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証明問題について

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6/9 15:33
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ニッシ

高1 愛知県 大阪大学理学部(61)志望

阪大理系志望の新高2です。 数学の証明問題について、どこから手をつけてどのような論理展開で書けばいいのか分からず、さらになにが言えれば証明終了になるのかも曖昧です。どのようにしたら証明問題が上手く解けるようになるのか、練習方法や解決方法を教えていただきたいです。

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京都大学農学部

すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
はじめまして。 証明問題は苦手な人が多いです。なんでか分からないけどめっちゃ減点された、みたいな経験も私にもありました。 ちょっと難しい話になってしまいましたが、無駄にはならないと思うので、参考にしてもらえればと思います。 例えば、「AがBであることを証明せよ」という証明問題があった時に、Aを変形していってBを出します。すなわち普通に問題の答えを出す時と流れは同じです。場合によってはBを少し変形して、アプローチを定めることもありますが、基本的にはこれで解きます。そもそも普通の問題解くときですらアプローチが分からないというのは、証明問題以前に数学全体の理解度が足りていないので、基礎からきっちりやり直しましょう。証明云々はその後です。 ただ気をつけなければいけないことはあります。むしろこっちの方が大事です。 証明問題で求められているのは論証力です。答えを与えている以上、答えを出す能力より論理的に思考する能力が求められます。じゃあその論理性とは何かと言うと、必要性・十分性です。 「AであるときA'となり、A'であるならばB」といった流れで解く時、A'はちゃんとAの条件を全て満たさなければいけません。言い換えると、A'がAの条件を網羅するようにA'を設定しなければいけません。これが必要性です。満たしていない場合、「Aであるとき必ずしもA'とは言えない」となり証明は間違っていることになります。また、A'の条件がBの条件に全て含まれていないと、「A'であるからと言って必ずしもBにはならない」となってこれもまた証明が間違っていることになります。よってA'はBの条件を満たさないといけません。これが十分性です。よくある例としては、a=0となることを忘れて両辺をaで割ってしまって減点される、というのはよく聞きます。これは必要性が失われている(十分性は担保されている)ことになっています。
結構難しい話をしている(ベン図使うとわかりやすい)ので、訳わかんなくなっているかもしれません(多分私も上手く記述できていないかもしれません)。なので、おすすめの参考書を紹介します。これは私が浪人中も使っていたのですが、旺文社の「軌跡・領域 分野別標準問題精講」です。奇跡・領域分野は必要十分が理解出来ていないと点がとれません。必要性あるいは十分性が失われていると答えの図形が変わるからです。この参考書は必要性・十分性を漏らさない演習に特化した、すなわち同値変形の訓練に特化した参考書です。内容は奇跡・領域ですが、この同値変形の能力は数学全般に必要な能力です。特に京大は記述にうるさい大学で有名ですが、何がうるさいかと言うと、他大学だったら見逃す必要性or十分性の漏れを逃さないということです。したがって京大志望者には欠かせない能力です。初めの章では必要性・十分性とは何か、なぜ大切なのか、という話をかなり簡単な問題で説明してくれます。なので、自信がなくてもやる気さえあれば取り組めるようになっているので安心してください。という訳で是非やってみて下さい。 証明終了とは必要性or十分性あるいはそのどちらもが担保されて始めて言えます。なので必要性・十分性をちゃんと理解していないと証明を終了させていいのか分からないままです。よく最後に注意書きを書き忘れて減点、なんてありますが、必要性・十分性をちゃんと把握していればそんなことは起こりません。 メタ的な話として、綺麗に記述できないという時は、グラフなど使うといいです。文字とは基本一次元的な情報なので、意外と情報を込めることが出来ない。ところが2次元になると一気に情報の密度が上がります。なのでグラフの使い方を身につけましょう。上で紹介した参考書はそれも教えてくれます。 また、スペースが足らないなどの問題は、いきなり書き始めるのでは無く、余白に計算をしてどれくらいの分量になるのか確かめる、などがあります。場合分けが発生しているだとか、関数の処理が数回必要などの情報が把握出来ます。整数問題などでも、実際に片っ端から整数を代入していくとアプローチが見えたりします。一石数鳥なので効果はあります。ただあとは、すごく酷いアドバイスだとは思いますが、経験で補うと言うしかない気がします。たしかに解答欄の真ん中に線を引くだとか、こまめに式に番号を振って説明部分を簡略化するなどのコツはありますが、根本的な問題としては経験によると思います。ある程度問題演習を積んでいると、どれくらいの工程が必要か見えてきます。 以上です。情報過多かもしれませんが、とりあえず参考書を手に取って見てみてください。もっと分かりやすく説明してくれてます。 それでは頑張ってください。
