問題状況を正確に出来るだけ早く把握してミスを防ぐにはどうすればよいか
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2/3 11:17
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tsu
高3 千葉県 東京工業大学工学院(65)志望
東京科学大学志望の高3です。科学大の物理で本番120点取ることを目標に現在物理は過去問をメインでやっています。1度解いた問題は大体正答率としては9割ぐらいを取れるのですが、初見の問題のセットでは必ずどこかの大問で符号ミスや問題中の正の向き、使える文字のところで失点が起きてしまっています。自分なりに解く時のルール(図に必ず正の向きを書き込む、使える文字を印する、など)を決めて解いたりはしているのですが、いまいち点数が伸びず、6割ぐらいになってしまいます。何か有効だった方法があれば参考にしたいので教えてほしいです。よろしくお願いします。
回答
なかの
東京大学理科二類
すべての回答者は、学生証などを使用してUniLinkによって審査された東大・京大・慶應・早稲田・一橋・東工大・旧帝大のいずれかに所属する現役難関大生です。加えて、実際の回答をUniLinkが確認して一定の水準をクリアした合格者だけが登録できる仕組みとなっています。
過去問を中心に実践的な演習を積み重ねているのはとても良いアプローチですね。しかし、「初見の問題で符号ミスや正の向き、使用文字の扱いを間違えてしまう」という悩みは、物理の典型的なつまずきの一つでもあります。ここでは、いくつかの具体的な対策を提案します。
1. 問題文の読み取り精度を高める
物理では「正の向き」や「定義された文字の意味」が問題文に明確に記載されていることが多々あります。解き始める前に、必ず問題文を一字一句確認し、向きや文字が指定されていれば図やメモにしっかり落とし込んでください。焦ると読み飛ばしが起きやすいので、あえて「問題文を再読する」時間を作るのがポイントです。
2. チェックリストの導入
「図に正の向きを必ず書き込む」「使う文字をメモする」などのルールは既に実践しているとのことですが、もう一歩踏み込みましょう。たとえば以下のようなチェックリストを問題ごとに“必ず”確認します。
•  軸や  軸など、座標系や正の向きを図に描いているか
• 質点や力の作用点は正しく図示しているか
• 使って良い文字・定義された文字を再確認しているか
• 途中計算で符号の取り扱いを変えていないか(途中で向きを反転していないか)
このチェックリストは自分専用のノートや演習プリントにまとめ、解答後に必ず照らし合わせる習慣をつくると、作業がルーチン化してきます。
3. ミスの原因を「言語化」して記録
初見の問題で符号ミスをしてしまったら、「なぜ符号を間違えたのか」を自分なりに具体的に言葉で残すことが大切です。たとえば「力の向きの想定を逆にしていた」「座標系を途中で混乱させた」「問題文の条件を見落とした」など、原因を明確に書き出し、再発防止策を同時にメモします。後から読み返すと、同じパターンの失点を繰り返さずにすみます。
4. 時間を区切った演習で“再現性”を高める
本番では限られた時間で複数の大問を解く必要があります。そのため、過去問を解く際は「本番同様に時間を決めて解き、最後にチェックの時間を少し設ける」という練習を行いましょう。残り5分程度を「符号や文字の使い方を最終確認する時間」に充て、計算ミスを潰すルーティンを身につけると、試験本番でも落ち着いて確認ができます。
5. 矢印や数式を“目視で”再チェックする
物理の解答では、文字情報だけでなく矢印・ベクトルの向き、式変形の流れも大切です。計算の途中式や図を自分で「読み上げる」「指で追う」などのアナログな方法でチェックすると、思わぬ符号のズレに気づきやすくなります。
これらを踏まえ、ミスが多発している大問だけでなく、一見スムーズに解けた大問でも「符号の扱いが本当に合っているか」を徹底的に振り返ることを心掛けてください。符号ミスの克服は地味な確認作業の積み重ねですが、習慣化すれば必ず安定した得点力に繋がります。どうか最後まで粘り強く取り組んで、本番での120点達成を目指してください。応援しています。
コメント(1)
tsu
2/9 13:59
とても参考になりました!ありがとうございました。