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現代文の要約について

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6/12 23:31
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はるる

高1 埼玉県 一橋大学経済学部(70)志望

こんにちは。私は現在、一橋大学経済学部を目指している高校二年生です。 学校の現代文の授業では、ひとつの評論文の解説が終わったら要約をするという流れになっています。 私は、授業の前の予習として教科書を先に読んで重要な部分に線を引いて先生が引く線と合っているかを意識しながら授業を受けています。 最近では先生とアンダーラインの位置が一致してきているのですが、要約はうまくいきません。 先生に要約を提出しても「短すぎて要点を逃している部分がある」と言われます。 どうすれば、要点をうまく絞ることができ「いい要約」を作れるようになるでしょうか。一橋大学の入試では要約が問われるため、要約の力を上げたいです。

回答

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たけなわ

北海道大学法学部

すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
①その評論文の主題をとらえること  基本的に、要約はその文章をちゃんと理解できていないと難しいです。つまり、文章の内容の理解が要約の前提です。文章の理解のためには、それが何についてのものなのか、すなわち、今筆者はここで何のことについて書いているのかという評論文のテーマ・主題を見誤っていては、元も子もありません。例えば、あまり良い例が浮かびませんが、「栄養バランスのよくとれた食事をとることの必要性」について書いてある文章で、「野菜を食べることは大切である」と要約してしまっては、それは文章の主題を把握できていない残念な要約です。主題が「野菜を食べることの必要性」についてであればまだしも、「栄養バランスの必要性」という主題の下においては、野菜の必要性だけについて触れているのは明らかに不適切です。このように、文章の主題を見落としてしまっている、あるいはそう感じさせるような要約では、その時点で採点の舞台から降ろされてしまうことになります。なので、評論文を読む際は、それが何について書かれたものなのかという文章の主題を見極め、要約もその主題とずれのない内容のものを書く心がけが必要です。 ②文章を構造的に読むこと  これも文章理解のためのステップです。と同時に、要約のための準備作業でもあります。
「構造的に読む」というと難しそうに聞こえるかもしれません。これは、要するに、文章と文章の関係、段落と段落の関係を把握しながら読むということです。例えば、「したがって」という接続詞がある場合、その前の文章(A)と「したがって」を含む文章(B)との関係は、AがBの根拠になっているという関係です。AがBの根拠であるということは、AはあくまでBの正当性を保証するための道具にすぎない、換言すると、AはBを言うための布石にすぎないということです。つまり、この場合筆者が言いたいことは、AではなくBの方です。  他にも、「例えば」という文言があったとしましょう。この場合、その前の文章(C)と「例えば」を含む文章(D)との関係はどんなものでしょうか。言わずもがな、DがCの具体例になっているという関係です。ということは、Dは、あくまでCの内容を、いくつかのより具体的な現実の現象に落とし込んで説明しているにすぎず、結局、これによって筆者が説明したい内容はCと変わりません。そうすると、筆者がどちらをより言いたいのかという優劣はCとDの間にはありません。しかし、DはCの具体例の一部を取り出したものに過ぎないのに対し、Cは、D以外の具体例も全部ひっくるめて端的に言い表した内容であるため、情報の密度はCの方が高いです。であれば、どちらが文章の骨格を構成しているかといえば、Cの方になります。
こういう感じで、文章や段落(上で書いたようなことを段落レベルで行えばいいだけです)同士の関係を把握することによって、筆者がより言いたい内容(主張)を見つけ、文章の骨格をなす要点を炙り出していきます。これが、文章を構造的に読むということです。大事なところに線を引くというのも、究極は、その文章の構造を可視化するための手段にすぎません。なので、大事なところに線を引けたということ自体を意識しすぎるあまり、それから先の文章の構造を把握することができていなければ、線を引いた意味はありません。 ③大事な情報を評価し、短くまとめる工夫  文章の主題と全体の構造が見えてきて、骨格となる要点も把握できれば、あとは、それらを制限字数の範囲内でどれほどうまく組み立てられるかの勝負です(まぁ、ちゃんと正しく文章全体の構造を把握できていれば、良い線を行く要約を書くのはそれほど難しいことではないと思います)。  要点を逃しているということは、外してはいけない、つまり、要約に必ず組み入れなければならない要点があるということです。