夏休み 本気で勉強する準備
UniLink利用者の80%以上は、難関大学を志望する受験生です。これまでのデータから、偏差値の高いユーザーほど毎日UniLinkアプリを起動することが分かっています。
ポムポム
東大文系志望の高二です。
夏休みが7月10日ごろから始まるのですが最近勉強に対するモチベーションが少なく、このまま夏休みも勉強できなかったらそろそろやばいなと思い始めています。
(高一の夏休みはモチベーションがありだいぶ上手くいったと思っています。)
夏休みにいい形で勉強を始めるために今しておくべきことは何かあるでしょうか?
期末試験ももうすぐあるので勉強の習慣をつけていければいいなとは思っています。
回答
たけなわ
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
では、個人的な受験生活を振り返って、長期休暇中の勉強についても併せていくつか書こうと思います。夏休み中の勉強に、ぜひ参考までに。
①午前中は家以外の場所で勉強すべし
良い勉強は、良い生活習慣から始まります。ことに、夏休みなどのように長期間の休暇が与えられると、どうしても生活に堕落が生じてしまうということは、私も経験からいやほど思い知らされました。加えて、私の高校の教務の先生が仰っていたことですが、高校2年となると、「高校2年の中だるみ」という現象が起きやすく、学習意欲等の低迷が多くの生徒で見られるそうです。つまり、高2の夏休みは、受験生にとっては堕落に打ち勝つには最も険しい山となるだろうということです。恐らく中でも一番起きやすいのは、睡眠の規則崩壊でしょう。夜更かしと朝寝です。しかしやはり、一般的な活動時間に学生も学生の活動たる勉強をした方が、能率がもっとも高く感じられる節がどうしても拭えません。なので、夜ふかしと朝寝を防ぐために、とにかく朝に外に出る用事を作ることが、規則正しい生活習慣の維持には重要になってきます。おすすめは、朝の開校時間に合わせて学校に行き、少なくとも午前中は教室や自習室で勉強をすることです(塾や図書館でも良いです)。カフェは、ドリンク一杯でも300円は優に取られるので毎日行くには出費が痛いし、BGMや周りの会話など雑音が多いので個人で合う/合わないがあります(構わないなら別に良し)。
そのために、夏休みの初っ端からスムーズに始められるように、今のうちから就寝時間と起床時間を固定させておきましょう。よく寝ることはとても大事です。
②よく食べてよく運動すべし
特に有酸素運動をやりましょう。勉強するには脳を使います。脳と身体は相互に作用し、脳は身体に信号を送って身体を(間接的にですが)動かし、身体は脳に血液を送って脳を動かします。なので、「運動によって血管が修復することは明らかであり、 さらに血流の向上から、毛細血管の延伸・新生などの 好循環が生まれていくと期待でき」*るところ、ちゃんとよく食べて栄養を摂り、またよく身体を動かすことで、良い血液の良い循環が生まれてきます。すると、脳に良い血がいくことになるので、脳の働きもよくなることでしょう。実際、アンデシュ・ハンセン先生の本で、有酸素運動による学力の向上について書かれていますから、ほぼ間違いないと思います。また、同先生の本で、有酸素運動がうつ病の治療効果もあると書かれているので、メンタルケアにも役立ちます。
一人暮らしでない限り、普段ご実家では栄養満点のご飯を用意してくれていると思いますので食事はとりあえずいいとして、運動する時間をいつにするかは結構悩みどころです。なので、今のうちに、夏休み中の1日のスケジュールを考えておきましょう。
(参考)
* http://cyclingood.shimano.co.jp/health/data15.html
③学習計画を立てるべし
当たり前のことですが、受験生にとって、勉強しているときに一番頭を使うのが理想です。とすると、朝起きて諸々やって「さぁ勉強するぞ」となったときに、せっかく寝て蓄えた頭のエネルギーを、「何をやろうか」という勉強前の段階で使ってしまうのはもったいないので、その時間をなるべく削減したいです。なので、あらかじめこの日はこれをやるということを決めておいた方が、スムーズに勉強に取り掛かれて良いです。なので、夏休みに入ってしまう前に、その休み中に何をできるようになるのかという大きな目標と、そのために何をどれだけやるのか、そしてそのためにどの日に何をどれだけやるのか、といった計画は立てておきましょう。②の1日のスケジュールにまで落とし込めれば上出来ですね。
その際、せっかく立てた計画も、緊急の用事などで崩れてしまうことがあるので、例えば一週間のうちどこか1日を、その週に終えられなかった分の課題をやる予備日として設けておくなどのようにして、計画通りにいかなかったときのために備えることにも注力しましょう。
以上、3つのポイントをお示ししました。夏休み中の勉強のお役に少しでも立てられれば幸甚に思います。
コメント(3)
たけなわ
冗長な文ですが、不覚にもまとめ忘れてしまったので、ここでまとめておきます。夏休みに向けた今できる準備として、①規則正しい睡眠習慣の確立、②1日のスケジュール(ミクロな計画)と③夏休みを通しての(マクロな)学習計画の立案、を挙げました。ぜひ、これらをひとつでも良いので意識して、夏休みまでの残りの期間を過ごしてみてください。
ポムポム
丁寧な文章ありがとうございます。
伝えていただいたこと(特に計画立て)をしっかり実行して夏休みを本気で頑張りたいと思います。
今からモチベーションが湧きました。
たけなわ
とても良い心持ちですね。張り切りすぎて空回りだけはしないように注意しましょう。頑張ってください。