北大総合理系
こんにちは!名古屋大学医学部医学科のスナフキンと申します。理系全体の質問ということで自分の高校時代の勉強も参考にしながらアドバイスさせていただきます。
まず、理系ということでまず数3を終わらせることが一番重要だと思います。
私の高校では数3に入るのが高3になってからで他の高校に比べて遅かったので独学で数3を勉強しました。
独学でやる際には講義系の参考書と演習用の問題集(基礎問など)をセットでやる必要があります。
また、基礎問の数1A2Bが終わっているとのことで、解法が頭に入っていることはとてもいいと思います。
ここからさらにやる参考書としては、目的によって分かれてくると思います。
基礎問は量が少ないので演習量を増やしたいということであれば1対1対応の数学をやるのがいいと思います。
この参考書は入試に出る問題がどのようなものなのかということを実際に感じられたり、今までの勉強とは違う新しい数学的視点を取り入れられるのでオススメです。
ただ量が多く冊数にすると6冊になるので重要な分野に絞ってやるのがいいと思います。
自分が得意な分野の力試しで演習量を増やしたいのか、苦手分野を演習を通して改善したいのか自分の目的に合わせて必要な分野をやるのがいいと思います。
どこをやるのがいいか分からないということであれば数A,B,Cをお勧めします。
理由としては二次試験の数学で出る問題はこの分野から出題されることが多いです。
なのでこれらの分野を得意にしておけば二次試験で有利になりやすいです。
よって特にこだわりがなければ数A,B,Cをやってみてください。
ここまで来てから、過去問に入ってもいいですがおそらく解けません。これは問題を見た時にどの解法を選択すればいいのか分からないからです。
ここまでの勉強で解法1つ1つは知っている状態にはなっています。
なので解答を見た時に「言われればわかるけど、そんなの思いつかなかい」や「自分で選んだ解法がなぜダメなのか」という状態に陥ってしまいます。
このような状態になることを少しでも防ぐためにやるといい参考書は「世界一わかりやすい京大の理系数学」や「東大数学で1点でも多く取る方法文系編」です。
一見見ると大学の名前に圧倒されそうになりますが、これらの参考書は東大京大を受けない人にも多くのメリットがあります。
例えば、この参考書では整数の問題に出会ったら頭の中でどんな解放を思い浮かべれば良いかというものがあります。
ここでは、①約数、倍数を利用する②不等式を利用する③剰余類を使う
という3つを考えればいいと述べられています。
このようにこの分野の問題を見たら、解法の候補がすぐに浮かんでくるという状態にするための勉強をこれらの参考書で行います。
ここまでできれば過去問に入って大丈夫です。
次に物理に関してですが、エッセンスまでは全分野完璧にしてください。
名門に入るとのことでしたが、名門の波動、原子はあまり役に立ちません。
大学受験において物理は力学と電磁気学が大きなウェイトを占めます。
一方、波動、熱力学、原子は共通テストが解けるレベルまで仕上がっていれば十分です。
これはなぜかというと波動、熱力学、原子といった分野は大学の専門的な数学や知識を駆使して研究されている分野でそれを高校生が理解するのはとても難しいです。
なので説明も難しいし、暗記が多くなります。これらの理由から以上の分野は暗記ができればほとんど得ことができます。
よって優先順位が高い力学と電磁気学を優先的に名門の森を終わらせましょう。
この際、赤星の問題必ず正解するようにし、黒星1の問題も繰り返すうちに解けるようにしましょう。
黒星2の問題はとても難しいので解けなくて大丈夫です。
ただ、解説を読んで何をいっているのか理解できると物理に対する理解が深まると思います。
ここまでできれば過去問に入って大丈夫なレベルに到達しています。
化学に関してですが、化学はインプットが多く何をやっているのか分からなくなることが多いです。
なのでまず基本的な知識を暗記することを怠らないようにしてください。
また、インプットしたらこまめに基本的な参考書で確認しながら解いていくようにしてください。
受験の化学で重要なのは理論分野と有機分野です。理論は反応式などをインプットし、計算問題を解いていくものです。
一方、有機はアルコールやアミノ酸といった構造ごとの特徴を覚え、それらの知識を使いながら構造を決定していくというプロセスがあります。
これらが大変なのはインプットもしなければならないし、演習を重ねなえればならないという点に合います。
なのでまずは基本的な知識に穴がないように暗記を進めることを心がけましょう!
これが終わったら重問に入ったいいと思います。最終的にはB問題まで解けるようにすれば完璧です。
ここまで来れば過去問に入っていいと思います。
最後に英語に関してですが、あと必要なのは解釈と長文読解だと思います。
基本的な暗記事項はできているので、ここからはより高度な解釈を行うようにしましょう。
肘井先生の必修編をやっているとのことだったので、同じシリーズの難関大編をやればいいかなと思います。
他の候補としては、英文解釈の技術100があるかなと思います。
長文読解はrulesの3までやれば十分だと思います。この参考書は解釈の要素も含んだ演習用の参考書なので、解釈を終わらせてからやるつなぎの参考書として最適だと思います。
最後に、長文の演習量をさらに増やしたいとのことであれば同じ関先生のシリーズのポラリスをお勧めします。
ここまで来れば過去問に入っていいと思います。
ただ、英作文の対策が高3になると必要なので学校などで添削がない場合は竹岡の英作文が面白いほど書ける本をやれば良いかなと思います。
以上がアドバイスになります。何か分からないことがあればいつでも相談してくださいね!
頑張ってください!心から応援しています。