学校の進度遅い
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
モンブラン
高二 国公立理系
私の学校の授業は、数2Bが終わるのが今年度末、そして高三になってから数3に入ります。
私は神戸大学志望なのですが、このままでは遅いでしょうか。周りの学校ではもう数3が終わるという話を聞き、正直焦っています。
自分で数3を独学でやっていく方がいいのでしょうか。
それとも、先に1A2Bをかためる方が良いのでしょうか。
回答
さしみポン酢
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
数三を早めに始めることをお勧めします。
ただし、全部一人でやろうとするのはやめましょう。
以下に理由と詳細を書きます。
神大の理系数学は例年半分以上が数三です。
数三は主に微積分、極限、複素数平面を範囲としますが、これらには新しい計算法が多く出てくるため、慣れが必要です。そのため早めに基本的な数三の範囲を学習し、計算問題の経験を積むのが良いでしょう。
他方で、数三の内容はこの基本的な原理、定義、計算の本質的な理解が最も難しいところです。(逆に言えば、受験における応用の幅は比較的狭く、簡単です。ここを理解し計算に慣れれば1A2Bよりよっぽど点が取れます。)
したがって、(貴女の能力に依りますが)一人でやるよりは、先生に相談して早めに教材やテスト問題を貰ったりして数三の質問がしやすい環境を作るなど、先生に頼ることを推奨します。もしくは、同じ志望だったり同じ焦りを持っている友達と集まって勉強会を定期的にするのも良いでしょう。具体的には、会と会の間の期間にそれぞれで同じ教科書を読み、章末課題などを解いて、勉強会で答え合わせをして、互いの解き方や答えを比較し合うようなものです。
基本的な部分の学習なので、前者の先生に頼る方が良いと思います。応用の段階に入ると、(数学以外でも)後者がとても有効な学習になります。
独学のコツは(矛盾するように感じますが)人を巻き込むことで責任を感じることです。どんどん人を巻き込みましょう。
もしこれらが難しい場合は塾や通信教材(ベネッセとかのやつ)を頼れば自分のペースで学習できます。これは親御さんとご相談ください。
まとめです。
神大理系で重要な数三は、計算への慣れが肝要であるため、早めに始めて慣れましょう。独学は先生を頼るなど人を巻き込んで行うことをお勧めします。
ここから1年が正念場であると思います。応援しています。
以下は補足です。
物理が得意な貴女にとって、数三の習得は特に利点になるでしょう。
なぜならば、高校物理は微積分と極限まみれの世界だからです。さらに少しすれば複素数も物理に使うようにもなります。
具体的に言うと
力学では運動方程式は二階微分方程式と呼ばれるもので、力積は力の時間積分、エネルギーは力の変位積分です。これがわかれば、エネルギー保存や力積保存がどいうものが理解できるし、問題にも応用できます。例えば、単振動の問題で三角関数まみれになるのは、二階微分の項と微分していない項の符号が逆転する二階微分方程式の解が一般に三角関数だからです。こう書くと難しいようですが、勉強すればとても単純であるとわかると思います。
電磁気も特にコンデンサとコイルの分野は微積分パラダイスですし、よく文言にある「十分に時間がたった…」と言う条件は時間を∞に向けた極限であることもわかります。電磁誘導の分野ではさらに、ベクトル解析という、ベクトルについて微積分を適応した方法を用います。
(熱力学は微積を考えるとややこしくなりすぎるのであまりお勧めしません。)
と、このように物理は微積分だらけです。(微積分を開発したニュートンやライプニッツが物理屋であることからも明らかですね。)
もし貴女が数三を初めて、簡単に思い始めたら大学物理のサイトや教材の始めの方を読んでみたり、先生に聞いてみてください。
余談でした。
受験頑張ってくださいね。
コメント(1)
モンブラン
ありがとうございます!
周りの人に頼りながら数3勉強していこうと思います。