英語の長文が読めない
こんにちは!
こうしんと申します!
英語長文の勉強法に加えて、
英語参考書の紹介、
英単語英文法について
語っていきたいと思います!
英語長文の勉強法です。
英語長文は技術的なものを要求する場合がとても多く、人によって差が大きく出ます。そのため、得意な人が無意識にできていることを、なんとか意識的にする必要があります!
長文問題は、長文という大きな題材を扱う以上、「どれだけ長文が読めているのか」を問題で問いてきます。その理解度を測るために和訳問題、内容説明問題が多数を占めるわけです。そのため、ここでは長文をどうすれば読めるようになるのかを解説していきます!
英語の長文は、スキミングとスキャニングを用いて把握していきます。
スキミングとは、文章をマクロに読む視点のことです。「文章の流れを掴む」とはこの手法を用いてできることです。
スキャニングとは、「想定した情報を求めて」ミクロに読む視点のことです。「想定した情報を求めて」という部分が大事で、読み取る部分の内容がわかっていないと正確に読み取ることが難しいです。
そのため、スキミングがメインで、適宜問題に合わせてスキャニングをしていく必要があります。
では両者のコツについて言及していきましょう。
スキミングの手順は3ステップです。
①キーワードを読み取る。
②文章の展開を読み取る。
③各段落の主張を把握し、段落間の繋がりを掴む。
個別に解説していきますね。
①キーワードを読み取る。
キーワードは、その文章を表す単語のことです。いわば、主題と言っても良いくらいです。そのため、筆者はこのキーワードを多用します(当たり前ですが)。
だから、繰り返し使う単語には注意してください!例えば、繰り返し使う単語はもちろん、指示語代名詞で指されている言葉、言い換え表現が使われている言葉ですね。これらが主題になりやすいので、積極的に探していきましょう!
②文章の展開を読み取る。
文章の展開(流れ)には、パターンがあります。このパターンに当てはまる文章を見つけたら、その後の展開が予想できるので、非常に読解がしやすくなります。
また、展開パターンの発見には目印があって、これをディスコースマーカーと呼びます。そのため、このディスコースマーカーに気づくことが②の重要な目標になります。
では具体的な展開パターンとそれに対応するマーカーを紹介していきます。
・抽象→具体
もっとも典型的なパターンです。まず抽象的なことをいった後に、具体例などを用いてその抽象的なことを説明していきます。筆者の主張を表す展開パターン2通りのうちの一つです。
例えば、「人間は多様的な動物である。例えば、科学的な物事を深く追求する人もいれば、文学を深く追求する人もいる。こうした考え方に人それぞれ異なっている点でも、その多様性が伺える。」といった文章があれば、一文目の「多様的」を二文目以降で説明していますね。
では、それを表すディスコースマーカーは、example, such as, instanceといった「例えば」を表す言葉ですね。
・譲歩→逆説→主張
コレは日本語の文章でもよく見ますね。「もちろん、君の考え方もある意味では正しい。だが、私の考えは〜だ。」といった文章を、一般化したものです。これは、英語の文章でも非常によく見られ、上のパターンと合わせて筆者の主張を表す展開パターンの2つのうち一つです。
ディスコースマーカーは、譲歩、逆説、主張、それぞれに存在します。
譲歩のマーカーは、though, even if, nevertheless, despite, of courseなどです。
逆接のマーカーは、but, yet, however, still, insteadなどです。
主張のマーカーは、should, must, had better, I think, It is importantなどです。
・対比、言い換え
英語の文章では非常によく見る展開です。なぜなら英語圏では日本語よりも対比を意識しており、文章の主題にしていることが多いです。例えば、「科学と哲学」の対比は京大系の文章でよく見られて有名ですね。
また、対比、言い換えは見つけると大きい利点があります。それは文章の展開が非常に予測しやすくなるという点です。AとBの対比であれば、Aの説明の後にはBの説明が来ると予測できるからです!
