過去問か参考書か
amuさんはじめまして。現在早稲田社学3年のものです。受験生当時、人間科学部や教育にも合格していたのでお力になれればと思います。
本回答では、
①過去問のペースについて
②この時期に過去問掲載の参考書をやるべきか
③人科の前置詞、正誤問題の勉強法とそのコツ
についてお答えしていきます。
①過去問のペースについて
これは人によって変わります。例えば過去問で1割しか得点出来ない人がいくら過去問を解いても意味がありません。参考書をやって実力をつけるべきです。逆に9割取れる人は大量に過去問の年度数をこなして、傾向を体に染み込ませるべきです。したがって、具体的に参考書何割、過去問何割というアドバイスはできません。
しかしながら、自分に適した過去問のペースを見つける方法をお教えします。
その前に、そもそも過去問をやる意味について考えてみたいと思います。なんだと思いますか?答えは2つあります。
1つ目は、自分に不足している力を見つけるためです。現にamuさんは人科英語において、自分の不足している力を自覚できています。素晴らしいことです。
2つ目は、先ほども述べましたが、傾向を染み込ませるためです。年数を重ねると、適切な時間配分を見つけることができ、問題を解くスピードは最適化されます。また、出題分野の偏りやひっかけ問題におけるひっかけ方の偏りがわかるようになります。
この2つの理由は、ほぼ全員が言われることなく理解していると思います。
もし、参考書がとりあえずあらかた終わったという状況ならば、上記の1つ目、つまり不足している力を見つけることを意識しましょう。もちろん、見つけるだけではありません。補うのです。過去問で見つかった「穴」を埋めたら、次の過去問を解くというペースが良いと思います。すぐに埋まるほどの「1日で埋まる穴」なら毎日過去問を解くべきです。逆に、埋めるのに「1ヶ月かかる穴」なら1ヶ月かけたいところですが、いまそれをやるとすぐ受験がきてしまいます。したがって、参考書なりと並行して、科目にもよりますが、最低でも1週間に1度は過去問を解きましょう。穴の埋め方が正しいかどうか確認しながら埋めるのが大切だからです。穴のないところに山を作っても仕方ないからです。
この穴を埋める作業が9割終わった時点で、先ほどの理由2つ目の傾向を染み込ませることを意識します。
②この時期に過去問掲載の参考書をやるべきかどうか
①同様、amuさんの学力が不明ですので、①で回答した内容を参考にして下さい。
しかしながら、特定大学過去問掲載の参考書(早稲田の◯◯)は私はあまり推奨しません。
なぜなら、あの参考書はさまざまな学部の問題をごちゃ混ぜにしているからです。学部によって問題の難易度は大きく変わります。形式も傾向も異なります。それで教育と人科の対策になるとは思えません。また、過去問レベルの問題が解けるなら、過去問をそのまま解いた方が良いと思います。それにあの参考書をやると後々過去問を解いた際、むしろ邪魔になります。本当の実力が計測できなくなるからです。本番では、早稲田の◯◯から一語一句同じ問題は出題されません。それを念頭に置いて勉強すべきです。
③人科の前置詞、正誤問題の勉強法とそのコツ
結論、両方やるべきだと思います。先に、参考書をやりましょう。そこで網羅的に知識を吸収して下さい。正誤問題や前置詞問題の参考書はかなり分野が狭いので参考書を今からやってもそれほど負担にならないはずです。参考書で足りない部分を過去問に出てきたものを都度覚える形で対応しましょう。
また、正誤問題のコツというものはありません。小手先のテクニックは存在しません。ましてや、早稲田の正誤にはNoErrorがあります。正確な知識がないといけません。正誤問題の参考書を仕上げ、エッセンスを吸収しましょう。