1年後に一橋大学に受かるために
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2/11 14:26
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
ろよれ
高2 福井県 一橋大学社会学部(68)志望
高二の自分は一橋大学を志望していて、勉強を進めてきたのですが、このまま受かる気がしません。具体的には長文の演習まで進んでいて、参考書でいえば、ぐんぐん読めるadvanceを
やっています。ですが、進研模試の成績は6割強しかなくびっくりしています。自分の中で、進研模試の問題形式が本当に合わず、長文の内容は分かるけど設問に答えられないという状態です。駿台模試ではいつも5割から6割あるのでどちらを信用すればいいのか分かりません。また数学も計算ミスがほんとに多くて、解法は分かってるのに計算が違って点数を落とすことがほとんどです。頻出分野の整数、ベクトルも苦手です。
今から高3になるまでにやっておくべきことや、おすすめの参考書、計算ミスを減らす方法、他の科目との両立について教えて欲しいです。
回答
合同式
東京大学文科二類
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
こんにちは〜
質問だったり、質問者さんの現状に対して一つずつお答えしていこうと思います!
まず模試について。進研模試の問題形式にはあまり詳しくありませんが、進研模試の問題のうち、一橋で出ないような問題形式のものはそこまで気にする必要はないと思います。慣れてない形式の問題でやりづらさを感じたり点数が伸び悩んだりするのは誰しも同じです。
しかし一方で、駿台模試についても、似たような結果を一橋と同じような形式の問題でも出せるのか、駿台模試の形式・レベル・(採点)等等に救われていないか注意する必要があります。
次に数学について。まず計算ミスについて話すと、結論、計算ミスは、分野にもよりますが
計算ミスがないかちゃんとチェックすれば減らせます。チェックする時のポイントは、
1,簡単に確かめられるところでチェックする
2,明らかにおかしい答えが出ていないか確認
この2点です。例えば、確率の問題であれば、
例えば6回コインを投げてちょうど3回表が出る確率を求める時に6C3を掛けるのを忘れたとします。すると答えは1/2^6になるわけですが、これは疑いの目を向けさえすれば直感的にあまりに小さすぎないか?と気づくはずです。
また、nが出てくるタイプの確率の問題であれば、n=0,1,2あたりを代入して簡単に検算できます。これは確率に限らず、整数、数列をはじめ
色んな分野に言える事ですが、n=1,2等(もちろんnに限らずkでもaでもbでも何でも)、簡単に代入できるような物はそれを使って検算すべきです。(特に数列に関してはn=0,1,2あたりを代入するだけでほとんどの計算ミスを発見できると思います)質問者さんが苦手な整数に関しても、先程の小さい数を代入して検算、ももちろんそうですし、答えが整数であれば代入して確かめられますし、せめて偶奇の整合性が取れているかを確認するだけでも簡単にある程度ミスを発見できると思います。それ以外の分野についても、例えば式の計算で
最高次係数と定数項と各項の符号ぐらいなら一瞬で検算できるはずです。
このように、ここは簡単に検算できるんじゃないか?これは値のオーダーとして妥当なのか?を意識しながら、とにかく計算ミスを減らす意識を持つ事です。計算ミスは、0にはなりませんが、減らそうと努力すればある程度減らせますし、減らそうと努力しない限り減りません。
時間が多少かかっても、ある程度検算しながら確実に進めた方が、急いで全部終わらせて計算ミスを連発するよりも最終的な点数としては良いです。
また点数の話をすると、特に大問の最初の方の計算はこれでもかというレベルで慎重にやりましょう。(3)の途中で計算ミスする分には致命傷ではありませんが、例えば(1)の、(2)以降でも使うような式の計算を間違えると本当に致命傷になります。
簡単に確認できるところだったり、大問の最初だったり、コスパを考えながら、計算ミスを減らす努力をするという事を問題を解きながら常に意識しましょう。
次に質問者さんの苦手な整数とベクトルについて。まず整数ですが、整数問題の解き方というのは大きく分けて3パターンしかありません。
一つは因数分解です。つまり積の形を作るという事です。整数×整数=整数の形を作る事ができれば基本的に有限パターンに絞れますから、あとはしらみつぶしです。また、関連して約数・倍数関係を利用する事もあります。これは後述する余りとも関連しますが、例えばbは3の倍数という情報が与えられたらb=3b'と置き直すのも一つの手です。
次に不等式です。例えば2以上6以下という条件がついた場合、実数範囲ではあまり強力な条件ではありませんが、整数なら有限通りに絞り込めます。また、自然数であれば上限が分かった時点で有限個に絞れるため、特に自然数が出てきた際は不等式評価を狙うのは大事です。
最後に余りです。つまり合同式を利用して、
問題中の整数について余りで場合分けする事です。素数や累乗が出てきた際はまずこれを疑ってください。また、合同式の法としては
3,4,8あたりが便利な事が多いです。(もちろん偶奇も確認しましょう)
他にも、帰納法だったり、解き方はあるとは思いますが概ねこの3パターンです。従って、
どのパターン(もしくは帰納法)を狙うのかを見定めて、それを狙うのが大切です。整数問題はパターンがある程度あるので問題演習で色々なパターンを触っておく事も大切です。
次にベクトルですが、
ベクトルが既に導入されているタイプの問題については、一次独立なベクトル2つを使って整理する、これが一番のポイントだと思います。
対称性を崩してでも整理する勇気が必要です。
もちろんこれ以外のパターンもありますが、ベクトルは基本的にパターンがあるので整数と同じく演習で色々なパターンに触れましょう。
僕の塾の先生曰く、ベクトルにおいて
やった事がないような操作を要求される事は無いから、もし自分が今までやった事ないようなベクトルの操作をしているならそれは大抵間違いだ、とのことです。
図形問題に関しては、まずはベクトルが得意とする図形量を抑える必要があります。
具体的には、直角、そして円とその五心です。
逆に、長さや直角以外の角度はベクトルはそんなに上手く扱えません。図形問題で与えられている、そして出てきている点や図形量を見てベクトルに向いているのかを判断しましょう。
図形問題をベクトルで解くと決めたら、あとは
始点と一次独立な2ベクトルを設定して他の点をそのベクトルで表すだけです。ただし始点はなるべく計算が楽になるような特徴的な点をちゃんと選んでください。
すこぶる長くなってしまったのでその他については軽く触れて終わりにしたいと思います。
参考書は正直なんでもいいと思います。自分にあった物をしっかり一冊完成させるのが大切です。他科目とのバランスについては、一橋の社会学部の配点を考えるとまずは英語、次に差がつく数学だと思います。世界史は質問者さんの得意科目という事なので大丈夫だと思いますが
国語もほどほどにやりましょう。
私自身は数学は苦手寄りの科目でしたが、塾や学校等で上に書いたようなノウハウを吸収していき、高3の途中ぐらいからはそこそこ点数が取れるようになっていきました。分野ごとにパターンを押さえながら理解を深め演習を積んでいけばかならず伸びるはずです。質問者さんに良い結果が待っていますように!
あと1年です、頑張ってください!
コメント(1)
ろよれ
2/12 8:57
返信ありがとうございます!具体的なアドバイスほんとに助かります。今週の駿台模試でしっかり結果出せるように頑張ります!