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京都大学農学部

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物化選択で、センターは地理です 二浪して受かりました 人よりは辛くて長い受験生活を経験しているのでその分色々な話が出来ると思います たまに顔出します

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数学の証明に強くなりたい
はじめまして。 問題を解くことは出来るけれど、いざ証明するとなると何から書けばいいのか、またどういうことに注意すればいいのか分からないという人に向けての話をします。問題が解けるのが前提です。 証明に必要なのは能力は2つあると私は考えています。それは、描写力と同値変形力です。以下で詳しく説明します。 1つ目、描写力。 これは証明に限らず多くの数学の問題にも必要なことですが、自分の頭の中で想定されている内容は答案用紙に過不足無く表現しなくてはいけません。たとえ頭の中で正しい道筋が出来ていてもそれが反映されていないと点数にはなりません。もちろん分野によってある程度パターンはあるので、問題演習を通して訓練していく、というも大事ですが、もっと一般的なコツがあります。 結論から言うと、図示してみることです。文字列は情報を1次元的(正確には1次元では無いので、私は1.5次元と勝手に呼んでます)にしか伝えられません。しかし図示して2次元にすることで、情報の密度や見やすさが段違いになります。とりあえずわかりにくい内容だったり、混乱してきたりしたら図を書く癖をつけましょう。図を書くことで分かりやすくなるのはもちろん、情報が整理されて見通しが良くなることもあります。答案用紙の場所をとると思うかもしれませんが、長々文章を書くことを考えると慣れればかなりコンパクトな答案が書けるようになります 申し訳ないですが、この力が身につくおすすめの参考書は一概に提示出来ないです(分野を跨ぐことなので)。しかしあとでも触れますが、標準問題精巧シリーズは図示を駆使したかなり見やすくてためになる回答が多い印象です。苦手な分野を中心に見てみてください。 2つ目、同値変形力。 いわゆる必要十分条件を揃えることです。よく最後に「これらの答えは与えられた条件を全て満たす」を書き忘れた、などと聞きますが、これらは必要十分がちゃんと把握出来ていないからです。それが出来ていれば描き忘れることはありません。 そもそも必要十分とは、与えられた条件に対して今求めた条件が大きくなってないか、あるいは小さくなっていないかを把握する作業です。与えられた条件より大きい条件では答えを満たさないとこもあるし、問題ない時もあります。それを把握するには必要条件とはなにか、十分条件とは何かをちゃんと理解していないと行けません。 多分ここで色々説明しても混乱するだけだと思うので(私も正確に説明しきれる自信がありません)、おすすめの参考書を紹介します。分野別標準問題精講シリーズの「軌跡・領域」です。軌跡・領域分野はただ与えられた条件を同値変形して出た答えを図示するだけというシンプルに演算能力を問うてくる分野です。従ってこの分野をしっかり学べば必要十分の理解が深まり、同値変形力が身につきます。そしてこの参考書(問題集)は必要十分をかなりの基礎からしっかり分かりやすく説明してくれます。1つ目で話した図示するコツも教えてくれるのでおすすめです。 上の2つの点を理解して、参考書や問題集にしっかり取り組めば、証明の記述に困ることはなくなると思います。ただ一番初めにも書いた通り問題自体は解ける前提なので、変形過程は置いておいてそもそもアプローチが何やってるか分からないという時は、その分野の基礎をしっかり学び直しましょう。 以上です。 コロナのせいで色々煩わしいことも多いとは思いますが、頑張りましょう! 応援してます。
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文系数学
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現代文の勉強の仕方
