東大世界史
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ポムポム
東大文2志望の高二です。
世界史が苦手でサボってしまったせいもあり今まで習った範囲にも穴があります。また、世界史の先生は先輩たちからの評判もあまり良くなくある程度は自分でやらなければと焦りも感じています。
今ほとんど世界史の学力はゼロだと思っているのですが今から東大の世界史で高得点を目指すには何をすべきでしょうか。
回答
Datty
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
私もずっと世界史が苦手な東大受験生だったので、お気持ちがよくわかります…!最終的には数学の失敗で合格できませんでしたが、東大世界史に関しては浪人の一年で克服できたと思うのでお答えさせていただきます。
まず私の経験談をさせてください。
現役時代、私の世界史は他の教科と比べても成績は悪く、定期テストで平均くらいしか取れていませんでした。東大受験には致命的な弱点です。でも、勉強しなかったわけではなく、周りに比べても時間も量もかなり割いていました。電車でもバスでも教科書を読み、書き込みをしていました。先生に勧められた一問一答や問題集を解き、ワークも何周もしていました。しかし、一向に点数は伸びず、本番も28点という悲惨な結果に終わりました。(東大世界史は40/60は欲しいと言われています。)
一方、浪人時代にはとにかく東大に向けた勉強に振り切って努力しました。本番に出るのは、第三問を除けば、60字や120字などの小論述と、600字程度の大論述です。そのため、読んでインプットに徹するのをやめ、学んだことをすぐに論述することを意識しました。赤本や青本などの過去問集や過去問のサイトでは、範囲ごとやジャンルごとに東大世界史の過去問を分類しているものも多くあります。その日に学んだ内容に対応する過去問をそういった分類表で調べ、その上でガッツリ調べながら解いていきました。マス目のあるノートを買って論述用ノートを作り、問題を貼って下に解答を書く、その範囲の基礎知識で不安なことがあれば隣のページにまとめてみる。これにより、自分の中で現役時代に取りこぼした内容をつなげたり、理解を深めたりすることができました。この結果、東大模試の順位表に載るくらいまで世界史の成績を伸ばすことができました。現役時代の私はアウトプット不足だった上に、自分には書きながら覚えるという方法が向いていると気づけなかったのが敗因だったと思います。また、この一年でわかったのは、一年という時間が意外と長いということです。現役時代にはもう3年生なのに時間がないからいちいち書いて覚える暇などないと考え、教科書を読むことに徹していましたが、実際のところ、半年もあれば過去問を全て書いて解くのに充分でした。2回目の本番までには東大世界史は30年分の過去問を解き、論述用ノートは直前期に見直す自分専用の教科書のようなものになっていました。直前期になったときに戻ってきて見返すためのこのノートを作るのがこれからの一年の目標だと思ってください。
東大世界史で求められるのは、学んだ内容を簡潔に相手に説明する能力です。相手に説明するのに必要なのは、その説明以上の背景を知ることです。つまり、教科書以上の内容を知ることが大事になります。最終的には、多くを知った上で、東大の出してきた条件に合うように字数内で説明をつくる必要があるのです。教科書にある表現をまるパクりすることを勧める先生もいらっしゃいますが、私はオススメしません。また、東大日本史はそのほとんどを山川出版社の教科書でカバーできるのに比べ、東大世界史は帝国書院や実教などの他社の教科書の内容も3〜4割程度出ています。そうしたばらつきを補強するには資料集が大事です。地図やテーマ史を逐一資料集で調べるようにしてください。東大世界史に関しては、一問一答よりは資料集を上手く使えた方が近道です。
長々と書きましたが、今からぜひやって欲しいのは
①授業を受ける→②その日のうちに(遅くてもその週末には)該当範囲に関する過去問を解く
の繰り返しです。これまでに学んだ範囲なら、今からでも着手していいと思います。この時、教科書や資料集など、どんなものを使って調べながら書いても構いません。なんなら、はじめから模範解答を見ても構いません。手を使って書く、という行為は記憶に大きく関わるため、変に間違ったことを書けばそれで知識として定着する可能性が高いからです。また、模範解答は絶対的正答とは異なります。模範解答以上の良い解答を書けるように意識して、完成度の高い解答を作っていく作業を続けてください。そうこうしているうちに、東大がどんなことを聞いてきがちか、どんなことを聞いてきそうかといった傾向も掴めてきます。
最後に。現役生は、論述の練習不足で間に合わずに終わるパターンが多いです。でも、逆にいうと、ギリギリまで伸びるので秋模試の判定など気に病む必要はないとも言えます。私も、不合格ではありましたが、現役時の秋模試はDでも直前期の追い込みで本番は後8点で合格というところまで伸びていました。
自信を持って、今からでも一個一個わからないことを丁寧につぶしていってください。そして私の届かなかった東大合格を勝ち取って欲しいです!応援しています。
コメント(1)
ポムポム
ありがとうございます。
さっそく教えていただいた方法で勉強してみたいと思います。