きました.名付けて,あれ?自分の受ける大学の問題簡単じゃね?錯覚作戦です.非常に有効なので試してみてください.
受験の戦略というと,このような感じでした.
神戸大学を目標とするのならば,その一つ上,下のレベルの高公立大学と,滑り止めをとるのであればその私立大学のレベルを夏には把握しておくこと.そして,できれば秋頃の模試で神戸大学C判定だと良いのではないでしょうか.あくまで私の感覚ですが…… 夏が終わると部活引退組がギアを上げてくるので自分も切り替えなきゃいけないのである程度余裕があるくらいのレベルには行きたいです.
質問者さんが現在どのような学校生活を送っておられるのかはわかりませんが,登下校の時間や休み時間,部活の時間など様々な事を考えて生活を組み立てていく必要があります.自分は部活が終わってからは2:00就寝7:00起床7:30登校をしていました(家が学校から近かったためです).塾から帰った後は自分はその復習を翌日の朝までに終わらせるようにしていました.私は眠くなるまで勉強しようスタンスだったので可能でしたが,塾の講義がなかなかしんどいなどでしたら英単語でも古典単語でも,ほんの少しでもできることをやれば十分です.まだ1年ありますのでゆっくり計画を立てると良いと思います.自分は11月からの3ヶ月受験だったので(笑)
長々と記述しましたが,あくまでこれは私が高2終わりの春休み(ちょうどこの時期くらい)に今でぼんやり思い描いていたことです.本当に合格したいのであれば,利用できるものすべてを利用して合格をつかみ取ってください.質問者さんの合格を祈っています.
私も再来年度は大学院入試という受験が襲ってくるので,また勉強しなきゃいけません.お互い充実した人生を過ごせるように頑張りましょう.