古文漢文を得点源にしたい
クリップ(37) コメント(1)
11/8 8:59
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あーね
高3 茨城県 千葉大学志望
高3です
古文漢文の点数が安定しないことに悩んでいます
正直、取れる時は満点を取れますが取れない時は10点台のときもあります
単語や句法はある程度固まっていると思います
この時期から何をすればセンターまでに点数が安定するようになるのでしょうか??
回答
ステレオくん
九州大学教育学部
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
私も質問者さんと同じ悩みを抱えていました。
古典の得点が安定しないという問題は、おそらく文章のイメージがつかめない事が原因なのではないかと思います。文法がある程度わかっていても、文章自体の理解ができないと得点は難しい場面があります。逆にイメージがつかめると文法で分からないところがあっても、意外に分かったりします。
このイメージを持てるようになる事が、古典の得点安定の鍵なのではないでしょうか。
さてその学習方法ですが、私がやったことは文法の読解(古文は品詞分解、漢文であれば書き下し文の製作)と現代語訳の2つです。一つずつ説明していきます。
⑴文法の読解
まずイメージを掴むにはその文章からより多くのヒントを読み解かなくてはなりません。古典は時代背景、文化が私たちにとって身近なものではないので、読んでいてリアリティのあるイメージが湧かない時があります。そのような時に頼れるのは文法です。問題で出てきた文法は絶対に裏切りません。あくまで教科書に書いてある意味以外での読解を強いられることは稀です。センターレベルではほとんどないでしょう。文法はパターン化されていて、どんな文章でも同じですのでイメージが湧かない時は、この文法にヒントを探すことになると思います。
そのためには、古文の問題を解くことより文章に使われている文法を読み解く練習が必要です。
私が実践した方法は、まず古典の文章を用意します。そして、古文であれば品詞ごとに分けて活用形をその横に記す。漢文は有名な句形などを探したり、よく出る名詞も調べ記す。そして、意味の分からない単語があれば調べてそれも記しておく。これが私の文法読解の練習です。
⑵現代語訳
さて「現代語訳をするといい」と言われても、イメージが湧かないのを克服したいのに現代語訳はイメージが湧かないと無理じゃないかと思われるかもしれません。そうです。イメージがないと古典は読みづらいです。しかし、ここでやる現代語訳はイメージがない状況をどう克服するかの訓練のことを言います。
ここではイメージに頼らず、文法から分かることではどのように読み取れるのかをノートに書いていきます。翻訳ではなく、作業として「推量の助動詞だから、だろうと訳す」「反語だから、だろうか。いやない。と訳す」のようにシンプルな訳を当てはめていきます。教員に添削してもらうと尚良しです。自分では間違えることが多いので。
そして、正解とされる訳と自分の訳を比べます。そうすると、文法から読み取れる情報から飛躍した訳もあると思います。「なんでこんな風に読めるんだよ!?」みたいな文章も出てきます。ですが、文法的に読み間違えていたところもあると思います。前者はもう慣れていくしかないですが、後者は練習すればすぐに改善できます。この後者を徹底的に鍛えていくことで古文は安定してある程度読めるようになります。
最後に、その他古典の勉強法はいっぱいありますが、基本はこれで良いのではないかと思います。古典常識はこの学習を繰り返していくことで身につきますし、和歌の読み方もルールを覚えればこの方法で対応できます。
長文になりましたが、質問者さんの学習に役立てていただければ幸いです。ありがとうございました。
コメント(1)
あーね
11/9 17:31
丁寧なアドバイスありがとうございます!
二次試験でも古文漢文必要なので、もっと文章に慣れていこうと思います!