古文の現代語訳について
クリップ(0) コメント(1)
7/30 12:24
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
Re
中学 神奈川県 横浜市立大学国際教養学部(60)志望
「」の文を現代語訳しろという問題にて、なぜこのような答えになるのでしょうか?
1. 車などにて 「聞きえたる」、いとをかし。
→聞くことができたのは
2.笛にあはせて「あゆみいでたる」、いみじうをかし。
→歩みでたのは
助詞などの構造を分かりやすくご教授いただけると幸いです。
回答
たけなわ
北海道大学法学部
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
1.「聞きえたる」は「聞き得たる」であり、すなわちア行下二段活用動詞「聞き得」に完了の助動詞「たり」の連体形という文法構造になっています。この文の述語「(いみじう)をかし」の主語にあたるものが何かと考えたときに、直前の読点で区切られた部分「聞きえたる」がそれに当たります。つまり、「聞きえたる」と「いみじうをかし」が主述の関係にあるので、間に助詞はありませんが、その文構造は「『聞きえたる』は『いみじうをかし』」となり、これにしたがって「聞くことができたのは」とするのがもっとも違和感を排除できる訳文になります。「たり」が連体形になっているのは、おそらく本来なら「聞きえたるは、」とするところ、格助詞「は」が省略されたために「たる」という連体形だけが残ったからであり、この連体形になっているという事実から「ここには本来助詞が入るけど省略されているんだな」ということに気付かせる役割をもっているのだと思います。
2.上と同じ考えで説明できるので、ここでは省略します。
たけなわ
北海道大学法学部
43
ファン
7.8
平均クリップ
4.8
平均評価
プロフィール
気が向いたときに、気が向いたご質問に回答しています。
メッセージとコーチングは、UniLinkで活躍する現役難関大生から個別に受験サポートを受けられる、UniLinkの有料サービスです。どちらも無料体験できるので、「この人についていきたい!」と思える回答者を見つけたらぜひご活用ください。
メッセージは、全ての回答者にダイレクトメッセージでいつでも直接相談できます。メッセージ数に制限はありません。
コーチングは、希望の回答者があなた専属のオンラインコーチ・家庭教師になります。週に一度のセッションを通して、勉強スケジュールの調整やモチベーションの持続をサポートします。
メッセージは、全ての回答者にダイレクトメッセージでいつでも直接相談できます。メッセージ数に制限はありません。
コーチングは、希望の回答者があなた専属のオンラインコーチ・家庭教師になります。週に一度のセッションを通して、勉強スケジュールの調整やモチベーションの持続をサポートします。
コメント(1)
たけなわ
7/30 12:36
(訂正)
「たり」が連体形になっているということは、すなわちその直後に続くはずの体言「こと」(用言の後に続く体言は「こと」か「もの」であることが主)が省略されていることを意味し、さらにその後の助詞まで省略されて、本文のようになっています。なので、本来この文は「聞きえたることは、」とするところ、上記のような省略を施したため、「聞きえたる、」となっており、訳す際は「聞きえたることは、」にしたがった訳文になります。連体形のはたらきを勘違いしていたため、この場において訂正と陳謝いたします。