よく見られる展開パターンかつ利点が多い「対比、言い換え」は特に注意(意識)して探してください。
ディスコースマーカーは、対比、言い換えに分けて列挙していきます。
対比のマーカーは、while, whereas, on the other hand, by contrast, differentなどですね。
言い換えのマーカーは、In other wordsとコロン、セミコロンなどですね。
・追加、列挙
追加列挙は、同族の単語たちを並列して挙げていくことです。これに関しては、日本語の文章でもよく見ますし作文でも使いますよね。
例えば、「第一に〜」とあれば、「第二」が必ずある、「また」がくれば、同じような内容の文章が来ると予想できますね。
追加、列挙のマーカーは、上の日本語の具体例に対応したものばかりです。なのでここでは軽く挙げますね。まず「第一に」等を表す、firet, in the first place、「また」を表すalso, besides, moreover等ですね。
・因果関係
最後の展開パターンです。対比、抽象→具体に続き大事な展開です。
日本語では、「だから」「そうなると」に対応します。あまり意識はしませんが、英語の長文という読むだけで苦労する文章では、意識すると文章がつかみやすいです。
ではマーカーを紹介していきます。因果関係は、次に「理由、原因」が来るものと、「結果、結論」が来るのと2通りのパターンがあります。
前者は、because, since, result from, on account ofなどですね。
後者は、so, therefor, thus, hence, then, cause, result inなどですね。
以上が展開パターンの全てです。
③各段落の主張を把握し、段落間の繋がりを掴む。
これは①と②が分かれば、自然と分かります。
『「どういった主題で」(①)「どういった流れで」(②)で説明しているのか』把握することが目標ですね。①と②を組み合わせて、文章化していきましょう。
この時、各段落の主張を把握することができますが、長い長い英語の文章の中では度々、これを忘れてしまうという事態が発生しがちです。その対策として、段落ごとに上の『』で括られた情報をメモすることをオススメします!
以上がスキミングのコツですね。
次にスキャニングです。
スキャニングは、上のスキミングで文脈を把握している必要があります。なぜなら、スキャニングは和訳するときのように、文章の細かな表現を逐一チェックしていく必要があるからです。この表現は、この文脈構造に必ず従います。そこから自分が間違っていないかのチェックになるのです。
スキャニングのやり方ですが、これは特にカッチリとしたやり方が決まっているわけではありません。それは問題によって異なるからです。なので、今は代表的な問題である和訳と内容説明に共通したやり方を紹介していきますね。
和訳と内容説明は、指定した部分の内容を「正確に」読み取ることが目標です。そのため、以下の3ステップを踏んでいくのが良いです。
①文章構造を把握する。
②直訳する。
③意訳する。
①文章構造を把握する。
正確に読み取る第一関門です。これはコツとかなく、とにかく訓練あるのみですね。オススメ参考書として、ポレポレがあり、他にも優秀な参考書ばかりなのでとにかく練習を積みましょう!
②直訳する。
ここで、複数ある単語の意味から、正確な意味を答えることが求められます。多義語が狙われるので要注意です。
直訳は、簡単にで大丈夫です。頭の中でも、少しメモする程度で構いません。要は、単語の意味決定だけが上手く行われていれば大丈夫です!
③意訳する。
正確に読み取る第二関門です。ここで文脈を使います。単語というものは、文脈次第で様々な意味に変化しますし、同じ意味でも形が異なります。②で選択した意味から離れず、その文章に最適な言葉選びをしてください。
イメージとしては、単語帳に書いている意味を中心とした枠があり、その枠の範囲内から単語帳に書いている意味に似た、文脈に合うものを選んでいく感じです。
では以上のことを踏まえてオススメ参考書を紹介していきます!
まず上記の読み方を鍛えるためにオススメしたいのが、「ディスコースマーカー英文読解」、「パラグラフリーディングのストラテジー」ですね。
透視図やポレポレという参考書もありますが、あれらは目的が大きく異なっており、僕がオススメしたスキミング中心の参考書ではなく、スキャミング中心の参考書ですね。
これらはスキミングを理解した後にするのが望ましいです。
最後に英単語英文法に関してですが、これらは英語長文を読解する上での下地になります。
そのため、英語長文の勉強を同時に進めていかなければなりません。
しかも英文法に至っては、長文と文法そのものの問題で要求される文法のが大きく異なります。そのため、長文専用の英文法をぜひ頑張ってほしいです。
それを勉強するのにオススメの参考書は「英文法の核」です。
読むだけで力がつくのでぜひやってみてください!
以上が長文の勉強法です!頑張ってください!