勉強方法 悩みの原因 考え方 参考書の順でお伝えします。  根拠にこだわること。 を勉強方法としてを勧めさせてください。  解答の根拠がズレていること。 悩みである、解答が的を射ら無い原因はこれのことが多いです。解答と全く違うことを書いてしまうこと私も沢山ありました。なんとなく解いていたんですね。ですが根拠にこだわったことでセンター試験では点数を1ヶ月で2倍に伸ばし、170点を取れる力をつけられました。 現代文は数学の証明問題と同じ考え方です。 似てる点が2つあります。 1つ目は、根拠が問題の中にあることです。 2つ目は、部分と全体で採点していることです。 1つ目に関して  例えば相似の証明では、3つの角の大きさが二つの図形の間で等しい。という根拠を図形の中から拾うことで、相似を証明していきます。その過程では、こことここが等しいから、、、と根拠を集め、因果関係を作ります。そしてこの時、例えば過去に解いた問題の経験といった図の上に無いものは記述しないと思います。  現代文も同じです。記述であれ、選択肢であれ、使うのはあくまで、文章中に散りばめられた根拠です。根拠を論理的にすなわち、聞かれたらことに答える形で並べていきます。決して過去の文章の経験を参考にしても、解答には使いません。 2つ目に関して  証明問題は部分点があります。現代文の記述も同じです。部分点があります。では、部分点とはなんでしょう?それは、根拠のことです。 というのも、例えば先の相似の話では三角形abcと三角形defうち、角aとdが等しいことを記述したことで点がつきます。そして、この根拠の記述で漏れなくすべての根拠を提示したうえで、相似を証明した時に満点になります。合同を証明しても満点にはなりません。この時の、根拠が部分であり、相似が全体であります。 現代文でも、正しい根拠が見つけられていれば点数がつきます。漏れなく根拠を集め、何、何故といった問題の問いに答える語尾で終わらせることで全体として問題に答えられているかを見ています。  自分が採点者になったときに、採点基準ほしいですよね。採点基準となるものが根拠なので、これが記述してあれば○。その内容は解答作成者が本文から引っ張ってきています。ですので、作成者と同じ所から引っ張ることが必要ということです。 以上のことから、 実践する参考書としては、センターの過去問と要約問題(例えば一橋大学の要約問題 解答が載っているので自分でも確認ができます)がおすすめです。 センターの過去問は選択式ですが、根拠が本文の中に明確に存在していることがほぼ絶対といっても過言ではありません。なんとなくコレではなく、ここにこう書いてあるから、この選択肢と自信を持って選べるようになるまで練習しましょう。 間違った所を根拠にした場合、作成者の論理展開をなぞりましょう。最も合理的な論理展開をしています。 何故なら不特定多数の人間を納得させる論理展開の下に解答が導かれているからです。何回も解くと、根拠にこだわる癖がつきます。最初は難しいと思いますが、時間をかけてでも根拠に拘りましょう。まず論説、次に小説の準備でやると良いです。 解答の根拠集めは要約でもできます。要約は根拠×記述力が必要な最高の練習方法です。 根拠を漏れなく集めないと、要約になりません。 また、集めたものを自分の論理展開ではなく筆者に寄り添った形で並べないと要約になりません。 決められた字数でまとめる力がつきます。 総合的な国語力が鍛えられます。 やり方はまず、字数を気にしないで要約します。漏れなく拾えたら、次に短く所定の字数に減らします。 必ず先生や他人にみてもらいましょう。 最後綺麗に完璧な解答を書きます。 大体最低3回は一つの文章でブラッシュアップしましょう。 現代文の天敵は思い込みです。自分があってると思うかではなく、万人があってると思う解答にする必要があります。 根拠にこだわって学習してみてください。
慶應義塾大学商学部 パオパオ
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現代文
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数学が全然できるようにならない
こんにちは!RIZと申します。 問題集の問題は解けるけれど初見の問題では解けなくなるということですね。 まずとても当たり前の話をしますが、数学は問題文から解答を考えなければなりません。現在の、問題集の問題は解けるけれども初見の問題では手が止まってしまうというのは、単に問題集の答えを覚えているだけに他なりません。そこで、今回は初見の問題でも解けるようにするためにはどのようにすれば良いかについてお話しします。 前提として、数学の公式や定義はしっかり学習しているとします。もし質問文に書かれている数学用語というのがこうした公式や定義であるなら、定義はまずしっかり覚えてください。そして公式についてはできれば丸暗記するより、導出できるようにしたほうが良いです。ただもう時間があまりないので最悪丸暗記でもいいですが、導出できるようにすることで、なぜその公式が成り立つのか理解できるので覚えやすくもなりますし、もし忘れてしまっても対応できるようになるのでおすすめです。