数ⅠAを最初の1周履修する
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
じーどら
一橋大学の商学部を第1志望にしています。
数ⅠAの基礎的な部分を履修しています。
有料自習室を借りて一日勉強しています。
基本毎日自習室に足を運んではいます。
週3日、午前中バイトの日は14時から24時です。
それ以外は8時から24時です。
組み合わせと確率→数と式→二次関数(現在)
→図形の計量→図形の性質→整数 →→→数ⅡB
(→データの分析は数ⅡBの後)
という順番で履修しようと思っています。
参考書は黄色チャート、沖田の初めから丁寧に
黄色チャートは例題だけやっています。解説を読んで理解すれば△、理解出来ない点があれば×を付けてオンライン塾の講師の方に質問しています。復習は週の最後に△と×を1度確認するという形にしています。
1つ終わる事にその単元の共テ予想問題を解いています。
数ⅠAが終われば河合の重要事項完全習得編をやります。
一日の数学に充てる時間は6h/16h程
勉強55分/休憩5分 のサイクルで回しています。
今月中に終わらす予定でしたが、厳しいので5月の2週目までには終わらそうと思っています。
上記を踏まえた上で、難関国立、私立理系の大学を卒業された方にアドバイスを貰いたいです。
質問の内容としてはまず、
・勉強時間と休憩時間のバランス、休憩の取り方
・オススメの参考書の組み合わせとその性質(向き不向き)
・計画を立てる上で留意すべき点、そのアドバイス
・習慣付ける為のアドバイス
・上記以外でのアドバイス等
よろしくお願いします。
回答
たけなわ
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
(Ⅰ)勉強時間と休憩時間のバランス
勉強時間と休憩時間のバランスはそれで良いと思います。一般には、25分間の勉強と5分間の休憩を繰り返すポモドーロ・テクニックが集中力の維持には良いと言われています。しかし、実際に勉強してればよく感じることですが、25分ってすごい短いんですよね。その短さゆえに、途中で途切れてしまう勉強の続きを早くやりたいと言う思いが掻き立てられ、それがやる気や集中の維持に繋がるのだそうですが、そんな短い感覚でいちいち休憩を挟むのは煩わしいと感じもするわけで、そうなるともう個人の好みによると思います。今のバランスで全然問題ないと思います。
勉強と休憩のバランスはそれでまぁ良いんですが、勉強時間の三分の一を数学が占めていることは少し気になりました。一橋となると、二次試験でも4教科で、しかも社会の難易度が鬼らしいですね。これに加え、共通テストもありますから、むろん優先度というものはあるとはいえ、科目毎の勉強時間のバランスは大丈夫なのかな?と少し心配です。何かご自身でお考えがあるのでしたら、それで良いのですが。
(Ⅱ)休憩の取り方
私はよく外に出て散歩していました。イヤホンで好きな曲を聴きながら、塾の周辺をぐるっと一周して、また自習室に戻り、勉強再開です。まぁ、それも頻繁にやっていたのは高2の頃で、高3になると、どうしても集中が切れてしまったという時はやっていましたが、それ以外は尿意を催してはばかりに行くことが休憩の代わりになっていた記憶があります。相談者様は有料の自習室ということで、外に出るのは難しい場合は天井を見つめて何も考えない時間を数分作るというだけでも結構良い休憩になると思います。適度に気分転換ができれば何でも良いと思います。
(Ⅲ)おすすめの参考書とその性質
最難関レベルの問題集では、旺文社の上級問題精講を私は使っていました。部活の先輩(学年で五指には入る。現役で阪大に行きました)が使っていたことと、実際に書店で色々見比べて「やりたい」と思ったものだったことが主な理由です。解説が非常に詳しく、また平易であることが特徴です。類題も豊富に40問ほどあって、メインの問題だけでは物足りない方はこれをやると良いでしょう(そもそもメインの難易度が高いので、そんな猛者は少ないでしょうが)。一橋の数学は文系最難関ですから、最終的にはこのレベルの問題集を目指して勉強していけば良いんじゃないでしょうか。
参考書に関して一つ気になったのが、網羅系(黄チャート)をやった上で河合塾の重要事項完全習得編をやる必要があるのかということです。もちろん、絶対にやるなとは言わないし、やれるならやったほうが基礎の定着はより確実になるだろうとは私も思います。しかし、黄チャートの難易度レベルと網羅系参考書であるという性質上、学習内容が重要事項完全習得編と被りはしないか、という懸念もあります。もし難易度レベルが同じであるならば、重要事項完全習得編ではなく実戦力向上編の方で、一、二段階ほどレベルの高い問題に触れた方が良いのではないかと思いました。これも、オンライン塾の先生から勧められたとか、ご自身でお考えあっての選択だと言うならそれで良いですが。
(Ⅳ)計画を立てる上での留意点・アドバイス
前に一度別の回答で書いたことですが、あまり具体的すぎる計画やスケジュールは立てないようにした方がいいと思います。計画の立て方としては、①まず自分の得手不得手を分析し、②苦手をなくす方向で、いつまでにどの苦手分野を克服したいかという小さな目標を各所で立てていく、というのがシンプルで良いと思います。詳しくは「ビリギャルのように」という相談に対する私の回答(3)に書いてありますので、もし知りたいならそちらを読んで頂ければ詳細を知れます。
