現代文の要約について
クリップ(22) コメント(2)
6/12 23:31
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はるる
高1 埼玉県 一橋大学経済学部(70)志望
こんにちは。私は現在、一橋大学経済学部を目指している高校二年生です。
学校の現代文の授業では、ひとつの評論文の解説が終わったら要約をするという流れになっています。
私は、授業の前の予習として教科書を先に読んで重要な部分に線を引いて先生が引く線と合っているかを意識しながら授業を受けています。
最近では先生とアンダーラインの位置が一致してきているのですが、要約はうまくいきません。
先生に要約を提出しても「短すぎて要点を逃している部分がある」と言われます。
どうすれば、要点をうまく絞ることができ「いい要約」を作れるようになるでしょうか。一橋大学の入試では要約が問われるため、要約の力を上げたいです。
回答
たけなわ
北海道大学法学部
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①その評論文の主題をとらえること
基本的に、要約はその文章をちゃんと理解できていないと難しいです。つまり、文章の内容の理解が要約の前提です。文章の理解のためには、それが何についてのものなのか、すなわち、今筆者はここで何のことについて書いているのかという評論文のテーマ・主題を見誤っていては、元も子もありません。例えば、あまり良い例が浮かびませんが、「栄養バランスのよくとれた食事をとることの必要性」について書いてある文章で、「野菜を食べることは大切である」と要約してしまっては、それは文章の主題を把握できていない残念な要約です。主題が「野菜を食べることの必要性」についてであればまだしも、「栄養バランスの必要性」という主題の下においては、野菜の必要性だけについて触れているのは明らかに不適切です。このように、文章の主題を見落としてしまっている、あるいはそう感じさせるような要約では、その時点で採点の舞台から降ろされてしまうことになります。なので、評論文を読む際は、それが何について書かれたものなのかという文章の主題を見極め、要約もその主題とずれのない内容のものを書く心がけが必要です。
②文章を構造的に読むこと
これも文章理解のためのステップです。と同時に、要約のための準備作業でもあります。
たけなわ
北海道大学法学部
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コメント(2)
はるる
6/13 0:42
ありがとうございます。なぜ私が要約で足りないと言われた理由が少しわかった気がします。文章を正確に理解できるように努めます。的確な回答ありがとうございました。
たけなわ
6/13 12:09
一つ補足すると、要約の際は、ある程度構想を立ててから書いてみるのが良いのではないかと思います。すなわち、せっかく文章の構造・骨格を把握するのですから、要約の前に、それを簡単にメモみたいな感じで書き出して、組み入れるべき要点を予め確認するということです。
[主題]
・主張
・根拠1
・根拠1の根拠(1)
・根拠1の根拠(2)
・根拠2
・根拠2の根拠(1)
・根拠2の根拠(2)
・根拠3
・根拠3の根拠(1)
・根拠3の根拠(2)
こんな感じに。本文を読む段階で構造の把握に努めているとはいっても、いきなり要約を書こうとするとやはり難しいので、その前に本文の構造を簡易なメモで書いて構想を立てることによって、要約もいくらかは書きやすくなると思います。
ところで、私も高校時代、教科書の文章について、先生から予め配られる問題プリント(問題の最後には100字要約もありました)に取り組んで、それを先生に添削してもらうことまでを授業の予習としてやっていたので、その日々が懐かしいですね。要約は難しいし、それを予習で行うのは大変だと思いますが、その習慣は読解力の鍛錬のためにはとても大事なものだと思うし、それが現にできていることはとても偉いことなので、これからもめげずに頑張ってください。