例えば三角関数の2倍角とか3倍角なんかは加法定理とか、数3ですがド・モアブルの定理などから簡単に導出できますよね。加法定理を毎回導出するのは流石に面倒ですが、2倍角や3倍角を加法定理から導出するのは少しの時間でできますよね。このようにあまり覚えていなくても簡単に導出できる公式はなるべく導出できるようにした方が良いです。 さて、話を戻しますが、以上のように公式や定義が頭に入っていることを前提として、初見の問題でどのように対処するべきかについてお話しします。まず冒頭でもお話ししたように、数学は問題文だけから解答を考えなければなりません。そこでまず、問題文の条件に着目します。条件というのはいろいろあります。例えばnを自然数とするとか、x、yが円の方程式を満たしているとか、垂直に交わるとか、さまざまです。他にも、直接的には書かれていないけれども重要な条件もあります。例えば与えられた式が対称式であるとかです。こうした条件から、解答を考えていきます。例えば上の例で言えば、nを自然数として、かつnに関する命題が与えられて証明しなさいといった問題であれば、自然数かつ証明問題であることから数学的帰納法が浮かびますし、x、yが円の方程式を満たしていて、かつx、yの2変数からなる関数の最大最小を考えたい時、xとyが円の方程式を満たすという条件から、θを媒介変数としてx、yをcosθとsinθで置くとかが考えられます。他にも、垂直に交わるという条件があれば、例えばその垂直に交わる直線の傾き同士の積は−1とか、内積0とか、あるいは図形的に三平方の定理を利用することも可能かもしれません。以上のように、条件を見たときにいろいろなことが考えられるようになることで、初見の問題で同じような条件が出てきたときに対応できます。もちろん入試問題というのは問題集には載っていない初見の問題である場合がほとんどです。なので普段解いている問題と全く同じでないのは当たり前ですが、条件に関して言えば部分的に共通していますよね。なのでこうしたことが想起できるようになれば、初見の問題でも対応できるようになるわけです。しかしこのように、条件を見てそこから解法を想起するというのは初見では無理ですよね。それを問題集から学ぶわけです。つまり、ただ問題を解いて、解けなかったら答えを見て覚えて終わりではなく、解法を見たとき、それが「なぜ」そうなるのかを考えます。そして、もし自分が初見でその問題を解くとしたら、まず問題文のどの条件に着目するのかを考えます。このようにすることで、解法のストックを増やしていくわけです。とにかく、解答を見たものでも初見だったらどうするのか、そして「なぜ」そうするのかまで説明できるようになることで、初見の問題でも、それまでストックした解法の引き出しから解法を想起でき、対応できるようになるわけです。なのでまずは今までやった問題集で、問題文のどの条件に着目して、「なぜ」その解答になるのか考えながら学習するようにしてみてください。以上になります。ご質問などありましたらコメント欄の方でお願いします!
大阪大学経済学部 RIZ
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文系数学
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数学の証明について
基礎は出来ていますでしょうか? 場合の数や確率は、「どれだけ公式の構造がしっかり理解出来ているか」「自分の力でどれだけ丁寧に思考が出来るか」の2点が重視されている範囲だと思います。 まず公式の理解ですが、正直なところ矛盾するようですが場合の数や確率に公式はありません。この点は多くの学生が見落としていることで、実際確率を難しいと考える人は公式を全部覚えようとしています。例えば、重複組み合わせの公式は、本質的には順列を繰り返し使っているだけです。このようにして公式を細かく分解していき、自分で1から組み立てていけるようにしましょう。この時オススメの参考書は東京出版が出している大学への数学シリーズの「解法の探求・確率」という本です。内容はかなり難しいですが、じっくり時間をかけて理解を進めれば、一通りの公式は理解できるようになると思います。 次に思考練習ですが、これは確率だけの話ではなく、数学全体の問題になってきます。勉強方法としては、難しいめの問題を時間制限をせずに自分の頭で考えることを続けることでしょう。大切なのは、採点官に見せるつもりで記述をしっかりつくることでしょう。採点をする時に自分のどこに思考の穴があったのかがはっきり分かります。出来れば学校の先生に見てもらってもいいかもしれません。まずはプラチカ辺りから確率に限らず、数学の全範囲を対象にして手を付けてはいかがでしょうか。 最後にどの方にもお伝えしていますが、今は基礎をしっかり固める時期です。基礎を勉強することに手を抜かず、ゆっくりでも確実に勉強していくのが大切ではないでしょうか。 長文駄文失礼致しました。これからのご健闘をお祈りしております!
