早稲田の現代文 今すべきこと
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るなせん
早稲田大学志望の高校3年です。
早稲田大学の現代文は突き抜けて難しいと聞きました。
早稲田大学に合格した方きお聞きしたいです。今の、高校3年4月にするべき現代文対策を教えてください。
また、何月くらいまでには〇〇をする、などあれば教えていただきたいと思います。
出来るだけ具体的に教えていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
回答
Takusui
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
こんばんは。現役時代は現代文に波がありましたが、浪人時にしっかりと勉強してスタイルを確定させ、今年は現代文満点で合格しました。
予備校に通っていたし、初めから早稲田1本に絞っていた(併願でMARCHは考えていませんでした)ので全く同じことはできないかもしれませんが、私がやっていた現代文の勉強を紹介します🙂
その前に、早稲田の問題が難しい、と言われていることについてですが、これに関しては問題が難しい、というよりは本文の内容が抽象的で理解が難しい(=読解できない人が多い)っていう方が正しいのではないかと個人的には思います。昔(私が解いたのは2002~2007)の法学部や大手予備校間で解答が分かれる難問(例えば16年?の社学、特撮のやつの確か最後の問題)みたいに内容も選択肢も難しいのもたまにありますが、最近の問題は選択肢がそこまで難しいのはあまりない、というのが私が法、商、文、スポ科、人科、社学は約10年、政経、文化構想は約3年分解いた感想です。あくまで個人的な意見ですが…賛否両論あるのでこんなこと言っていいか分かりませんが、所謂「読めれば解ける」って言葉も間違いではないと思っています。全肯定はしませんが…
あとはそもそも難問は差がつかないので、大問が丸々難問(これは最近あまりない)、とかでなければ難問に関してはそこまで気にしなくていいと思います。
☆読解
「読めれば解ける」は間違っていないといいましたがそもそも読めないことには解けません。何を以て「読める」かについてですが、私は「本文の論理構造を理解する」ことだと思います。
じゃあどうやったら論理構造が分かるようになるの?ってことですが、問題演習と解説の熟読の繰り返しが1番です。あとそれの復習。
↓以下勉強方法について
予備校のテキスト(早稲田の過去問、国立式の記述、その他私立過去問)と早稲田とセンターの過去問のみです。参考書は買ったものの、手を出しませんでした。4月は完全に予備校のテキストだけでした。
とはいっても予備校に通うのは中々制限があると思うので、予備校の代わりになりそうなものを5つ紹介します!(問題集については書店で目を通した上でのオススメです)
①青本
駿台で授業をしている講師が執筆しています。赤本より圧倒的に解説が充実してます。私は1回青本を使ってから赤本使えなくなりました。青本無い学部だけ泣く泣く赤本使いましたが、本当に全然違います。昔のものはメルカリやヤフオク等で買えるので、是非🙌🏻
②入試現代文へのアクセス(河合)
③現代文読解力の開発講座(駿台)
④最強の現代文(学研)
→どれも解説が充実しています。ただ解答に対する解説だけではなく、本文の論理構造も説明しているのでどれか1冊は極めるべきです。
⑤角川の黄色い表紙の過去問
2年くらい前から発売されました。フルカラーで見やすく、こちらも有名予備校(駿台、河合、スタサプなど)の講師が執筆しているので分かりやすく、かなり詳しく解説されています。青本より詳しいのもあるかも…というくらいです。
私が予備校の授業を受けるに当たって意識していたのが、講師(プロ)の読み方と自分の読み方の差異を埋める、ということです。ここで講師(プロ)の代わりになるもの(100%代わりにはなりませんが…)が問題集の解説です。だから解説きちんとしている問題集、参考書が必要ってことです。
今よほど現代文が得意ならいいですが、まだ安定していないのに解説がしっかりしていないものをやって何となく正解、何となく不正解…みたいなのを繰り返しても意味はありません。
なので①~⑤をやるにあたって気をつけてほしいのは、とにかく、「自分の読み方、解き方を解説と同じ方法に近づける」ってことです。
じゃあ具体的にどうすればいいの?ってことについてですが、読みながら論理構造に注目して線を引くことと、解答する時に答えの根拠を必ずメモしておくことが大切です。
A 線の引き方(「読み」の差異を埋めるため)
引きすぎるのもよくないので対比(↔)と並列(=)の2つを整理します。並列は筆者側、対比は筆者と反対側の意見です。片方を傍線、片方を波線、のように引くと入試本番でも使えるし分かりやすいです。ただし本文中の対比並列は必ずしもワンセットじゃなくて、何個も出てくる事があるのでそこは注意してください。何個も対比並列はが出てくると何を言っているのか分からなくなりがちなのできちんと整理しましょう。
あと具体例を()でくくるとかです。正直具体例は問題で問われない限りは読み飛ばしても平気なことが多いです。が、法学部みたいな抽象的な文章だと具体例が本文理解に役立つので軽く読むくらいはした方がいいです。
B答えの根拠(「解き方」の差異を埋めるため)
記述式は解答の要素を、選択式は正解の選択式、間違いの選択肢が何故そうなのかをメモします。例えば間違いなら「本文にない」とか「聞かれていることの反対側を答えている」とかです。正解の方は「本文のこの辺に書いてある」みたいな感じでやってました。
A、B をやった上で答え合わせをします。この時間違っているものがあったらまだ解説を見ず、再び自力で解き直します。
全部正解になって初めて解説の熟読に入り、自分が書いたメモと見比べて、そのメモと解説がズレていたならなぜズレたのかを考えることを忘れないようにしてください。読みは難しいこともありますが、特に解き方の部分はそのズレをなくせないことには正解に選択肢にたどり着けるようになりません
読解についてはこんな感じです。もう少し詳しいことは私の過去の回答にあるので読んでみてください。
☆知識
漢字やキーワード集を1冊仕上げます。特にこれ、というものはありませんが、河合、駿台、Z会、桐原、いいずな辺りだったはハズレはありません。特にキーワード集に関しては分かっているかどうかで本文を読むときに大きな違いが出るのでやってください。特に早稲田の抽象的な文だと言葉の意味が分かっていたり背景の部分が分かっているとかなり楽になります。これだけに時間かけるのはお勧めしませんが、やるべく早いうち(遅くとも夏休みまで)に1冊終わらせるのがいいです。
長くなりましたが、以上です。
前述の通り、私は問題集に関しては予備校のテキストと過去問のみしか手をつけていないので、何月までにこれ、というのは知識系のみしか言えませんが、過去問をガンガン解き出したのは9月からでした。なので強いて言うなら問題集を夏休みまでに2週くらいするのがいいかと思います。
参考になれば幸いです🙂何かあったら遠慮なく聞いてくださいね!頑張ってください💪🏻
コメント(2)
千
質問者です。
とても詳しい解説、ありがとうございます。
すごく参考になります。特に、全問正解になるまで解説は読まないというのは初耳でした。すぐに実践しようと思います。(今まではすぐ解説を見ていました...)
これからも頑張りたいと思います。本当にありがとうございました!
Takusui
けっこう時間かかるやり方ですが、しっかりやれば絶対力がつくので頑張ってください!💪🏻