例えば、筆者の主張(X)と、その3つのそれぞれ独立した根拠(p), (q), (r)で構成された文章の要約において、「(p)である。(q)である。したがって、(X)である。」としては、それは、もう一つ根拠として(r)を挙げなければならないので、要点を逃した不十分な要約です。他にも、文章の論理構成がA→B→C→D→Eである(→は因果関係を表す)のに、要約ではA→B→C→Eとすると、これもまた要点を逃した残念な要約です。Dが抜けると、その部分だけ論理が飛躍してしまうからです。  このように、どの情報が要約に組み入れるべき要点・骨格であるかという評価、そして制限字数内に収めるために、それら要点や骨格となるべき情報を、その意味内容を歪曲しない限度でどのように言い換えれば良いかという工夫を考え、やっとのことで一つの要約が出来上がります。情報の重要性の評価および取捨選択は、一筋縄ではいかない難しいものなので、その力は日々の訓練なしには磨き上げることはできません。その意味では、予習で先に文章を読み、要約にチャレンジしてから授業に臨むという習慣はとても大事だと思います。なので、これからも投げ出さずに続けるべきだと思います。。 とまぁダラダラと書きましたが、かくいう私も要約が格別できたわけではありません。この点、よくご留意の上、あくまで私個人の要約に対する考え方だということを踏まえ、参考程度に読んでいただけると幸いです。参考にならなければ、申し訳ございません。
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コメント(2)

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はるる
6/13 0:42
ありがとうございます。なぜ私が要約で足りないと言われた理由が少しわかった気がします。文章を正確に理解できるように努めます。的確な回答ありがとうございました。
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たけなわ
6/13 12:09
一つ補足すると、要約の際は、ある程度構想を立ててから書いてみるのが良いのではないかと思います。すなわち、せっかく文章の構造・骨格を把握するのですから、要約の前に、それを簡単にメモみたいな感じで書き出して、組み入れるべき要点を予め確認するということです。 [主題] ・主張  ・根拠1   ・根拠1の根拠(1)   ・根拠1の根拠(2)  ・根拠2   ・根拠2の根拠(1)   ・根拠2の根拠(2)  ・根拠3   ・根拠3の根拠(1)   ・根拠3の根拠(2) こんな感じに。本文を読む段階で構造の把握に努めているとはいっても、いきなり要約を書こうとするとやはり難しいので、その前に本文の構造を簡易なメモで書いて構想を立てることによって、要約もいくらかは書きやすくなると思います。 ところで、私も高校時代、教科書の文章について、先生から予め配られる問題プリント(問題の最後には100字要約もありました)に取り組んで、それを先生に添削してもらうことまでを授業の予習としてやっていたので、その日々が懐かしいですね。要約は難しいし、それを予習で行うのは大変だと思いますが、その習慣は読解力の鍛錬のためにはとても大事なものだと思うし、それが現にできていることはとても偉いことなので、これからもめげずに頑張ってください。

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①その評論文の主題をとらえること  基本的に、要約はその文章をちゃんと理解できていないと難しいです。つまり、文章の内容の理解が要約の前提です。文章の理解のためには、それが何についてのものなのか、すなわち、今筆者はここで何のことについて書いているのかという評論文のテーマ・主題を見誤っていては、元も子もありません。例えば、あまり良い例が浮かびませんが、「栄養バランスのよくとれた食事をとることの必要性」について書いてある文章で、「野菜を食べることは大切である」と要約してしまっては、それは文章の主題を把握できていない残念な要約です。主題が「野菜を食べることの必要性」についてであればまだしも、「栄養バランスの必要性」という主題の下においては、野菜の必要性だけについて触れているのは明らかに不適切です。このように、文章の主題を見落としてしまっている、あるいはそう感じさせるような要約では、その時点で採点の舞台から降ろされてしまうことになります。なので、評論文を読む際は、それが何について書かれたものなのかという文章の主題を見極め、要約もその主題とずれのない内容のものを書く心がけが必要です。 ②文章を構造的に読むこと  これも文章理解のためのステップです。と同時に、要約のための準備作業でもあります。  「構造的に読む」というと難しそうに聞こえるかもしれません。これは、要するに、文章と文章の関係、段落と段落の関係を把握しながら読むということです。例えば、「したがって」という接続詞がある場合、その前の文章(A)と「したがって」を含む文章(B)との関係は、AがBの根拠になっているという関係です。