京都大学経済学部 Ikahige
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理系数学
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必要条件の見つけ方
一言でいえば「経験」です。 必要条件の利用は青チャートなどのいわゆる網羅系参考書などでは得られない少し発展的な技術ですが、数学がある程度得意な人は過去にやったことがあったり、習ったことがあったりとそれを利用した経験があるのです。 なので質問者さんももう少し経験を積めば普通に利用できるようになると思います。 ここで必要条件の利用に至るまでの思考回路の簡単な例を紹介しておきます。 問題 「k を正の整数とする. 5n^2 − 2kn + 1 < 0 ー①を満たす整数 n が,ちょうど 1 個であるような k をすべて求めよ.」 これは2008年の一橋の問題です。下にプロセスを書いてますが良問であり考えがいがあるので一回自力で考えてみてください。 まず大前提として数学における問題と解は全て必要十分性を保っている必要があります、従ってこの問題を解く際必要十分を保ちながら解く(同値変形)のと必要、十分を分けて解く2通りに分かれます。この問題では実数でなく整数の2次方程式であり同値変形で解くのはややこしい(できることはできます)と判断しまず必要条件から絞ろうと考えます。 この問題を考える際式①が成り立つとき5x^2-2kx+1=0(xは実数)が二つの異なる実数解を持つー②「必要」がある(つまり②は①の必要条件である)ことを利用します、そうすることによってkの条件が分かります。そのもとで①を満たす整数nがちょうど1個である条件は5x^2-2kx+1=0の二つの解(α、βとおく)の差が2未満ー③であればいいということがわかります。②と③から得られるkの範囲が5=<k^2=<30かつkは正の整数よりk=3,4,5であることがあることが必要。ということがわかります。これらを実際に①に代入し十分性を確認することで必要十分性が保たれるわけです。(解はk=4,5です)今は難しいかもしれませんが必要条件を使う問題にたくさん触れることでスッと理解できるようになると思います。また僕が思いつく限りでもあと2つ別解があるので3年生になってからでも良いので試してください。 また全てnについて(n,a,xについての式)がなり立つためのaの条件を求めよなどの問題でも全てのnってことはn=1,2でも成り立つ「必要」があるな、と思い試したりすることもよくあるので覚えといてください。 質問者さんはまだ高1ということで完全に理解することはむずかもしれませんが受験期になればきっと理解できると思うのでそれまで勉強に励んでください。
京都大学工学部 Irvele
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理系数学
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形式的に覚えてしまう
数学と化学に関しては私も現役の時は心当たりがあります。特に数学はセンス的な要素が強いと思っていたので、解ける解けないの差が激しかったです。 さて、少しひねった問題が来ると解けないのが悩みということですが、まず、最低限の勉強ができていることが大事です。おそらくそこらへんはテスト期間で補っているので大丈夫かと思います。 その中で同じような問題で少しひねっている問題というのはどうすればいいかわからないと思うかもしれませんが、解き方としてはひねる前の解き方と同じようなのに気づくことはできているでしょうか?そのような問題の模範解答をじっくり吟味しているでしょうか?その時解けなかった問題はしょうがないですが、そのあとのフィードバックが大事です。そして、この解法やったことがあるなと感じることが大切です。 具体的に述べるのは難しいですが、例えば二次方程式の2解が正の値をとるための条件は f(0)>0 軸>0 判別式≧0 で必要十分ですよね。これは大丈夫でしょうか? これの少しひねった問題が例えば二次方程式の解が0<x<1の範囲で持つ条件はどうでしょうか? これは場合分けが必要ですが、そのうち2解がともに0<x<1の範囲の時はどのような条件かというと f(0)>0 f(1)>0 0<軸<1 判別式≧0 で必要十分です。これと先ほどの上の条件と比較すると同じような感じですよね?つまり端点のみに具体的な数字の条件があるときにこのような条件で進めていくのがセオリーです。 上の解法を知識ゼロから解けと言われたら厳しいものがあるかと思いますが、一通り通っていることなら問題を見たときに「あっ、この問題はこの解法かな?」と瞬時に判断できるはずです。その感覚が大事です。「あー、これどうすればいいんだっけ…?」みたいな感じになっているのは良くないです。 これは勉強する時は問題を解き始める前に一瞬立ち止まって考えください。これを意識するしないとでは雲泥の差です。これは私自身、現役の時には気づかなかったことですが、浪人してからはこのことを意識するだけで、解ける問題のレパートリーが増えました。 闇雲にただ問題をこなすだけなら、むしろその場しのぎになってしまいます。それなら、数学の問題とかは時間がないのなら問題をみてこのような解法でいけばいいかなと思えるなら解かなくていいです。 要は、解き方に“意識“して問題演習を行ってください。時間のかける方はこっちの方です。 模試の前とかは、全国模試であれば定期テストなどでできなかった問題の教科書レベルの類題を確認する感じでいいと思います。高校生は部活等で時間がないと思われますので。
慶應義塾大学理工学部 シュンペーター
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理系数学
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過去問が解けない!
