受験直前までの数学の進め方
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2/28 7:55
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
まる
高2 福岡県 京都大学理学部(65)志望
こんにちは、私は地方公立高校に通っている高2です。上記の通り、受験直前までの数学の参考書等の進め方について伺いたいです。
私は数学に苦手意識があり、高1.2年で定期テストの勉強もほぼしておらずいつも赤点でした。また、Focus Goldを少しやっていましたがアスタリスク3〜4個の解法は全く覚えていません。
1月の進研模試の数学の全国偏差値は63.9でした。しかし直前の3日でヤマを張り、河合塾の理系数学マストで解法を暗記しただけなので偶然だと思います。駿台模試は大問の(1)(2)はなんとか解けますが、それ以降は解けません。冠模試は受けたことがありませんが、学校の課外で東大、京大の問題にたまに触れています。解法の糸口が掴めず、いつも解けません。
私が考えている計画は以下の通りです。
〜春休み Focus Gold数2 全ページ完成
春休み Focus Gold数B、数3、
数A(確率、整数)
全ページ完成
4月 理系数学マスト、メジアン
完成
5〜6月 何かしらの入試問題集
7〜9月 過去問演習、せか京(?)
量的に無理があるかもしれませんし、10月以降何をすればいいのか分からないです。これをこの時期からするのは遅すぎる、などのアドバイスがあればご指導いただきたいです。かなりハードな計画になるのは承知していますが、意地でも現役で受かりたいです。回答よろしくお願いいたします。
回答
Hiro_uts
東京大学工学部
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
こんにちは。質問の意図は数学の参考書ルートということで、塾に頼らず数学を完成させた私の経験からアドバイスさせていただきます。
数学を学ぶ上での心構えですが、数学は単なる解法の暗記科目ではなく、特に京都大学のような高いレベルの入試では誘導が少なく、丸暗記だけでは対応できません。数学とは、決まった答えに対してさまざまな道具を駆使し、論理的に解を導き出す科目です。実際、京都大学の過去問に取り組むと「何をすればいいのかわからない」という問題に直面することが多いと聞いています。
何度も耳にするかもしれませんが、必要なのは自分が信じる参考書を完璧にすることです。ここでいう「完璧にする」とは、エビングハウスの忘却曲線に従い何度も復習することであり、いろいろな参考書に手を出すよりも遥かに効果的です。たとえばFocus Goldは非常に有用な教材で、全ページを完成させた後も定期的に見返すと良いでしょう。解いているときに、詰まった解法が書かれている部分にマーカーを引いておくと、後で見返しやすくなります。
実際の改善点
大学受験の数学の勉強は主に三つのステップに分かれると考えます。
一 解法を理解し、自分で運用できる武器を増やすこと。
二 その解法を実際に運用する練習、つまり思考力を鍛えること。
三 第一志望校の過去問に取り組むことです。
質問者さんは春休みに第一のステップを終わらせる予定とのことですが、その部分は問題ありません。ただし、学校で配られた教材であるメジアンは推奨できません。解説が詳しくなく、レベルもFocus Goldに似ているため、一つの教材に絞ったほうが遥かに効果を得られます。もし学校でやる必要があるなら、その部分には最低限の努力にとどめ、有効な時間の使い方を心がけてください。また、何かしらの入試問題集と書かれている部分ですが、ここでは第二のステップ、つまり思考力を鍛える部分が重要です。私のおすすめは「ハイレベル数学完全攻略」です。
ハイレベル数学完全攻略の紹介
・数1A2Bと数3Cの二冊構成で、各巻約40問程度の問題が収録されています。
・一見、問題数が少ないように感じるかもしれませんが、各問題は有名大学の過去問から選ばれ、重要なテーマについて詳細な解説が付いています。
・フォローアップ問題も充実しており、理解を深めながら横の広がりも学べます。
・Focus Goldと京都大学の入試をつなぐ難易度です。
・最初は戸惑うこともあるでしょうが、わからない点は先生に確認しながら進めれば大丈夫です。
「ハイレベル数学完全攻略」を3周ほどすることで(1、2周目は全問、3周目は間違えた問題を中心に)、体系的に思考法を鍛えられます。私自身は学校配布の網羅系参考書であるFocus Goldを2周し、その後「ハイレベル数学完全攻略」を3周、さらに「鉄緑会東大数学問題集」に取り組んで現役合格を果たしました。ハイレベル数学完全攻略の持つポテンシャルは保証できるので、ぜひ書店で実物を確認してみてください。問題に対する答えだけでなく、どのようなアプローチを取ればよいかを丁寧に解説しているため、解法の糸口が見えないという状況が格段に減るはずです。
過去問演習についてですが、京都大学の問題は実際に時間を測って取り組むべきで、せか京は過去問演習ではなく問題集、参考書として使うのが効果的です。実際に使用するかどうかは自分の実力と残り時間、他教科との塩梅をみてください。過去問に取り組む際は、鉄緑会京大数学問題集か駿台の青本がおすすめで、必ず時間を測って解くようにしましょう。
最後に、現役で絶対に合格したいという受験作戦についてですが、直前まで数学を詰め込むのは避けるべきです。しかし、数学をおろそかにするのも良くありません。直前期はノルマとして、過去問演習以外で1日2問、少なくとも1問は質の高い問題を解き、その解答の軌跡を記録することが大切です。私はそれを「ハイレベル数学完全攻略」で実践しました。現役生は理科の完成が遅れがちですが、最後の最後で理科は大きく伸びる傾向にあります。数学は不安定で上がりにくい科目なので、数学の結果に一喜一憂せず、他の科目で安定した点数を取る実力を培うことも忘れないでください。
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