AがBの根拠であるということは、AはあくまでBの正当性を保証するための道具にすぎない、換言すると、AはBを言うための布石にすぎないということです。つまり、この場合筆者が言いたいことは、AではなくBの方です。  他にも、「例えば」という文言があったとしましょう。この場合、その前の文章(C)と「例えば」を含む文章(D)との関係はどんなものでしょうか。言わずもがな、DがCの具体例になっているという関係です。ということは、Dは、あくまでCの内容を、いくつかのより具体的な現実の現象に落とし込んで説明しているにすぎず、結局、これによって筆者が説明したい内容はCと変わりません。そうすると、筆者がどちらをより言いたいのかという優劣はCとDの間にはありません。しかし、DはCの具体例の一部を取り出したものに過ぎないのに対し、Cは、D以外の具体例も全部ひっくるめて端的に言い表した内容であるため、情報の密度はCの方が高いです。であれば、どちらが文章の骨格を構成しているかといえば、Cの方になります。  こういう感じで、文章や段落(上で書いたようなことを段落レベルで行えばいいだけです)同士の関係を把握することによって、筆者がより言いたい内容(主張)を見つけ、文章の骨格をなす要点を炙り出していきます。これが、文章を構造的に読むということです。大事なところに線を引くというのも、究極は、その文章の構造を可視化するための手段にすぎません。なので、大事なところに線を引けたということ自体を意識しすぎるあまり、それから先の文章の構造を把握することができていなければ、線を引いた意味はありません。 ③大事な情報を評価し、短くまとめる工夫  文章の主題と全体の構造が見えてきて、骨格となる要点も把握できれば、あとは、それらを制限字数の範囲内でどれほどうまく組み立てられるかの勝負です(まぁ、ちゃんと正しく文章全体の構造を把握できていれば、良い線を行く要約を書くのはそれほど難しいことではないと思います)。  要点を逃しているということは、外してはいけない、つまり、要約に必ず組み入れなければならない要点があるということです。例えば、筆者の主張(X)と、その3つのそれぞれ独立した根拠(p), (q), (r)で構成された文章の要約において、「(p)である。(q)である。したがって、(X)である。」としては、それは、もう一つ根拠として(r)を挙げなければならないので、要点を逃した不十分な要約です。他にも、文章の論理構成がA→B→C→D→Eである(→は因果関係を表す)のに、要約ではA→B→C→Eとすると、これもまた要点を逃した残念な要約です。Dが抜けると、その部分だけ論理が飛躍してしまうからです。  このように、どの情報が要約に組み入れるべき要点・骨格であるかという評価、そして制限字数内に収めるために、それら要点や骨格となるべき情報を、その意味内容を歪曲しない限度でどのように言い換えれば良いかという工夫を考え、やっとのことで一つの要約が出来上がります。情報の重要性の評価および取捨選択は、一筋縄ではいかない難しいものなので、その力は日々の訓練なしには磨き上げることはできません。その意味では、予習で先に文章を読み、要約にチャレンジしてから授業に臨むという習慣はとても大事だと思います。なので、これからも投げ出さずに続けるべきだと思います。。 とまぁダラダラと書きましたが、かくいう私も要約が格別できたわけではありません。この点、よくご留意の上、あくまで私個人の要約に対する考え方だということを踏まえ、参考程度に読んでいただけると幸いです。参考にならなければ、申し訳ございません。
北海道大学法学部 たけなわ
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文と文の繋がりとかが分からない
お疲れ様です‼️はじめまして、私の回答が少しでもあなたの力になればと思いコメントさせてもらいます。 今回は実践というよりも勉強の段階から意識する点をお話しますり (1)速読というものを見誤っている (2)論理的読解力がついていない (1) 速読をただ文章を速く読むことだと思っていませんか? 速読力とは、どこを重点的に読んでどこを流しながら読むのか判断できる力のことをいいます。 文章、段落の主張となっている文、設問に関係している文は正確に読み、関係ないところはサッと目を通すだけと判断できれば1発で主張を掴み問題に取り掛かれます。 つまりは速さではなく強弱と言った方がいいでしょう。 (2) 受験における論理的読解とは、文章の構成を理解し内容がわかることをいいます。また、構成を理解しているならば自分で内容を予測できる力とも言えます。 ex 1段落目は一般論、導入、逆説してから主張、簡単な理由。 2段落目で例や意見。 3段落目で逆説や反対意見、例。 4段落目でそれに対する意見や反論、データ。 5段落目で主張の反復。 といったくらいに受験の長文は綺麗な構成になっています。 練習の段階で1度ゆっくり読んで、段落ごとに要約、そして役割を書き出してください。また、その役割を示す単語にも注意してください。(ディスコースマーカー) 例えば、ButやHoweverの前後をみると、前には一般論、後ろには主張が来るとこが多いです。