こんにちは! まず北大の冠でA判定が出る地点で、いわゆる基礎は問題ないどころか素晴らしいと思います。 一橋の問題って、どうにもこうにも問題が短すぎて意味わかんないの多いですもんね。 少し僕の話になってしまいますが、僕は理系から経済学部に進んだため一橋の問題も単元の確認で使ってました。 この時に一橋の問題について感じたのは、他大学とは異なり、条件を自分で絞らなければならないという傾向があまりにも強いと言うことです。 A問題は結構条件書いてあったりしますけどね。 あんじさんも薄々気づいているかとは思いますが、文章が短い分、解答に必須な条件は必ずと言っていいほど削ぎ落とされています。その条件を見つけ出すことさえできて仕舞えば、B問題くらいならあんじさんの手にかかればボッコボコに完答できると思います。 じゃあその条件とやらはどうすれば見つかるんだとお思いだと思います。 簡潔にいえば解法を絞らなければふわっと出てきます。 何を言っているんだと言われると少し難しいのですが、あんじさんが基礎完璧だからこそ言えることです。 例えば2005年の京大文系後期の三角比というか三角関数っぽい問題。(調べてみてくださいね) 一橋に似て、問題が圧倒的にキモいです。 ただ、今回の問題では三角関数の公式、和積とか積和を駆使すれば綺麗になります。 そうすると不思議なことに不等式の条件が出てくるんですね。(詳しくはMathmatics Monsterで三角関数のところに同様の問題がありますので見てみてくださいね) このように、不等式→整数問題       sincos→三角関数 というような単調な問題は出ませんので、表面的に分かる情報をこねくりこねくりしてなんとか不等式などの情報を編み出す必要があります。 長々と何を言っているんだとお思いでしょうか? やることはわかっているのだからあとは場数を踏むしかないということです。正直数学で点数を稼ぐのはおすすめできません。手の出ないようなB.Cの問題でも、一旦30分-60分くらい考えてこねくり回して、無理なら模範解答を見る。出来なくて不安なのは痛いくらいよく分かりますが、そういうものです。できる方がおかしいくらいの気持ちでいいと思います。 過去問は、複数回解くことでその大学の傾向を肌で覚えることを可能にし、気付きにくいでしょうけど合格への距離を相当近くしてくれます。なので解けないことにビビらず、どんどん解きましょう。そしてひたすらに解き直し、再現を何度もしましょう。これで基本はどうとでもなります。 なかなか難しく厳しい受験勉強、約半年後ある合格発表であんじさんが笑顔を浮かべられるよう、心からお祈りしています。
東北大学経済学部 こう
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文系数学
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記述模試は取れるのに共通テスト模試は取れない
初めまして。rockyyyと申します。 共通テストの数学と現代文の勉強の仕方について僕が思うことを書いておくのでよかったら参考にしてください。 まず、現代文についてですが、意識することとしては次の3つのことを僕は心がけていました。 ①この段落はなんの説得力持たせるためのものであるのか ②接続詞から、どのような話の流れでどこが重要な部分であるのか予想する ③結局、この現代文全体で筆者は一番何を伝えたいのか ①については、現代文を読む上で結構大事なことかなと思います。僕は高校時代、現代文は適当に全ての長文を読んでから問題に取り組み、「大体の話の流れはこんな感じ」というくらいしか現代文全体の構造を理解していませんでした。しかし、「この段落は、この文の説得力を持たせるためにあるのか」と話の流れを理解しながら読むと、全体のながれが掴めて、内容の理解がとてもしやすくなりました。 また、僕は現代文の文章中に自分なりにシャーペンで文同士の関係性を書き込みながら読んでいました。