化学を得意にするにはひたすら演習なのか?
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
IMAO
京大工学部を志望している高3生です。
自分は化学の基本的な問題(重問のA・Bの優しい問い)はなんとか解くことはできるのですがいざ京大の問題や医科系の大学の入試問題となると式が間違っていたりして困っています。やはりこういうことを解消するには重問や新演習などの演習しかないのでしょうか。
それともそれをしただけでも足りない何か根幹的な事柄があるのでしょうか。
自分は本番で化学を得点源にしようといういうつもりはないのですが、同じ受験者と人並みの点数はとりたいです。
アドバイスがあれば教えて下さい。
回答
クウルス
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
演習の際、用意している教材は問題集のみでしょうか?
もしそうなら、必ず教科書や図録を見ながら取り組みましょう。
教科書や図録を使わずに学習をする人は、丸暗記に陥りがちです。
解説が的を絞ったことしか書いていないからです。
以下詳細な回答です。
*丸暗記では勝てない
*暗記の心得3カ条
*人に教えて理解を深める
*まとめ
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【丸暗記では勝てない】
京大の化学は丸暗記で挑む人を叩きのめす構造になっています。
基本的な事柄に対しても「なぜか?」を理解して説明できる力が必要です。
大問1…酸化還元や物質の構造に関する問題
大問2…溶液や気体の化学平衡に関する問題
大問3…有機化学に関する問題
大問4…高分子化合物に関する問題
が例年のパターンです。
計算問題や有機化学のパズルは一見論証と関わりなさそうですが、立式導出過程を問題文から理解するということが必要になってくるので、丸暗記が習慣になっている人は苦戦を強いられます。
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【暗記の心得3カ条】
駿台化学科の石川正明先生は、
「論理性」
「意味性」
「感動性」
を大切に理解暗記していきましょう、と指導されています。
「論理性」
何故そうなるのかを説明できると、自信をもって理解暗記できます。
(例)
過マンガン酸イオンが、酸性溶液中で酸化剤としてはたらく半反応式
MnO4(-) 8•H( ) 5•e(-) → Mn(2 ) 4•H2O
これは何故このような式になるのか、自分なりにわかりやすく説明できるようになっている人の方が自信を持って暗記できます。
教科書と化学図録を用いて詳しく調べながら学習を進めると良いです。
「意味性」
それを理解すると何が得られるのかを知ると、理解暗記する意欲が増します。
例)
ステアリン酸×3とグリセリンから成る油脂は分子量890で、これを覚えておけば高分子化合物の分子量絡みの計算が速くなる。
「感動性」
面白い、すごい、ひどい、と心動くことで暗記しやすくなります。
例)
「水兵リーベ僕の船…」に代表されるような語呂合わせ。
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【人に教えて理解を深める】
重要問題集で自分が出来た問題でも、誰かにわかりやすく解説することは出来ますか?
「論理性」「意味性」「感動性」を意識して、人に教えてみてください。
これは僕が実践してきた化学勉強法です。
友達同士で質問し合いっこしましょう。
特に模試の復習でこれをやると効果的です。
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【まとめ】
問題集 教科書 図録で演習。
人と教えあいっこで理解を深める。
京大相手に丸暗記では太刀打ちできない。
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