(特に大文字Butはほぼそう) というのも逆説をつかう利点は説得性を上げるためにあります。1度一般的な意見、みんなが信じ込んでいることを否定することで説得力を上げています。 速読と関連しますが、あまり重要でないところ、速く読むところは主張のあとの具体例やデータのことが多いです。というのも始めから言いたいことを言っているで、具体例はその補足にすぎません。 ▶️まとめると、論理的読解力をつける為に普段の問題演習から段落の役割を意識して読む。その段落の役割が分かるようになればどこが重要なのかもわかるので読むスピードが上がる。 論理的読解力について大雑把に説明しましたがやればやる程この読み方が圧倒的であることが分かります。本当は詳しく説明したいので興味がありましたら是非メッセージお待ちしております。 それでは頑張りましょう‼️
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なんとなくで解いてしまう
こんにちは😃 現代文を解く上で最も大事なことはその文章が何を言いたいのかということを掴むことだと思います。 特に評論文などは筆者の主張が言葉を変えて、何回も登場してきます。だから、キーワードとなる語や繰り返し出てくる語にはチェックを付けて読んでいました。 また、二項対立で論じられている文章では一方の事柄については普通に線を引いて、もう一方の事柄については波線を引いていました。同じように筆者の中でプラスの事とマイナスの事も後から見て分かるように違うマークを付けて区別していました。共通テスト模試は時間制限も厳しく、丁寧な読解はなかなか厳しいですが、練習の中で主張の言い換えを見つけたり、対立軸を意識する事が大事になってくると思います。あと、当然ですが接続詞や文意を変えたりする表現には気をつけて読みましょう! なので、現代文を解く上で身につける力としては、その文章の言いたいことをできるだけ早く見抜くことです。 なかなか難しいことですが、これに関しては問題演習をして経験値を積むしかないです。実際にペンを持って言葉と言葉をつなげたり、文章にマークや線を引く練習をしていくことが最初の内はベストだと思います。 とにかく、自分の中で筆者の意見や考えが分類できていることが分かり、整理されていれば大丈夫です🙆‍♂️ また、完璧に筆者の言いたいことが分からなくても全然オッケーです。あくまで、問題に正解することがやるべきことで、主張を理解するのはそのための足掛かりですから。 あと、選択肢を消す際に数字や記号のところを消すのではなく、間違っている箇所に印を付けるクセも大切です。一発で答えが出せる設問もありますが、共通テストレベルの問題でもイヤらしい問題が多く、その場合消去法でしか消せない時があり、わずかな違いが大切になってくるからです。 それから、質問者さんがどのような形で現代文を取り組んでるか分かりませんが設問を先に読んで問われることを先に分かっておくことは共通テストの現代文を速く解く秘訣だと思います。選択肢までは見ないですが、共通テスト特有の図表やグラフの問題は先に見ておくと結構すぐに解けることがあります。 最後に、私もいつもできたわけではないですが、自分と文の筆者、そして作問者の3者を問題を解く際に意識してました。なぜこの文章を大学側が出し、ここに傍線部を持ってきているのか、共通テストであれ、個別入試であれ国語という入学試験である以上必ず意味があるはずです。問題を作っている人の意図や大学側の伝えたいメッセージを考えながら俯瞰して読めことができるようになれば現代文に関しては大丈夫です。 現代文の読解は人それぞれなので私の読み方が必ずしも正しいとは限りませんが、是非参考にして下さい! 受けておいた方がいい模試に関しては河合塾の早慶レベル模試や代ゼミの早大入試プレなどです。 やはり冠模試は実際の受験者が多く受けるので、自分の立ち位置を知る上で非常に役に立ちます。 また、質問があればぜひ聞いてください!
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現代文の克服のために新聞を読もうと思います
新聞でよく教材にされているのは朝日新聞の天声人語でしょうか。また、自分の志望分野に触れて入学後苦労しなくて済むように、1面の他に政治面、経済面、社会面なども読んでみてはいかがでしょうか。ただ、私が教わって来た現代文の先生達は皆「この文章は新聞記者が書いたものだから下手で気になる」というようなことを折にふれて言っていたので、新聞を教材にするのは少し怖いかなとは思います。 私が一番記述力がついたと思ったのは、問題演習として解いた文章を50字で要約することです。50字だととても短いので主題を限界まで削ぎ落として、より短い言葉に言い換えて、と自分の国語力を全部注ぎ込まないと出来ません。最初は時間がかかりますが、確実に力がつくのでおすすめです。問題集によっては解説に要約がついていることもありますし、正しく要約出来ているかわかりやすいと思います。
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点数を上げるためにやるべきことはなんですか?