そうしておくと、あとで問題を解いているときに、自分の現代文を読んでいた時の自分の理解を再認識しやすいのでお勧めです。 ②はみんなやっていることかもしれませんが、これも重要です。接続詞に注目することで大事なところや、そこまで重要ではない部分が区別できます。例えば、「つまり」や「だから」の順接はこれまでの内容を踏まえてまとめるところ、「例えば」はこの部分の前の内容に対して説得力を持たせるために具体例をあげるところなどといった感じです。また、これは個人的な感覚ですが、「しかし」などの逆説がある箇所は現代文全体において、筆者が重要なことをいう時によく使われるので逆接が現れた場合は注意して読むといいと思います。 ③は問い方はどうであれ、必ず問題で聞かれることです。結局筆者はこの現代文全体で何を伝えたかったのか、何を言いたいのかを全体文を読み終えた後に自分なりに言葉にしておくと良いと思います。そうすると最後あたりの問題で全体内容に聞かれても、間違いの選択肢を除外しやすいと思います。 あとはひたすら演習を積んで、無意識的に話の内容が掴めたり、この文章で何が言いたいのか、これはどういうことを伝えたいのかということがわかるようになれば良いと思います。①から③のことを意識して、あとはひたすら演習を積むことをお勧めします。共通テストは慣れが非常に重要な要素なので、たくさんやりましょう。 続いて、数学についてです。 数学の勉強法において、記述テストも共通テストでも、最も重要なことは解法を見ながら理解することであると思っています。一度間違えた問題の解法を完全に理解しないままにしておくと、同じ問題に何度向き合っても解けないままです。なので解けなかった問題に関しては、解説をよく読み、理解することを重要視すると良いと思います。 具体的にどのようなことをすればいいのかというと、僕は解説を最初から最後まで逐一理解しながら読み進めていくことが良いと思います。 例えば、 「ここで、次のように式変形する。」と言ったような文言が出てきた場合、「なんかわからんけど、そう式変形するのね」と考えるのではなく、「なんのためにその式変形をするのか。その式変形でなんの得があるのか」ということを考えるということです。そうすると、「この式変形をすることで、このような操作が可能になるのか!」とか「こう式変形することでこの法則が使えるようになるんだ!」などの発見があるのではないかと思います。それを繰り返して、その問題の解法を完全に理解すると、その問題に対してだけでなく、似たような問題にも同時に対応できるようになると思います。「ここで、この法則を使いたいから、前学んだみたいにこうすることで・・」と言ったような感じで対応できてくるのではないかと思います。僕はそうして学んだ知識をノートに書き留めておき、チラチラ日常的にみるようなことをしていました。 そうすると、実際に数学において、未知の問題(自分が解いたことのない問題)に対しても、その問題を解くための様々な手法を思いつくようになり、それを使って解くことができるようになりました。成績も伸びて、数学がより楽しく、そして勉強が楽しくなったことを覚えています。 なので、数学の問題を解くことにおいて大事なことは、最初は解けなくても良いので解法を読んで、「こうすることでこの解法が使えるのか」ということや「こうすることでこの公式が使えるのか」となることが重要です。それを自分の言葉でノートなどにまとめておくとさらに良いと思います。僕は問題を解いてわからなかったため空いた空白に色ペンで「このようにすることで、この公式を使って問題が解ける」と言ったようなことを書いていました。よかったら実践してみてください。 そして、共通テストで必ず気にする要素として時間配分です。共通テストは時間さえあれば解けたのにとなる問題がほとんどなので、解くスピードをあげることが重要です。僕は解くスピードをあげるために過去問や問題集をひたすら解いていました。慣れると次第に早くなるので、たくさん問題を解きましょう。 とりあえず以上になります。拙い文章ですません。よかったら参考にしてください!応援しています!
