東大世界史対策 教科書を使って流れをしっかり覚えたい
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たらこ
東大文系志望の高3です。
最近世界史にも力を入れ始めて、共テやセンターの過去問では8割以上取れるようになってきました。そこで論述対策もぼちぼち始めていこうと思っているのですが、それに合わせて、教科書を読みながら国ごとや時代ごとに分けて、1つの文章にまとめていくということをやっていこうと思っています。この方法で大丈夫でしょうか?
また、他におすすめの論述対策となる勉強法、気をつけるべき点等あれば、ぜひアドバイスしていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。
回答
ひろき
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
一橋大模試の世界史で50位以内を4回取り、現在は仮面浪人して東大文科二類を目指している者です。質問に答えさせていただきます。
まずは「教科書を読みつつ国や時代ごとに1つの文章にまとめる」という方法について、考えられる長所・短所をお伝えしたいと思います。
教科書の重要事項を「用語」ではなく、「文章」という形でインプットするため典型的な問題(東大世界史の第2問は大体がここに該当します)を瞬殺できるようになるのが最大の長所でしょう。
「問題を見れば使えそうな用語は分かるけど上手く文章にできない….」といったありがちな失敗を防ぐことができて、第2問を確実に早く得点できるようなると思います。
特に東大の地歴は他大学とは違って時間が厳しいのが特徴なので早く問題が解けるのは大きな強みです。東大世界史は東大日本史・地理と比べて暗記要素の強い科目なので、時間を短縮することでもう片方の思考要素の強い科目に時間をかけることができて地歴全体の点数も上がることにも繋がる思います。
また、各々の時代や国の特徴を網羅的に学習できるのも長所です。東大世界史は出題分野の偏りがあまりないからです。苦手な分野があったとしても重要事項を文章化することができれば失点を最小限に抑えることができるため、どの分野が出ても点数を安定させられるようになると思います。
短所としては、かなりの時間が必要となることが挙げられると思います。世界史の国や時代の一つ一つを「用語」ではなく「文章」としてまとめるのには大変に時間がかかるのは想像に難くないでしょう。
このような勉強をするべきか否かは他科目との兼ね合い(例:英数が仕上がっているか?)に寄るところです。
またこれは短所というより注意点ですが、別々の国や時期の出来事をテーマなどに沿って組み合わせる必要がある問題(例:近代における女性の政治参加への流れ)(東大世界史の第1問はここに該当するものは多くがここに該当します)に対応するには、各分野の必要な要素を設問に合わせて選び出す訓練をある程度積む必要があります。(これが世界史における思考の要素だと思います)
短所は注意点をこのように書きましたが、とはいえ最終的には世界史の流れを文章化して頭に入れる必要はありますし、上記のような思考が必要とされる問題を解くには重要事項を国や時代ごとに頭の中で整理されていることが大前提となるわけです。
そのことを踏まえると、共テや2次の過去問などを解いてみて苦手意識がある分野に絞って国や時代の文章化を行うのがよい、というのが私自身の意見になります。
以下、論述対策の方法について少しだけ書かせていただきます。
論述には出来事の「文章化」が必要、というのはここまででお伝えした通りですが、そのインプットには山川の教科書の反復がおすすめです。
私自身、用語を言われたら教科書の説明やその周辺に書いてある関連事項を言えるぐらいまで教科書を何度も読み込みました。(夏休みや冠模試の模試の前などは1日で1章×4回ぐらいのペースで読んでました。参考までにどうぞ。)
東京大学文科三類に合格されることを願っています。是非頑張ってください!
コメント(2)
たらこ
丁寧なご回答ありがとうございました。
とても参考になりました!
ひろき
コメントありがとうございます!
お役に立つことができたようで大変嬉しいです!