学校の勉強法に合わせたらできなくなった
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
ひな
英語の長文が読めなくなりました。高2文系、東大志望です。
私は、小六からしばらくの間、家で父と一日一つ長文を読む、という英語の勉強を続けていました。英検をとったり、小さな頃から英会話教室にも通ったりするなど、英語には力を入れていたので、中学校の英語の授業はかなり簡単で、ほとんど内職して自分の勉強をこっそりしてました。それまで家で父と取り組んできた読み方は、多少意味がわからないところがあっても予想で進んで、まわりの文のつながりから意味を考えて読み進める、というザクザク読む方法でした。英語にいくつも勉強法があるなんて思ってなかったし、その読み方でテストや模試でも点数はとれてたので、問題はありませんでした。
今通っている高校は県で一、二を争う進学校なので、中学校の時とは違って真面目に授業で推奨された勉強法をやろうと思いました。しかし、学校では長文を一つひとつの単語で区切り、どれがSでVで、コレとコレがandでつながっていて、と、文の形を全て見ながら読んでいきます。そのせいで、ザクザク読む方法が染み付いていた私の感覚は変な方向にズレてしまったようです。学年一位からだんだん5位くらいに下がってきました。模試も読みにくくなりました。先生に、その読み方が合わないかもしれない、と相談してみましたが、東大行った先輩も精読なくして速読はないと言っていたし、自分の経験からもそうだと言われました。先生なりに本も読んで調べてくれて、君のようにだんだん読めなくなってしまう高校生も多いみたいだが、いつかその精読を意識せずにできるようになるらしいよ、と言われました。
私は、どうすればいいのでしょうか。このままじゃ得意教科である英語ですら合格が危ぶまれる状況になってしまいそうでこわいです。先生の言うことはわかりますが、でも私の場合、できてたことができなくなる不安が大きく、素直に先生の言うことに心から従えません。先生はその道のプロで、父は留学経験もありますが何人もの難関大合格者を出したわけではありません。でも、明らかに自分が今の時点で点数に結び付けられている読み方は、父のやり方です。両者の違いを考えるとまた悩みます。もう高2。高1のうちに勉強法を確立させるようにいわれてきていました。時間がないのに、ここに来て突然読めなくなってしまったのでまた不安で仕方ありません。先生を信じて、学校のやり方に合わせた方が良いのでしょうか?それとも、指示を無視して自分が読めるやり方を貫くのがいいのでしょうか?
回答
たけのこ
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
便宜上、お父様の方法(精読を意識せず、推測に重きをおいて、ザクザク読む方法)をA、先生の方法(精読を大切にし、細かく文を分析しながら読む方法)をBとさせてください。
私は主にAの読み方で京都大学の英語を解いていました。めちゃくちゃ英語が出来る訳ではありませんが、京大模試の偏差値は65程度を継続して取っています。また、ネイティブレベルで英語を使える友達も全員Aの読み方をしています。
よって、必ずBができなければ合格できないということはありません。(むしろ今年の京大の問題は、Aが得意な人が有利でした。興味があればぜひ解いてみてくださいね。)
質問者様はAの読み方を重視して勉強すれば良いと思います。
しかし、一方で、先生が言っていることが間違っているわけではありません。正しく読むということは、入試問題を解くうえでも、大学入学後に勉強するうえでも、本当に大切なことなのです。
質問者様は、阪大の精読問題(大問1)を解いたことはありますか。(どんな問題か分からなかったら一度解いてみてください。)あの問題は、予備校の先生曰く、東大、京大よりも難度が高いらしいです。
Aの読み方しかできない人はあの問題に苦戦します。あの問題で求められていることは、なんとなく読める能力ではなく、精確に理解して読める能力だからです。
阪大を受けないにしても、難しい構文が出たとき点数を落とさないために、知識としてBの読み方を知っている必要があります。
また、東大入学後のことについて考えてみてください。英語で資料を読む機会があると思います。そんなときに推測でザクザク読んでいて良いのでしょうか。Aの最大の弱点は、一度推測を間違えると、とんでもない読み間違いをする可能性があることです。
質問者様がめざすのは、日本一の大学です。そこでの学びにおいて、勘違いをせず正しく読める能力は必需でしょう。
Bができることの大切さは伝わりましたか。
では、質問者様がめざすべき勉強法について考えていきましょう。
多くの受験生が利用するBは、細かい知識と使い方を先に身につけ、その後、慣れて早く読めるようにしていく、という順番で学びます。
(知識→技術)
質問者様はこの技術にあたる部分は完全にマスターしていますので、これに正しい知識をどんどん裏付けしていきましょう。
(技術+知識)
知識を裏付けしていく方法としては、学校の授業を受ける間は先生が読むように読む、文法書を軽く読んで理解しておく、単語力をよりつける、といった方法が考えられます。
自分で問題演習をする際は、Aを使い、推測に頼った部分は印をつけておく等して、解説をみる前にBを使って分析する、といった方法をとってみるのもいいかもしれません。
Aだけが正しい、Bだけが正しいということはありません。それぞれの良い点、悪い点を考えてみて、良い点だけを活かせる勉強法を考えてみましょう。
長くなりましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。かなりごちゃごちゃと書いてしまったので、わかりにくい部分もあるかもしれません。もし何かあれば、お気軽に質問してくださいね。
質問者様には、親身に相談に乗ってくれる先生や、勉強に付き合ってくれるお父様がいます。焦りすぎず、ゆっくり自分の勉強法を見つけてください!
応援しています!
コメント(2)
ひな
親身な回答、本当にありがとうございます!
涙が出ました。
参考にさせていただきます。さっそく阪大の問題も見てみたいと思います。
マジで東大志望
先生の言うことは素直に受け入れずに,考えて実践しないと死ぬ。つまり、自分で考えることができない奴がやられるから気をつけよう!