(Ⅴ)習慣付けるためのアドバイス
どんな習慣も、ひたすら継続することでしか身につかないので、とにかく続けましょう。といっても、例えば、それまで全然勉強したことのない人が、いきなり今日から一日12時間勉強しようとしても、ハードルが高過ぎて頓挫してしまうことは火を見るより明らかなので、どんな小さなことでもいいから、そこから段階的にレベルを上げていく方法が確実です。しかし、これはある一定のレベルの習慣が身につくまでに相応の時間を要するというきらいのある諸刃の剣でもあります。浪人生ということで、あまり時間を費やしたくないでしょうから、ある程度は段差の大きい階段を登らなければならないことを覚悟する必要はあるかもしれません。
(Ⅵ)その他のアドバイス
数学の勉強に力を入れているようなので、以下、参考までに数学に関しての私見を書いておこうと思います。
教科書など基礎レベルの問題を完璧にしても、本番レベルの発展問題が直ちに解けるようになることはありません。なぜなら、基礎レベルの問題は、大抵公式・定理とその使い方が正しければ答えが出せる問題です。例を挙げるなら、「直角三角形において、直角を構成する各二辺の長さの平方の和は、当該直角三角形の斜辺の長さの平方に等しい」という三平方の定理に対し、直角を構成する各二辺の長さがそれぞれ3と4だったときの斜辺の長さを問う問題の如きです。これに対し、入試本番の発展レベル(就中一橋のような最難関レベル)の問題は、その公式や定理を使える状態まで持っていくことが難しいからです。先の例で言えば補助線を引かなければ直角三角形が見えてこない場合や、そのほか方程式をある程度変形しなければならない場合、使いたい公式や定理を使える状態にするために別の公式や定理を使わなければならない場合など種々雑多です。問題で与えられた具体的条件を変えてはいけない以上、こちらの見方を変えるより他に仕方がありません。そのような、発展問題を解く上で必要となる視点を研ぎ澄ませるには、実際のそのレベルの問題に取り組む以外に方法はありません。
そのため、とりわけ浪人生である相談者様は、難易度の高い問題にも定期的に取り組んだ方がいいと私は思います。(Ⅲ)で実戦力向上編をお勧めしたのも、そのためです。一応は現役時代に一通り数学を学んでいるわけですから、一から基礎に戻ってやり直すことが悪いとは全然思いませんが、かといって基礎レベルの問題ばかりに囚われずに難易度の高い問題にもたくさん挑戦して欲しいですね。
それから、問題を解く上で意識すべきことは、似たような問題にも応用できるような抽象的・一般的な法則、あるいはそういった工夫や考え方を、その問題から一つでも得ようと貪欲になることだと思います。私が実際にやっていたこととして、数学の問題演習はノートでやっていたのですが、問題を解いて採点や自己添削を一通りした後に、その問題で必要だった公式・定理や、二変数の式の問題だったら「変数を減らす工夫をする」、相反方程式の問題だったら「x^2で割る」みたいな、その問題を解くに当たって必要だった工夫をすぐ下に色ペンで書いて強調してました。他には、模試等で解けなかった問題があれば、解説を見て「こういう発想をすればよかったのか」といったことなどを、別のノートに参考書風にまとめたりしてました。大事なのは、とにかくその問題から次につながる何かを見つけ出そうとすることですね(その意味では「帰納すること」だと言ってもいい)。でないと、いくら問題を解いても、一向に思うように成績が伸びないということにもなりかねないと思います。
(Ⅶ)最後に
「志がいくら低いとはいえど、人の目標を否定する人達と関わっていては自分までくだらない人間のままに終わってしまうと感じ、一念発起して頑張っています。」という意気込みに心を打たれました。辛酸を舐めることもたくさんあるでしょうが、めげずに頑張ってください。ほとんど書き殴った感じで、全然まとまってないように思えて申し訳ありませんが、ひとまずこれにて回答を終了いたします。
コメント(3)
じーどら
各項目丁寧にありがとうございました。
一通り目を通してみました。普段、自分が
勉強している上では得られる事の無い知見でした。是非、これを何度も読み返して勉強の計画を立てる上での参考にさせて頂きます。
たけなわ
じーどら様
頑張ってください。補足すると、本文中とくに、難しい問題にも定期的に触れた方がいいということについても一応経験則がありまして、私が数学の過去問に手を出し始めたのは高校2年の晩春頃なんです(当時は東北大志望。のちに京大に変わりましたが)。理由は単純に休み時間が暇だったからなんですが。高一の時は数学はむしろ苦手で、進研模試でもあまり点を取れていなかったので、もちろん難しくて全然解けない問題ばかりでした。しかし、解説を読んで、必要な工夫や考え方を理解することを心掛けていたら、私は塾で塾長に数学を教えて頂いていた(数学と英語しか教えておらず、そのうち数学だけをとってました)のですが、高三の塾での三者面談では「長いこと数学を教えているが、ここまでのレベルはなかなかいないから、私も教えるのが楽しい」と、私には勿体無いくらいの栄誉なお言葉を頂けるまでに数学では成長できました。なので、このような私の経験からして、やはり難しい問題には触れた方がいいと思います。参考までに。
じーどら
補足でアドバイスありがとうございます。
まずは苦手を見つけて、克服するプランを立てようと思います。少しずつ1段階上の問題にも触れていけるよう進めていきます。