大阪大学工学部 rockyyy
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模試
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数学の応用の勉強
数学の応用問題を解くには二種類の力が必要です。 ㊀定石 公式等の理解 ㊁定石 公式等を使ってどう問題を解くか考える力 もし㊀ができていないと感じているならば チャートやその他の問題集を使って 分野別に勉強しましょう。 ㊀はできているならば 融合問題を解くことで 考える力を養いましょう。 もし融合問題が見つからないというならば Googleで 電数と調べてみてください。 各大学の過去問などが載っている 数学のサイトがあります。活用してみてください。 しかし”考える力”とはなんなのか 次の問題を解く際の僕の思考回路をお伝えしながら解いていこうと思います。 問題 Tan1°は有理数かどうか(2006年 京大) 僕の頭の中 ㊀「三角関数かー 確信はないけどおそらく無理数やろうなあ、、 背理法かなんかで証明すればええんかな、、?」 ここまでは誰でも閃きそうですね。 ㊁「有理数と無理数の話やから 分数うまく使って背理法やろうなぁ」 この発想は rute2の無理数証明での定石から思いつきます。 ㊂「tan=a/bでおいてもどうしようもないなあ。 cos=b/rute a2 b2になるだけやしなあ。」 この発想から逃れるのは少し難しいかもしれませんが、何度か試すと これじゃダメだと気づくはずです。 ㊃「ならどうやって分数の話に持ち込もうかな、、 あっ! tanの加法定理って分数じゃなかったっけ!」 これは日常的にしっかりとtanの加法定理を意識できているかどうかですね。 ㊄「じゃあどーせ背理法やし tan1°を有理数として 加法定理使ってみよかな。 tan(1-0)=tan1-tan0/1-tan1tan0=tan1 あれ 元に戻ってもた。」 ここでのポイントはtan1を有理数として背理法を使うことですが、これは㊁から明らかですよね。rute2=a/bっておいて背理法するでしょ? ㊅「次tan2はどうやろか tan2=tan(1 1)=tan1 tan1/1-tan1tan1 あれっ? tan1が有理数なら tan2も有理数になってもたぞ!?」 ここが最大のポイント! 整数の問題全般に言えることですが、方針がたちづらい時は 数を増やしたりして実験しましょう。 ∴例えば nが関わる問題なら n=1やn=2を代入してみるのです。 ㊆「tan3=tan(1 2)=... tan6=tan(3 3) これ続けてったらtan@全部有理数になんね? ってことはtan60も有理数なってまうやん!」 決定的な一打です。 ㊇「ならtan1が有理数ならtan60も有理数なるってこと示して終了やな!」 僕の思考回路を砕いて説明しました。 この問題は入試において有名な難問ですが、 所詮はこの程度です。 思考回路に特別なセンスが感じられるところありましたか? ないでしょう? 多くの定石を身につけていれば必然的にこのように解くことができるはずです。 自習で融合問題を解く際、わかってもわからなくても 自分で思考のフローチャートを書きながら解いてみてください。 もし問題が解けたなら 解答をみて 自分のフローチャートと見比べてみましょう。 問題が解けていないならば どこの発想が足りなかったのかしっかり分析しましょう。 長くなりましたが最後にまとめるならば 「この問題解けない! 解答みよ! 」だけはやめましょう。 「この問題 ここまではフローチャートかけたけど どうしてもここから進まない、、 解答みて どの思考が足りなかったか確認しよう、」 こうしましょう。 まだまだ時間はあるので 頑張ってください!
京都大学工学部 hiroki
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文系数学
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記述における必要十分とは。
常に必要十分な議論をしている場合は、必要十分条件は満たされたと必ずしも書く必要性はないです。 しかし、先に必要条件だけを示し、その後十分条件を示すような証明の形をとっている場合には、十分条件を示した後に、必要十分条件は満たされたと書くことで明確な文章とすることができるため、書くことが望ましいと思われます。 必要条件、十分条件、必要十分条件についてですが、必要十分条件は同じ。つまりイコールを指します。 必要条件と十分条件は、 「20歳以上は成人である」 という命題について、「20歳以上は成人であるという条件を"十分に満たす"」といえます。したがって、十分条件を満たしています。 一方で、18歳以上から成人であることから、「20歳以上であることは成人であるために"必要"である」とは言えません。したがって必要条件は満たしていません。 したがってこの命題は、十分条件は満たすが、必要条件を満たさない命題といえます。 「18歳以上は成人である」というのが必要十分条件を満たした命題です。 このように文にして当てはめるとわかりやすいと思います。 また、「」で括った必要条件、十分条件の書き方はそのまま数学の記述において必要・十分条件の議論をする際にも使えます。 頑張ってください
東北大学工学部 さくまる
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理系数学
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