日本史が壊滅的に苦手 どうすれば克服できる
初めまして!現在早稲田大学の法学部に通っている者です。私も受験生当時日本史を選択していました。使っている参考書も当時の私のものと同じなため、何かお力になれればと思い回答させていただきました!
まず安心して欲しいのですが、誰でもこの時期は日本史の範囲の広さや教科書の内容量,勉強の進み具合に絶望します。夏前なんて日本史の流れが仕上がっていて平安くらいまで単語を覚えれていれば正直ペースとしては十分なくらいです。私も夏休み前までは金谷の日本史の流れしかやってませんでしたし、日本史の定期テストのために憶えた内容も数週間後には頭から消えているくらいでした。ですが暗記科目はその気になれば一瞬で偏差値を上げられる科目です。今の時期はまだ十分に猶予があります。
私も夏前は日本史の偏差値は50を切っていましたが、冬ごろには早慶の過去問の日本史で7割は安定して取れるくらいにまで仕上げれました。前置きが長くなりましたが、日本史が苦手な状態からそこまで上げた手順を以下に書いていきます。
日本史は暗記科目なので、教科書の周回数を重ねまくること,毎日継続すること,できる限り最大限のペースで復習をすることが大事です。
質問者様がどの程度金谷の流れを覚え切っているかは分かりませんが、順序としては金谷の流れをほぼ完璧にした後初めて山川に取り組み、一問一答は隙間時間にのみ使うといったやり方でこなしていくのがお勧めです。
すこし話は逸れますが、効率のいい暗記の仕方について色々と調べた時期があり、実際それのおかげで日本史学習が捗ったところがあったので、そこで得た知識をいくつか共有します。
だいぶ胡散臭く思えるかもしれませんが、少しでも参考にしていただければ幸いです。
勉強法(特に暗記に関して)に関する記事や本によく書かれていることなのですが、人間がものを憶える瞬間というのは、情報を頭に入れた時では無くその情報を思い出す瞬間です(もう十分に認識されている内容でしたら申し訳ないです)。分かりやすく言えば、インプット時はただただ情報を知っただけであり、アウトプット時になって初めて、脳がその情報を「わざわざ思い出すほど大事な情報なんだ」だと認識し、脳に記憶させるようになっています。なので最初の単語を頭に叩き込む行為は最低限にとどめて少しでもインプットできたかなと思ったら、思い出すアウトプットの作業をガンガンやっていきましょう。ちなみにインプットとアウトプットと比率は3:7が黄金比だなんて言われています。(ブレスル佐々木さんや独学に関する著書を参考にしています。)
今述べたのは暗記の基本的な考え方についてなので、次は山川の教科書の使い方について説明していきます。ズバリ山川は、青マーカーで単語を隠す勉強法が最強です。何を言っているんだと思うかもしれませんので詳しく話していきます。この勉強法はYoutubeで動画を出している「あべしゅんこ」さんのやり方になります。気になればその方の動画も直接ご覧になってください。基本的には山川の太字の箇所に青のプロッキー(太ペン)を引きます。赤シートを重ねるとその部分が真っ黒になるので何が書いてあるか分からなくなります。そうするとなんと教科書が穴埋め問題の形になってくれるので、あとは山川の本文を読みながら、赤シートで見えなくなった単語の部分を思い出して進めていくという形になります。
手順:
まずは山川の本文にある太字の単語を見て頭に入れます。なんと無く覚えられたなーと思えば大丈夫です。そうしたらそのページ全体の太字に青マーカーを引いて、赤シートを重ねてすぐに思い出す作業をします。頑張っても思い出せなければすぐ答えを見て大丈夫です。
思い出す作業をする→思い出せない単語がある→答えを見る→確認ができたらまた最初から同じように思い出す作業にリトライ これを続けて、最終的に答えを確認せずに全部思い出せるようになればそのページはおしまいです。次のページでも同じことをやっていきます。
この方法のメリットについてですが、一つは山川の本文をしっかり読むようになることが大きいです。赤シートで見えなくなった単語部分を思い出すためには、その部分の前後の文章を手がかりに思い出さなければなりません。そうすると自然と山川の太字以外の文章も読むようになります。山川を使う受験生の多くは単語を覚えることに集中してそれ以外の文章を蔑ろにしてしまいがちですが、その周りの文章こそ入試の問題にたくさん出てきます。ガチです。なので単語を思い出すために前後にある単語以外の内容も頭に入れることができお得というわけです。メリット二つ目は常に演習形式で日本史の勉強ができるという点です。先ほど述べたことと似た内容になりますが、暗記で大事なのは思い出す瞬間なので、このやり方では常に単語を思い出す作業ができて内容がとても記憶しやすいという利点があります。本当にこのやり方でびっくりするくらい日本史が覚えられます。
次は勉強のペースなどについてです。先ほど述べた勉強法を前提にしているところがありますがご了承ください🙇
基本的には先ほど述べた「内容を頭に入れる・マーカーを引いて思い出す」の作業を1日あたり15〜25ページ分やっていきます。他の科目とうまく割合調節して、無理のない範囲で進めましょう。日本史は夏休みが本番なので、本当に無理をしなくて大丈夫です。
進める順番は、教科書を最初から順番にやっていく感じで大丈夫です。文化史を飛ばしたり、逆に特定の分野だけ先にやったりと変える必要はあまりありません(でも文化史は少し軽めにやっていいかもしれないです。単語の量と長さがとんでもなく、深めようとすればキリがないので)。
あとは夕方〜夜に暗記、朝に復習を原則にして、ところどころの隙間時間でアウトプットする形で勉強していきましょう。朝など頭がスッキリしている時間帯は、英語や現代文など集中力を要する勉強に当てるのが好ましいです。
ちなみに先ほど言った隙間時間というのは移動時間や休み時間など、集中できない環境であることが多いです。なのでそこで集中力を要するインプット作業をするのではなく、単に思い出すだけという簡単なアウトプット作業をした方がはるかに効率がいいです。
あと勉強法とは内容が変わりますが、日本史の用語集という参考書をお勧めします。ぜひ使ってみてください。これを使えば早慶の理不尽レベルの単語問題が余裕になります。
最後に、質問者様は日本史がとても苦手と仰っていますが、今の時期は誰だって日本史をすごく苦手に感じます。英語が得意科目なら早慶の受験には一番合うタイプの方ですし、全然焦らなくて大丈夫です。私が紹介した方法も参考にしつつ、自分に合う覚え方をたくさん探して勉強を頑張ってください!応援しています!