偏差値の上げ方
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
あぁ、
まず、私は勉強ができる方とは言えません。今の偏差値も43程度です。
ですが、芸術学が学びたいんです。
これまで何に対しても興味関心が湧かなかったので、どうしてもこの機会を逃したくなくて。
家庭の事情で塾には行けません。
どうすれば偏差値をこれから70まで上げられますかね?
何かおすすめの参考書などはありますか?
回答
小林拓海
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
ご相談いただき、ありがとうございます🙇‼︎
文章などを拝見する限り、あぁ、さんは東京藝術大学美術学部芸術学科を目指されていて、この芸術学科の進研模試の偏差値が70なので、偏差値70を目標にされたいということであっていますでしょうか。
もしそれであっているとすると、そもそも『進研模試で偏差値70を取ること』と『東京藝術大学美術学部芸術学科に合格すること』はまったく別物の勉強が必要になるので、そもそも合格したいのであれば、無理に進研模試で偏差値70を取ろうと対策すべきではないと思います。
強いて言えば東京藝術大学を目指すうえで進研模試を頑張るとしたら、私なら英語だけ偏差値70を超えることを目標にするかなと思います。
理由は東京藝術大学の入試科目にあります。東京藝術大学は、
1次試験では共通テストが3教科3科目(英語のみ必答で、あと2科目は数、国、地歴、理、情報から2つ選択)、2次試験では記述式の英語と地歴の問題、ならびに小論文or鉛筆デッサンが課せられます。このうち共通テストに関してはボーダーが84%という高得点が必要になるので、高得点を取るためにはおそらく科目としては以下の科目を選ぶのが対策しやすいと私は考えます。
★1次試験
・英語(これはリーディング&リスニングともに必答科目なので必ず受ける必要があります)
・生物基礎+化学基礎(範囲が狭いうえに対策用の参考書も多く、高得点がもっとも狙いやすいため)
・日本史or世界史(2次の必答科目のため)
※ちなみに共通テストの国語で8割を取るのはかなり至難の業なので、よほど国語に自信がない限り選択しない方が良いと思います。
★二次試験
・英語(必答科目です)
・日本史or世界史(必答科目です)
・小論文(ほぼ才能勝負になってしまうデッサンに比べて、対策方法がまだ客観的に存在します)
そうなると、実質高1の今の模試の科目で重要なのは英語だけで、国語と数学の成績はほぼ関係ないです。しかも英語に関しても進研模試では英文法や英作文の問題、読解問題などが出題されますが、藝術大の問題は下線部和訳の問題が中心なので、藝術大に受かるために必要なのは、共通テストの問題で8割以上の高得点を取る力と和訳の問題を解く力の2つになります。そうなったときに、ぶっちゃけ共通テストで8割以上取る力と進研模試で偏差値70を取る力はまったく別物で、鍛え方も全然違います。ですので、進研模試で偏差値70を取る勉強をしても東京藝術大学に合格することは難しいと個人的には思います。
なのでここからは進研模試の対策のことはいったん置いておいて、東京藝術大学に合格するために今から何を勉強すれば良いか、について中心でお話をしていきます。先ほどお伝えしたように結局東京藝術大学に合格するには、①英語、②日本史または世界史、③生物基礎+化学基礎の3つの科目の勉強が必要です。
このうち②は高2から、③は高3になってから対策を始めれば十分高得点が狙える科目です。日本史・世界史は共通テストに変わってから確かに読まなければいけない問題文が増えてクセもすごくなっているので、簡単ではない試験なのですが、英語と比べて中学までの積み重ねがあまり要らない科目なので、高2や高3になってから理解すべきところを理解して暗記していけば余力十分に合格点が取れます。
ですが、英語だけは今からやらないときついです。逆に高1のうちは英語だけを徹底的に勉強して得意にすることが東京藝術大合格に向けてとても大事だと思います。
その英語ですが、偏差値43となりますと、英語は中学の範囲から怪しいところがあるかもしれないので、まずは英単語と英文法を徹底的に完璧にしたいです。
英単語に関しては、
・ユメタン黄
・システム英単語ベーシック
英文法に関しては
・動画でわかる英文法必修英文法編(黄緑色のやつです)
をそれぞれ勉強し、完璧にしていただくことをオススメします。
★英単語の覚え方について
ユメタン黄については本の冒頭にキムタツ先生が覚え方について詳しく解説をしてくれているのでそのやり方にしたがって暗記をしていきます。
システム英単語ベーシックはミニマルフレーズという短文のようなものが単語帳についているので、これを英語から日本語の順に繰り返し声に出して音読してください。そして音読を繰り返して覚えてきたなと思ったら50語ごとくらいでテストをしてください。
ユメタン黄色もシステム英単語ベーシックも下の小テストジェネレーターというサイトで確認テストを作ることができるので、ぜひ活用してみてください。
▼小テストジェネレーター
https://www.printgenerator.net/#google_vignette
★英文法の勉強法について
こちらは動画でわかる英文法の付録動画の解説をしっかり聴いていただき、授業でしっかり内容を理解することが大事だと思います。この緑の参考書が完成したら、英文法ポラリス1という英文法の参考書を完成させたいです。
まずはこの英単語、英文法を完璧にさせたいです。
ちなみに余談ですが進研模試で偏差値70を取る力をつけるにはこの参考書のほかに以下のような参考書をやる必要があると思います。
▼英単語
・ユメタン黄
・システム英単語ベーシック
・システム英単語無印
▼英文法
・動画でわかる英文法必修英文法編
・ポラリス英文法1
▼解釈
・動画でわかる英文法 英文読解入門編
・英文解釈ポラリス1
▼音読
・速読英熟語改訂版
こんな感じになります。参考にしていただけたら幸いです。
ご家庭の事情で塾にいけないということですが、私も塾に行かずに参考書を中心とした独学で志望校に受かることができました。東京藝術大学は私の母校と意外と似ていて、科目選択や対策方法を工夫することで東京藝術大対策が不十分なライバルに勝つことが可能な大学だと思います。時に工夫しつつ、時に努力をしながら、合格に向けて今からコツコツ積み重ねていっていただけたら幸いです🙇
あぁ、さんが志望校に合格されることを心から願っています‼︎
コメント(2)
あぁ、
丁寧に解説して下さりありがとうございます!
英語力をかなり磨かないとなんですね💦
これから英語力をしっかり勉強してつけて行こうと思います!!
本当にありがとうございました!!
小林拓海
さっそくご返信いただき、ありがとうございます😭‼︎コメントいただけて嬉しいです。
その通りですね‼︎英語、日本史or世界史、理科基礎のなかでは明らかに共通テストの英語8割以上が一番しんどい壁だと思います。共通テストは早稲田教育学部の2倍以上の量の英文を、早稲田よりも10分短い80分で読んで解かないといけないという鬼ムズのテストなので、英単語や英文法が分かっていることは最低限でネイティブに負けないスピードで英語を読む力が必要になります。なのでまずは焦らずに英単語、英文法を完成させること、そのうえで正しいやり方でめちゃくちゃ音読をしまくり、英文を早く正確に読む力をつけることが必要だと思います。これは高2や高3から始めたのではかなり厳しいので、ぜひ今からスタートしてコツコツ頑張っていただきたいです👍
応援しています📣‼︎