高2 秋、この時期の日本史勉強法
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
らむねん
私の学校は文系のカリキュラムの組み方が雑なところがあり、1年次は全員が地理選択、2年からようやく授業で日本史が始まりました。しかし、日本史の先生があまりにも高度な授業をするため、この時期にもかかわらず、基礎が全て固まっているのを前提とした高3の受験生向けの授業になっており、基礎が固まっていない自分にはついていけない内容です。
前置きが長くなってしまいましたが、この時期から日本史の基礎固めをするにはどのような参考書でどういう勉強をすれば良いでしょうか。
回答
mtk
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
私の経験を踏まえ回答させて頂きます。
ついでに受験前までの勉強法も。
まずは教科書を読み込みましょう。これは日本史の流れを掴むには最適の方法です。受験の日本史は教科書の内容に沿って出題されます。極論ですが、教科書を全て暗記していればほぼ全ての問題(難問を除く)は解けるはずです。
よって、教科書中心の勉強が最適であると私は考えます。
【〜2年冬】
そこで2年次の勉強法ですが、まず通史を何となくで構わないので流れを抑える所から始めます。これは教科書を3〜6回読めば大丈夫でしょう。教科書が難しく感じるようであれば、石川の実況中継か、金谷先生のなぜと流れが分かる本で通史を掴むのもアリです。この段階では単語を無理して暗記する必要はありません。読み流す程度で問題ありません。
【2年冬〜】
なんとくの流れを掴める段階になったら、次は教科書の太字の単語を中心に暗記を始めます。教科書を読みながら単語を書き出してもいいですし、一問一答を活用しながら暗記するのもいいと思います(レベルで言えば基本問題☆3、余裕があれば標準問題☆2〜3)。ここで勘違いしてはいけないことは、あくまで日本史は流れを掴むことが最重要あり、闇雲に暗記に走るのはアホだということです。基本は教科書や通史の参考書をベースに勉強すべきです。一問一答は単語の確認には最適ですが、単体で勉強するには不向きです(理由は後で)。上位、難関大学を受ける人は、3年の夏頃にはここまで終わらせないと正直キツイです。理想は3年の春頃にはこの段階まで来ることです。ここまで来ればセンター8〜9割レベルは安定して取れるでしょう。
【3年夏前〜】
次は問題演習です。おすすめは実力をつける日本史100題。通史、文化史、テーマ史と幅広くカバーしており、良問揃いです。理想は3年の春〜夏前にはここまで来るです。この段階でも教科書を疎かにしてはいけません。週1〜2くらいのペースで一周はしましょう(余裕があれば2日に1回)。レベルで言えば一問一答の標準問題(☆2〜3)くらいは難なくカバーしてるレベルです。
わからない範囲は必ず教科書や参考書に戻って復習してください。
あとは市販の適当な問題集で演習慣れしましょう。
【3年夏頃〜】
さて、ようやく過去問に取り掛かれるレベルに達しました。ここで教科書の重要性に気付いてくれたことと思います。そう、正誤問題や並び替え、大学によっては論述もあります。空欄補充のみなら一問一答で事足りますが、特に論述や並び替えに関しては教科書を理解していないと太刀打ちできないものが多いです。一問一答信者が陥りがちなケースは、問題文があれば解答できるが、その逆は出来ない、即ち語句の説明が出来ないのです。一問一答を使う際はA to BだけでなくB to Aも出来るよう意識しましょう。
後は教科書読み込み、問題演習、過去問分析をすることで合格に近づくことが出来ます。私は一問一答を使わずに教科書と問題演習のみで合格することが出来ました。勿論、使った方がいいとは思いますが、ベースは教科書で十分だということです。3年の夏頃、遅くとも秋には過去問演習に取り掛かれるようにしましょう。特に論述対策は早めに。
大変長くなりましたが、以上が私の考える日本史学習法です。あくまで一例ですので、自分に合った学習を心がけてください。
コメント(1)
らむねん
何をしていいのか全くわからない状態だったので、ご回答をいただけてすごく助かりました。参考にさせていただきます!ありがとうございます!