単語をノートにまとめることは悪いことではないですが、わからない単語があっても先にどんどん進んでいく力をつけることで語彙力不足を解消できる可能性があります。そのために、現代文読解の速度を上げる訓練と重要な点だけを読解しながらあぶり出していく感性を磨く訓練が大切です。 Z会が出している『現代文キーワード読解』という本があります。 実際に手にとってもらえれば説明するよりもよくお分かりいただけると思いますが、中には難しめの単語の説明と、その単語が出てくる短めの文章が掲載されています。 その文章を毎日要約する練習をしてみましょう。一緒に、掲載されている難単語の意味も覚えましょう。 文章下には、要約の模範解答も載っていますから、上手く要約出来ない場合は、本文を読んだ後に要約文と見比べて、どういったところを残し、どういったところを削っているのかという点をしっかり確認しましょう。 慶應志望とのことですが、論文試験では学部を問わず要約が頻繁に出されます。 要約の練習を今から始めておくことは決して悪いことではないはずです。 そして何より、要約ができるということは、文の要旨と構造を把握する能力が高いということを意味しますから、現代文読解能力の向上に要約練習が有効なことは明らかです。 結局現文は、解説を聞いて復習の際にそれを上からなぞるだけでは読解力向上は難しいのです。 まず自分で解いてみる、そしてその上で解答を聞いて現文に向かう際の感性を養っていく必要があります。 毎日根気よく取り組めば、個人差はあれど必ず感性は磨かれていきます。 受験勉強頑張ってください。慶應でお待ちしています。
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現代文の勉強の仕方がそもそもわかりません
現代文の復習はまず解答解説を熟読する。次にもう1度本文を読む。そして解きなおす。の3ステップです。多少時間はかかりますが、この3ステップを繰り返すと次第に文章の構造をつかめるようになります。 目安は1時間くらいかけてもいいくらいです。慣れてきたら短くしましょう。私は大体以下のように時間をかけていましたが、受験直前は時間短縮で30分くらいで3ステップをやっていました。 復習をしたら、さらに現代文を得意にするテクニックがあります。それがフロー図の作成です。これは評論、小説どちらでも活用できます。評論問題の場合はまずノートを2分割します。評論問題は文章構造が二項対立になっていて筆者が言いたいこととそうでないことの2つの軸に沿って展開されますので、それを段落ごとに順を追ってノートに書いていきます。 ここで重要なのができるだけ字は書かずに、矢印を使ったり、図を入れたりしてできるだけシンプルにまとめましょう。小説は分割する必要はないので登場人物の心情変化や場面背景を示しながら描いていきましょう。こうするとより文章の構造や心情変化に気づくことができます。 これで総仕上げです。原稿用紙やマス目のあるノートに文章要約をしてみましょう。要約は文章を200字以内でしてみましょう。この200字はちょうど文章をまとめやすい字数だと言われているので文章を簡潔にそして要点をまとめあげましょう。前段階のフロー図がきれいにできていると要約するのもかなり楽です。 ここまでできると相当深い理解につながります。ここまでしっかり復習できるとだんだん初見の問題でも要点や筆者の主張がわかるようになってきます。そうなると現代文の得点はぐんぐんあがっていきます。要約したものは学校の先生などに添削してもらうとよりいいです。 一般的に現代文は力を伸ばすことが難しいと言われていますが、しっかりした方法で対策をすれば確実に得点力を鍛えることができます。現代文ができるようになるということは物事を論理的に考えたり、自分の思っていることを端的に伝えることができるようになることにもつながります。
早稲田大学スポーツ科学部 taka37
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現代文 過去問復習はどうすればいいのか
まずは、①〜③の復習は非常に効果的だと思うので、それはそのまま継続してください。 その上でお勧めしたいのは「要約又は論理構成図を書く」ことです。 一般的な現代文の場合、英語のように一文一文を正確に読むというよりは、文章全体を見て何がどのように論じられているのかを読み取る方が大切です。なので復習の際には時間をかけていいので文章全体の論理の流れを明確にしてみましょう。 例えば150字くらいで要約を書く場合、以下のステップでやると良いでしょう。 ⑴段落ごとの要旨を1,2行でまとめる(小要約) ⑵小要約を全て繋げる ⑶重複する内容を消したり日本語を整えたり こうすることにより、段落と段落の関係性も自ずと整理できるので、多少言葉が難しくても内容が入ってきやすくなるでしょう。現代文のために2冊目の単語帳をやる必要は僕もないと思います。 文語文に関しては、あまりに意味がわからない文は文構造から捉え直しても良いでしょうが、基本的には不要でしょう。それよりも、文と文の繋がりを意識すると良いでしょう。前の文と後の文がどういう繋がりかたをしているのか、順接か逆接か、それとも補足なのかなどです。 その上でもし時間に余裕があれば、一般的な現代文と同様に要約をまとめて論旨を捉えるのも復習としてはアリです。  
慶應義塾大学法学部 師範
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評論要約
私が評論文を要約する手順を紹介したいと思います。 1.本文を一周読む。この時、「しかし」、「つまり」などのディスコースマーカーのある直後の部分に線を引いていく。また具体例の段落(部分には)にはカッコをつけておく。 2.筆者の主張を考える。多くの文章では筆者の主張は形を変えて何度も言い換えられています。これに注目したり、本文の最初と最後に注目すると分かると思います。これが解答の核の部分になります。必ず解答に盛り込みましょう。 3.カッコをつけなかった各段落の主張をまとめて、筆者の主張との関係性を位置付ける。そしてこれらを解答に盛り込む。ただし重複には注意。(具体例を挟んで主張が繰り返されることがよくあります) 以上です。手順以外に質問されていたことは、上で説明したことの中に入っていると思うのでこれで終えさせてもらおうと思います。要約は慣れると苦ではなくなってくるので、どんどん演習していくといいですよ。
京都大学医学部 ひかる京医
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早稲田・文学部 英文要約について
お疲れ様です‼️また回答失礼しますね。 要約のポイントは、 無駄なことを書かない! 話の核だけを抜き出すことです! 無駄なこととは主に具体例です。 話の核とはそれを加えなければ話が通じない、本筋通りにいかないものです。 これを理解できるようになるには、「論理的読解」力をつけなければなりません。 論理的読解とは、文章の構成を理解し内容がわかることをいいます。構成を理解しているならば自分で内容を予測できる力とも言えます。 ex 1段落目は一般論、導入、逆説してから主張、簡単な理由。 2段落目で例や意見。 3段落目で逆説や反対意見、例。 4段落目でそれに対する意見や反論、データ。 5段落目で主張の反復。 といったくらいに受験の長文は綺麗な構成になっています。 練習の段階で1度ゆっくり読んで、段落ごとに要約、そして役割を書き出してください。また、その役割を示す単語にも注意してください。(ディスコースマーカー) 例えば、ButやHoweverの前後をみると、前には一般論、後ろには主張が来るとこが多いです。(特に大文字Butはほぼそう) というのも逆説をつかう利点は説得性を上げるためにあります。1度一般的な意見、みんなが信じ込んでいることを否定することで説得力を上げています。 と言った具合に段落、文の役割を理解して何が重要かそうでないかを要約問題に限らず意識してみてください。 私は要約問題がありませんでしたが、やった長文を要約していました。 参考書や添削サービスですが、『英文解釈要約精巧』など人気がありそうですね。色々調べて書店で手に取ってみてください。また、個人メッセージで書いたものを送っていただければ時間の許す限りいつでも見てアドバイス出来るものはします。宜しかったらどうぞご活用ください。 それでは頑張ってください‼️
早稲田大学法学部 みやこのせいほく
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評論文が読めるようになるためにすること
いくつか手立てはあるので、僕が思いつく限り紹介しますね。 ①語彙力増強 現代文といえど、知らない単語があれば読めるもんも読めません。いや、読めはするんですが、理解はできない。それが現代文の怖いところ。なので、たまに売ってる「現代文 キーワード解説」的な参考書で現代文の小難しいワードの理解を深めてみましょう。 ②大まかな流れを掴む 早稲田みたいな分量多いとことか、あるいは慶應の小論文の課題文とか、読むだけでも一苦労。結局何を言ってるのかよくわからん…ってことになりがちです。そこで、1つの段落を読み終わったら、その辺に段落ごとの要約をパパッと書いてみましょう。それを全段落でやり、最終的にそれらを全て繋げば、文章全体の大要約ができ、内容理解に役立つでしょう。 ③キーワード(テーマ)を見つける 少しテクニカルな話になりますが、筆者が最も言いたい事というのは、一回言ったきりではありません。必ず言葉を変えて繰り返されるし、対立概念との対比もあるでしょう。この繰り返しと対比は必ず抑えたいです。
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